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イカや朝市だけじゃもったいない!呼子を魅力を再発見するまち歩き。

ゾンビランドサガのマンホールを目指して、今回は日本三大朝市と言われる唐津市呼子町へ。

朝市が毎日行われている『呼子朝市通り』の中心に位置する『いこいの広場』には、マンホール設置第3弾で初めての登場、巽幸太郎とロメロの姿が呼子のイカと七ツ釜と共にダイナミックに描かれています。

クリスマスシーズンには高さ5mにもなる「イカすクリスマスツリー」が登場し、朝市通りを明るくライトアップします。

呼子の朝は朝市から。

7:30から12:00まで元日以外毎日開催されるという「呼子朝市」。

江戸時代に漁師と農家が鮮魚や農作物を物々交換していたことをきっかけに始まったといわれています。約100年続く朝市に足を向けると、トロ箱に入れられた海産物や、網に載せられたイカの一夜干しやみりん干し、ライブで焼かれるイカ焼きやサザエのつぼ焼きなどが通りに脇に並び、元気なおばちゃんたちから「見ていかんですか~」「どがんですか~」と声を掛けられます。

今回取材したのは平日。平日にも関わらず、通りには、地元の方や観光客の姿も見られ、笑い声が飛び交い、明るい雰囲気。

そんな朝市通りにひっそりと佇む喫茶店を見つけました。

抹茶と和菓子でほっこり温まる喫茶店

『呼子朝市通り』の昔ながらの商店街に、ひっそりとあるのが『茶房 草庵』。

2021年10月にオープンしたという『茶房 草庵』は、本格的なお茶と和菓子がいただける喫茶店です。

「コーヒーを飲める喫茶店はよくあるけど、お抹茶を専門的に出すお店ってないでしょう?そんなお店があってもいいかなって。それに朝市に行ってちょっと立ち寄れる場所があるといいなと思ってオープンしました」と話すのは、茶道を本格的に習い始めて約25年という店主の畑村さん。

抹茶と和菓子をメインに自家製ぜんざいやほうじ茶、コーヒーなどがいただけます。

今回、抹茶と上生菓子のセットを注文。抹茶は注文後に実際に点てられたものをいただけます。

季節に合わせた生菓子は呼子のお店のものだそう。私がいただいたのは菜の花と蝶を模ったもので可愛らしくて食べるのがもったいない!

気軽にお茶を楽しめるお店とのことで、お茶碗を回す作法を知らなくても大丈夫とのことですが、せっかくなので、お茶のいただき方もうかがいました。

①和菓子をいただく
②「頂戴いたします」とあいさつ
③お茶碗を右手で持ち上げ、左手のひらに載せる
④右手で茶碗を90度手前に回す ※お茶碗の正面を避けるため
⑤一口飲んで「結構なお点前で」とあいさつ
⑥その後、飲み切る
⑦右手の親指と人さし指で飲み口をふき、ふいた指は懐紙で拭う
⑧回した方向と逆に回して置く

「お茶には色々な所作があって覚えることが多いんです。お茶を淹れる所作だけでなく、お茶をいただく空間を彩るお花の名前や掛け軸の意味だったりと覚えることも色々。覚えることが多いから飽きずに続けられてこられて、色々意味も知ることで、それが私生活にも活きてるんじゃないですかね」というそんな店内にはお客さんやお友達が持ってこられたというお花や花瓶がいたるところに丁寧に飾られています。

また、お店の奥では以前、働かれていたというアパレルの委託販売をされていて、洋服を求めて観光客だけでなく地元のお客さんが足を運ぶそう。

「茶道には『一期一会』というお茶会の心得があります。ここでの出会いを大切に、お茶とお菓子でおもてなしできたらと思います」と話す畑村さんの点てる美味しい抹茶と温かな雰囲気に触れてみては?

日本三大朝市のコーヒースタンドはスイーツも絶品?!

次にお邪魔したのは、『茶房 草庵』から徒歩1分の場所にある『moc-coffee yobuko』。

以前紹介した、『百と十_vesper』のオーナーご夫婦が2018年にオープンされました。

町家だった店舗を改装したという、明るくおしゃれな『moc-coffee yobuko』は若者をはじめ、観光客や地元の方も多く足を運ぶお店です。

フェアトレードの豆を使ったハンドドリップコーヒーをはじめとしたドリンクメニューから、持ち歩きにも嬉しい軽食やスイーツなどを販売されています。

今回いただいたのは、加部島で作られたいちごさんを使ったスムージーとプチガトー、そしてお土産用にレーズンバターサンドと生チョコサンド。

こちらの『moc-coffee yobuko』で購入した商品は、まち歩きをしながらいただくことも、徒歩1分弱先にある『moc-hanare』で座っていただくこともできるそう。取材日が雨だったこともあり、『moc-hanare』を利用させていただくことにしました。

moc-coffee yobuko』同様に明るくおしゃれな雰囲気の店内にひと際目を引くのが、呼子の情報が書かれた「呼子マップ」。

可愛らしいイラストや呼子に来たのが初めての方には嬉しいおすすめポイントがありがたい。オーナーさんの呼子を楽しんでほしいという想いも伝わってきます。

さっそく先程購入したスムージーとプチガトーをいただきます。

すっきりと甘酸っぱい「いちごさん」と優しい甘さのジェラートの相性が抜群!まちあるきしながら休憩にといただくのにピッタリです。またプチガトーはしっとりしていて濃厚なのに重たくない、手土産としてもおすすめできそうな逸品。実際に手土産として購入される方も多いのだとか。またこちらの商品は『百と十_vesper』でも同じものをいただけるそう。

呼子のまちを盛り上げたいと、『moc-coffee yobuko』、『百と十_vesper』そしてコンテナショップ『ROG』をオープンされたオーナー夫婦の呼子愛を感じてみては?

さいごに

今まで、呼子といえば「イカ!」「朝市!」という印象でしたが、視点を変えれば、そこに関わる方々の温かさと呼子愛を感じられた今回の取材。

朝市を堪能した後に少しまちを歩いて、呼子の新たな魅力を発見してみては?

スポット情報

茶房 草庵

住所 唐津市呼子町呼子3764-27
公式SNS Instagram:@soan.yobuko
詳細情報

【OPEN】10:00~17:00

【CLOSE】月・火

地図

moc-coffee yobuko

住所 唐津市呼子町呼子4185-11
公式SNS Instagram:@moccoffee.yobuco
詳細情報

【OPEN】10:00~16:00
※土日祝...9:00~17:00

【CLOSE】不定休

【TEL】0955-55-9032

地図

編集者・ライター

相馬

みやき町出身。不動産営業から空間・照明デザイナーの職を経て、EDITORS SAGAの編集者となる。 佐賀を飛び回る中で、たくさん...

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