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【佐藤製菓本舗】みんなが「えびす顔」になれるお菓子を!鳥栖市の銘菓を楽しめるスイーツ店

鳥栖市の銘菓といえば、皆さん何を思い浮かべますか? 地元の方なら『鳥栖興(おこ)し』と答える方が多いのではないでしょうか。

『鳥栖興し』を作っているのは、なんと明治7年から鳥栖市で営んでいるという『佐藤製菓本舗』そんな由緒ある製菓店を引き継ぐ6代目の和晃さんは、まだ31歳になったばかりの若き菓子職人です。伝統の菓子を大切に守りながら、オリジナルのスイーツ作りにも挑んでいます。

店舗は『田代八坂神社』の目の前。『佐藤製菓本舗』といえば、12月の16日間限定で販売される焼きたての『えびす栗まんじゅう』でもお馴染み。毎年、"縁起物"を求めて、県内外の人が訪れ、行列ができています。

"宿命"といえる菓子職人。父から受け継がれる「いちご大福」

3人姉弟、"末っ子長男"の和晃さん。周囲からの声もあり、幼い頃から家業を継ぐ覚悟があったそうです。そのため、地元の商業高校に進み、小郡市の専門学校で製菓を勉強。卒業後は、佐賀県と福岡県の名だたる洋菓子店や和菓子店で修行を積み、令和元年、結婚を機に鳥栖市に帰ってきました。

実家にいる時は、袋詰めくらいしかお店の手伝いをしていなかったという和晃さん。5代目であるお父さんの姿を追いながら、見様見真似で仕事を覚えていったそう。

修行先の菓子店とは違い、お店には最新の機械がなく、あるのは蒸し器や鍋などの道具のみ。「機械なら材料を入れれば勝手に仕上げてくれますが、ここでは全て手動。あんこを作る際は、数時間付きっきりです」和晃さんは言います。

鍋で求肥を練り上げている和晃さん。大福を作る際は、その都度、熱々の求肥を鍋から取り出し使用しています。

人気の季節商品『いちご大福』は、お父さんが生み出した思い入れのある商品。鳥栖市の農家より毎日仕入れる新鮮な『さがほのか』を、手作りの求肥と白餡で包んだこちらは、"原価がかかっても、最上級のものを使用したい"というお父さんのこだわりが詰まっています。

現在も毎朝お父さんと作っており、阿吽の呼吸で次々と美しい『いちご大福』が出来上がっていました。1日約150個、土日は300個ほど作っているそうですが、完売になる日も珍しくありません。

和晃さんはこの『いちご大福』をベースに、旬のフルーツを使った期間限定の大福も販売しています。みかんやマスカットなど、季節で味わえる色鮮やかなスイーツたちは必見!求肥のなめらかでモチモチの食感や上品な白餡、果物の甘酸っぱさを堪能できます。

『いちご大福』(2Lサイズは295円、Mサイズは195円)※写真は2Lサイズ。ほかにも、梅や和栗、ショコラなどバラエティ豊かな大福が並んでいます。

新メニューも続々! パティシエの技が光るオリジナルのスイーツ

伝統の菓子を忠実に作りながら、新作スイーツの考案も積極的にしている和晃さん。修行先でのパティシエの経験を生かし、和×洋をミックスしたスイーツも続々と誕生しています。

中でもオススメの『もなかサブレ〜黒ごま〜』は、最中の中に、米粉とメレンゲを使用したサブレが入っており、最中のパリッと感、サブレのサクッと感に驚く一品! ごまの香ばしさが口の中に広がり、サブレがふんわり溶けていきます。

『もなかサブレ〜黒ごま〜』(150円)。お店を象徴する『えびす栗まんじゅう』を思わせる栗の形が、とてもかわいい!

また『窯出しバターどら焼き』は、北海道産小豆を使用した自家製のつぶ餡と、フレッシュなバターをサンド。ふわふわの生地と濃厚な具のコンビネーションが最高です。とっても厚みのあるどら焼きなので、1個食べただけで大満足すること請け合い!

『窯出しバターどら焼き』(250円)。コクのあるフレッシュなバターも北海道産。お手製のつぶ餡と相性バツグンです。

「これからも定番の商品を進化させたスイーツを作りたい」と和晃さん。日によっては、生ロールなどの本格洋菓子にも出合えます。今後、どんなスイーツが登場するのか楽しみです!

父、そして地元への熱い思い......

和晃さんには他にも力を入れていることが......。それはSNSでの発信です。

「親父のお菓子はおいしいと分かっていたので、どうやってそれを広めたら良いのか考えていました」と和晃さん。SNSの講習会に行き、Instagramなどによる情報発信を学んだそう。お菓子作りで忙しい中、出来るだけ毎日投稿するように心がけています。

また鳥栖市に戻ってきてから、ファンになったという『サガン鳥栖』。ホームゲームがある日には、数量限定の"おやつ"をサポーターにプレゼントするなど、応援企画も実施しています。その告知も、Instagramで行っているので、『サガン鳥栖』の試合日には、ぜひチェックしてみてください!

「今後は地元のイベントにも積極的に参加していきたい」和晃さん。自分の"使命"を胸に、何事にも一生懸命な姿がとても印象的でした。

昔ながらの和菓子から新作の洋菓子まで多数ラインアップしているので、4世代できっと楽しめるはずです。歴史を感じるレトロな店内で、懐かしい気分を味わってみてはいかがでしょうか。

店舗情報

住所 〒841-0013 佐賀県鳥栖市田代新町122-1
公式SNS Instagram:@sato_seika_honpo
詳細

【TEL】0942-82-2773

【OPEN】9時〜18時 

【CLOSE】水曜日

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ライター

とみこ

福岡県久留米市出身。“モノ作り”の現場が好きで、これまで家具屋、広告代理店、印刷会社に勤務。広告代理店ではフリーペーパーの営業を経...

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