■配給：新日本映画社
映画『花筐／HANAGATAMI』は唐津市を舞台にした大林宣彦監督の作品。直木賞作家の壇一雄が1937年に発表した同名の小説が原作で唐津を舞台に太平洋戦争の勃発前夜を生きる青春真っ盛りの若者たちの姿を描いている。
去年8月から10月にかけて地元の人やボランティアスタッフら約2900人の協力のもと唐津市内で撮影が行われ、先行上映会の初日は大林宣彦監督のほか常盤貴子さん、満島真之介さんら俳優陣が駆けつけ話題となった。
■配給：新日本映画社
佐賀県唐津で行われた撮影だが、佐賀県出身者で映画初出演を果たした13歳の少女をご存知だろうか？
高身長のため子役のオーディションにこそ通らなかったが、大林監督が彼女のことを気に入り別の役に抜擢したという裏話がある。そんな彼女の魅力はどこにあるのか？活躍期待の彼女に、初出演をした感想や、13歳のその素顔に迫った。
白井美海さん
ビクターミュージックアーツwonderwave 所属
女優
身長165cm
趣味は手話（勉強中）
【出演】
CM「ヨーグルト＆あまざけ」（株式会社篠崎）
映画『花筐』（12月16日公開）大林宣彦監督
「SA GA LAND」（佐賀県非公式PR動画）
インタビュー
今回、映画『花筐』の出演が決まっての率直な感想を聞かせてください。―
驚きと嬉しさでいっぱいでした。子役としてオーディションを受けたのは、昨年の7月24日。丁度それが私の12歳になる誕生日でした。
背が高いためか、子役としては落ちてしまったのですが、大林監督が私を気入って別の役に抜擢してくださったと聞き、とてもワクワクしたのを今でも覚えています。
決まったのは10月。そのころ小学校最後の運動会の時期。役作りのため「日焼けができない」と競技には出ずにテントで日傘をさして過ごしたのが今となっては思い出です。
初の映画現場の雰囲気はいかがでしたか？―
見るもの聞くものすべてが新鮮でした。
テレビで見た俳優さん達ばかり出演されていることもあり、ピリピリした怖い雰囲気なのかなと始めは思っていて......
でも、実際は皆さん気さくに話しかけてくださいましたし、とっても優しかったです。
満島さんや窪塚さんは、私が当時小学生ということに驚かれていて、恭子さん(大林恭子エグゼクティブプロデューサー)は飴までくださってとても可愛がっていただきました。
オーディションで大林監督にかけられた言葉で印象に残っていることは？―
オーディションは「大切なものと別れるシーン」というテーマだったので自分が思う悲しさを演じました。オーディション内で特に言葉をかけていただいたということはなかったのですが、終わったあとに「身長何センチ？」と聞かれました。
常盤貴子さんをはじめ、たくさんの実力派女優さん達がいる中でお芝居をしてみて、やはり女優へのあこがれはありますか？―
生まれて初めてのお仕事が、偉大な大林監督の映画出演というのはすごいことなので、とてもありがたく思っています。これまでぼんやりと夢に見ていた「女優」という仕事ですが、今回の経験からなりたいという気持ちがさらに高まりました。
撮影終了後、なんと大林監督が「未来の大女優白井美海ちゃんでした！」と皆さんに紹介してくださったんです！
その言葉を胸にしっかり頑張りたいです。
最後に、今後やっていきたいこと、EDITORS SAGA読者に向けてコメントをお願いします。―
CMやMVなど、チャンスをいただいているので、これからも色々なお仕事に挑戦していきたいです。
映画『花筐』は佐賀シアターシエマで12月16日(土)から。イオンシネマ佐賀大和では2018年1月13日(土)から公開なので是非みなさん劇場に足を運んでみてください。
まとめ
普段は、佐賀県内中学校での学業と東京でのレッスンを両立している白井さん。
大人っぽい見た目だが、お姉さんとのお菓子作りや学校の友達との会話を無邪気に語る姿からはあどけなさも残る。映画では「憲兵を恋する少女」という言葉こそ発しないが難しい役どころを演じているので劇場に行かれた際は、注目して欲しい。
自分を育ててくれた佐賀。大好きな佐賀・唐津を舞台にした映画に出演できたことを喜ぶと共に、これからも佐賀出身を誇りに活躍したいという白井さんの今後の活躍に期待したい。
情報
『映画花筐／HANAGATAMI』
■公開： 12月16日（土）、有楽町スバル座他全国順次公開
■配給：新日本映画社
■©唐津映画製作委員会／PSC 2017
■公式HP：hanagatami-movie.jp
■レイティング：ＰG１２
2017／カラー／DCP／アメリカンヴィスタ／169分
【佐賀公開】
シアターシエマ 2017年12月16日（土）～
〒840-0831 佐賀県佐賀市松原2丁目14-16
イオンシネマ佐賀大和 2018年1月13日（土）～
〒840-0201 佐賀県佐賀市大和町大字尼寺2965
EDITORS SAGA編集部 中村美由希