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唐津を国産唐辛子のメッカに?!『唐津ピリカラ協会』発足!

皆さん、辛い物は好きですか?
辛い物は苦手でも、"ピリ辛"だったら......という方もいらっしゃるのでは?
私もその中の一人。

10月某日。『唐津ピリカラ協会』なるものが発足すると耳にしたので、発足日に取材に行ってまいりました!

『唐津ピリカラ協会』発足式!

場所は唐津の旧大島邸。
この日は『唐津ピリカラ協会』の暖簾が来場者を出迎えてくれました。

発足イベントでは、株式会社クラベル・ジャパン社長で『唐津ピリカラ協会』の会長を務める平田憲市郎さんによる発足挨拶から。
株式会社クラベル・ジャパンは、以前カーネーション農家としてご紹介した『平田花園』を経営されています。カーネーションの高い栽培技術をもって、令和元年より、唐辛子栽培も始められました。

もともと生産者が少ない「国産唐辛子」。生産量はたちまち国内トップクラスに成長。「国産唐辛子」の可能性を感じたそう。

今回、「農業を通じて、地元唐津を、様々な角度から元気にしたい」という思いが、生産者や愛用者の垣根を取り払い、共感する仲間たちと立ち上げられました。
目標は「唐津をスパイスのメッカに育てること」。経済や景観、文化に刺激を与えたいと平田さん。
唐津の飲食店の他、袋詰めや選別を担う就労継続支援事業所などとも協力しながら運営されています。

ちなみに『唐津ピリカラ協会』には三箇条なるものも!

『唐津ピリカラ協会 三箇条』

一、会員は、唐津とからつ唐辛子を心の底から愛することを条件とする。
二、会員は、人と地域と社会に絶えず辛口の刺激を与えることを信条とする。
三、会員は、刺激と共感を通じて、ピリカラ仲間を増やすことを目標とする。

唐津で作る唐辛子『からつ唐辛子』

唐津は古くから歴史の拠点として数多くの史実に刻まれています。
唐辛子の伝来も諸説ありますが、豊臣秀吉の朝鮮出兵の際に大陸から持ち込まれたといわれています。

また唐津は土地柄、海風によって霜が降りにくく、唐辛子をはじめ、農業に適しているそう。
そんな唐津で生まれる国産唐辛子は香り高く、風味も豊かなところが特徴。実際に、「からつ唐辛子」の辛さ指標は高く、少量でも"小気味良い辛さ"を堪能できます。

現在、『平田花園』では、一味唐辛子2種類、七味唐辛子1種類を作られています。
『赤獅子』は深い辛味の中に甘味を感じる赤唐辛子を使った一味。『青獅子』は香りが高く爽やかな風味が特徴の青唐辛子一味です。『七宝丸』は七つの地元素材をブレンドした特撰七味唐辛子だそう。

全て"唐辛子入り"ピリカラ料理会

発足挨拶とトークイベントの後は、料理研究家の方による料理が振舞われました。

メニューは全て"唐辛子入り"!人参とココナッツを使った赤唐辛子のサラダやミネストローネ、唐辛子と海老のエスニックご飯などのメニューから、ガナッシュに唐辛子を加えた「ショコラチリガナッシュ」といったデザートまで。

参加された皆さん、ピリカラ料理に舌鼓を打ちます。中には、"追い唐辛子"をする方も!

辛さはありつつも、嫌な辛味はなく、刺激と風味を楽しみながら全て美味しくいただきました。
参加者の中には「あまり辛いもの得意じゃなかったけど、後に引かない辛味で深みを感じた」という方も。
色々な料理に使用できそうな「からつ唐辛子」。唐辛子の可能性を感じる90分でした。

最後に

「スパイスの食文化を広めて、唐津ならではの特産品として存在感を出していきたい」
そんな思いで活動を始めた『唐津ピリカラ協会』。
どんな協会に育っていくのでしょうか。これからが楽しみです!

唐津がスパイスのメッカに。そんな日も遠くない?

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編集者・ライター

相馬

みやき町出身。不動産営業から空間・照明デザイナーの職を経て、EDITORS SAGAの編集者となる。 佐賀を飛び回る中で、たくさん...

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