"エコでヘルシーな自転車をもっと身近に感じてもらえたら。自転車を通じて、佐賀をもっと好きになってもらえたら。"
そんな想いで佐賀を自転車で走る楽しさを伝える『SAGA Cycling CLUB.』。通称『SCC』。佐賀の各市町の魅力的なスポットを周るコースが設定され、それぞれのコースに沿ったオススメのグルメスポットや歴史的建造物、休憩スポットなど、自転車で走りながら、佐賀の魅力を感じるワクワクするようなスポットを紹介しています。
今回は、自転車で走りながら気軽に観光を楽しめるポタリング向けコースの中から「唐津コース」をご紹介。
落葉が進み佐賀でも秋から冬の景色へと移り変わったこの頃、その美しい冬の佐賀の姿を体感すべく、唐津でサイクリングの旅へと出かけてきました!
サイクリング初心者でも無理なく回れるペースで、移動時間もご紹介しているので参考にしてみてくださいね。海沿いの通りは、マウンテンバイクなどのタイヤが太い自転車がおすすめです。今回立ち寄ったスポットと、コースの詳細はこちら!
11:00〜 唐津駅→旧高取邸(移動時間15分程度)
スタート地点の唐津駅では、マウンテンバイクに乗ったガイドさんが待ってくれていました。実はこの日は、初めてのマウンテンバイクでのサイクリングで少し緊張しながらのスタート!ここではまず手始めに手信号やマウンテンバイクへの乗り方など簡単な説明を受けました。
普段とは乗り心地の違う自転車だけど、タイヤが太い分安定感があって、走りやすいというのが第一印象でした。
そしていよいよ出発です。最初の目的地は「旧高取邸」。
「旧高取邸」は、杵島炭鉱などの炭鉱主として知られる高取伊好(たかとりこれよし)の邸宅。約2300坪の広大な敷地内には家主の豪華な部屋はもちろん、使用人用の湯殿まで別棟として建てられており、こんなにも立派なお屋敷が佐賀にも存在していたなんて驚きです。
邸の中にも松の木が植えられ、大きく湾曲した松は屋敷の厳かな雰囲気を更に引き立たせています。
12:00〜 旧高取邸→唐津城(移動時間10分程度)
お次は唐津城へ。
「唐津城」は、豊臣秀吉の家臣、"寺沢志摩守広高"が1602年から7年もの歳月を費やして完成させたお城。「舞鶴城」という別名をもち、桜・藤の名所として人気です。
訪れた時期は丁度紅葉が美しい季節。燃えるように赤く色づいた紅葉を眺めながら上へ登っていきます。普段は疲れてしまう石段も、紅葉を楽しみながら足取り軽く登り進むことができました。
頂上からは虹の松原の前に広がる海を見渡すことができます。
船やヨットを楽しむ人を見つけ思わず手を振っていました。
いよいよ唐津城の中へ。気分は唐津城に忍び込む忍者!
13:00〜 唐津城→虹の松原・からつバーガー (移動時間20分程度)
「唐津城」を楽しんだあとは、「虹の松原」へ向けて走り進みます。
橋の上は風が冷たい!それでもマウンテンバイクを漕いでいると体は自然と暖かくなってきます。
そして、ようやく海辺までやってきました。
浜辺ではさらさらとした砂にタイヤを取られながらも、一漕ぎ一漕ぎを精一杯踏んでいきます。
歩くのは簡単な砂浜も自転車では一苦労です。
せっかく海辺にきたからには虹の松原の中もマウンテンバイクで進んでみなければ!ということで、途中からは、松原沿いの道路へ入っていきます。
松原の中の駐車場から唐津街道(県道347号線)まで、車が通れるように整備された道を進みます。
両側から生える松、そして肌にあたる冷たい空っ風。この臨場感を味わうことができるのはサイクリングならでは。
まるで松のトンネルようなこの道では、冒険をしているかのようなわくわく感を味わうことができ、ぜひ体験してもらいたいポイントです。
この道を進んでいると見つけたのが、「からつバーガー」のお店。虹の松原名物として地元の人はもちろん観光客にも愛されているハンバーガーショップです。
実はそろそろお腹が減っていた頃......これは食べないわけにはいきませんね!
早速、注文。せっかくなので一番のおすすめ「スペシャルバーガー」をいただきます。注文してから作り始めるバーガーは焼立てほかほかであったか!
冷たい風にあたりながら進んできた私たちにはたまらない一品です。
ベンチに座って、いただきます!
濃厚なデミグラスソースとこんがり焼き目の入ったハンバーグ、そしてハムの香りがガツンときますが、なんだか落ち着く味わい!これはもう一ついけちゃうかも......
14:30〜 からつバーガー→唐津駅(移動時間15分程度)
お腹も満たされたところで、スタート地点だった唐津駅へ再出発。
あんなに緊張していたマウンテンバイクもここまでくるともう乗りこなしていました。
最後は笑顔でゴール!
寒い冬でも、冬だからこそ体感できる風の心地やバーガーの味を楽しむことができました。徒歩でも車でもない、自転車だからこそ楽しめる唐津の自転車旅に出かけてみてはいかがでしょうか。
model:中島彩香、kana
photo:浦郷慧人
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