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【肥前さが幕末維新博覧会】佐賀の未来に向かう力を育む

気持ちよく晴れた3月17日、肥前さが幕末維新博覧会がスタートしました。気になる幕末維新博の様子をレポートさせて頂きます。

2018年は、明治維新150周年の年です。今から150年前にあたる1868年に明治新政府が誕生、新しい制度が様々な分野に取り入れられ、日本の近代化がいっきに進みました。この明治維新150周年を記念し、全国各地で記念事業が開催されています。薩長土肥に名を連ねた佐賀でも「肥前さが幕末維新博覧会」と称して、「なぜ、佐賀が薩長土肥に名を連ねたのか?」を知る、歴史、文化、アートの様々な催しが行われます。

目次

肥前さが幕末維新博覧会とは〜薩長土肥 知事 トークショー

オープニングイベントとして、薩長土肥(鹿児島、山口、高知、佐賀)の4県知事が佐賀城本丸歴史館に一同に会したトークショーが開催され、会場には入りきれないほどの観客が集まりました。知事たちは、西郷隆盛をはじめ、高杉晋作、坂本龍馬、大隈重信といった各県を代表する偉人の衣装をまとい、親しみやすく、ユーモアを交えながらも、幕末維新150周年の各県の取り組みやその意義について、熱のこもったメッセージを発していました。

  • 薩長土肥、なぜ佐賀が名を連ねることができたのか。博覧会では、そのエッセンス(技、人、志)を、未来に繋げるために、分かりやすくまとめている
  • 博覧会を通して、自信と勇気を取り戻して、揺るぎない信念と志を持って未来へ立ち向かいたい

幕末維新」と現在の「地方創生」を重ね合わせ、地方が自ら生き続けるために、明治維新150周年をきっかけに、それぞれの郷土への愛着、誇り、自信を取り戻したい。そして、未来へ立ち向かっていこうという意志が強く感じられました。

余談ですが、NHKで放送中の「西郷どん」では、大砲の製造が薩摩藩の専売特許のように描かれていて、テレビを見ながら、佐賀県民としては気持ちがザワザワするのですが、トークショーの中で佐賀の山口知事が鹿児島の三反園知事に、佐賀藩の大砲のことを伝えてくれて、なんだかホッとしました。

心地よさが佐賀らしい、幕末維新博メイン会場エリア

幕末維新博のメイン会場エリアとなる市村記念体育館、県立図書館の南側広場はきれいに整備され、桜も咲き始めています。噴水がなくなってしまったのはちょっぴり残念ですが、ふかふかの芝生にボルダリングすべり台、階段デッキや「こころざしの森」と称する休憩スペースも生まれ、子どもから大人までみんなが、ゆっくりとくつろげる場所に生まれ変わっています。オープン初日とは言え、ぎゅうぎゅう詰めでなく、のびのびした穏やかさと賑わいが同居した、佐賀らしい心地よい空間でした

ちなみに、このエリアは「佐賀城公園」と呼ばれ、県立図書館、市村記念体育館、県庁、佐賀城本丸歴史館、県立博物館・美術館、さがレトロ館などの文化施設を内包する県立都市公園(総合公園)とのこと。三方を濠で囲まれた県民の憩いの公園として、昭和36年から整備事業が始まり、今も続いているそうです。周辺を散策すると、東濠の復元工事も進んでいて、新鮮な発見でした。

アニメーションで体感する、佐賀の幕末維新

幕末維新記念館(市村記念体育館)では、「佐賀の偉業(全体像)」「技(技術力)」「人(七賢人)」「志」といった、4つテーマの場を通じて、幕末維新期の佐賀を体感することができます。演出に凝ったアニメーションが印象的です。

第二場 では、ナレーションを人気講談師の神田松之丞さんが担当。映像やパフォーマンスの演出と相まって、その語りに引き込まれます。ちなみに松之丞さんの曽祖父が唐津出身とのこと。

第一場から第三場を通して、幕末維新期における「佐賀の七賢人」たちの人物像や活躍、佐賀の強みが分かりやすくまとまっていて、エンターテイメントとして楽しみながら、幕末前後の佐賀の歴史を学び直すのにピッタリなテーマ展示でした。

そして、第四場では、未来につなぐメッセージということで、佐賀に関わる著名人や一般の方々のメッセージを展示されています。手書きのメッセージをスキャンして、大きな木に「ことのは」(葉)をつなげるインスタレーションもあります。

佐賀への郷土愛がいっぱいの会場は、照れも感じる一方で、ときには自分たちの郷土の誇りを感じるのも、じわじわと力が湧いてきて、いいものだと思いました。

小さなお子さんには、少し難しい内容かもしれないのですが、エンターテイメントとしても楽しめますし、テーマ館への入場は、高校生以下は無料ですので、親子で気軽に体験できます。子どもたちにも、良い思い出として記憶に残るのではないでしょうか。とくに、これからの佐賀の未来を担う中高生の皆さんにはぜひ、幕末維新博へ足を運んで欲しいです。

なぜ佐賀が薩長土肥に名を連ねることができたのか

幕末期の薩摩や長州にくらべると、佐賀藩(肥前藩)の活躍を耳にする機会は少なく、先のトークショーでも述べられたように、「なぜ佐賀?」の疑問がわきます。小説「アームストロング砲」では、幕末期の佐賀が次のように描かれています。

幕末、佐賀藩ほどモダンな藩はない。軍隊の制度も兵器も、ほとんど西欧の二流国なみに近代化されていたし、その工業能力も、アジアでもっとも優れた「国」であったことはたしかである。 (冒頭)
佐賀藩の「文明」にくらべれば諸藩など、およびもつかなかった。(抜粋)
「なにが最新鋭の兵器であるか」という情報については、佐賀藩ほど熱心な藩はなかった。(抜粋)

引用 ― 司馬遼太郎 『アームストロング砲』 1988年

佐賀は開港していた長崎に隣接する地の利を活かし、世界の最新情報を集め、それを実践しようと、人づくり(教育)とものづくり(産業)に力を入れました。一方で国内に対しては鎖国体制をとり、大きな政変が起こっても、静観し続け、ひたらすら最新兵器の製造に注力。国内でも有数の軍事力を手に入れ、新政府軍の勝利に貢献しました。さらに、政府の実務運営においても、優秀な人材を輩出しました。これらの功績が認められ、「薩長土肥」に名を連ねました。

幕末維新博では鍋島直正が指揮した幕末期の佐賀の取り組みをしっかり学べ、佐賀の未来へのヒントにもなりそうです。

幕末維新に関連する全国各地の取り組み

現在、幕末維新期に名を刻んだ全国の地域で、大規模な150周年プロジェクトが開催されています。その一部をご紹介します。

150年前の日本を変えた、偉人たちの志を感じれば、未来への活力が湧いてくるのではないでしょうか。次の明治維新200周年のとき、私たちの佐賀を誇れるようにがんばりましょう!

【京都市】
大政奉還150周年記念プロジェクト


プロジェクトは終了しました。

肥前さが幕末維新博覧会 開催情報

肥前さが幕末維新博覧会

期間:2018年3月17日〜2019年1月14日
場所幕末維新記念館(市村記念体育館)をはじめ、佐賀市内の複数施設、および唐津市、鳥栖市のサテライト館
駐車場佐賀県職員駐車場(無料。8時30分から18時まで。駐車台数―平日 約70台、土日・祝日 約250台まで
または、佐嘉神社外苑駐車場(幕末維新記念館に入場された方のみ3時間まで無料)など
料金:3つのテーマ館 共通チケット 1200円 など/高校生以下 無料/全国コンビニエンスストアにてチケット販売中
詳しくは、公式ホームページ(https://www.saga-hizen150.com/)をご確認ください


EDITORS SAGA 編集部 椛島 一彦

EDITORS SAGA 編集部

編集部

今までなかなか紹介されていないような佐賀の隠れた魅力や新しい情報をお届けするべく日々、奮闘中!...

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