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【飛鳥工房】「木馬で遊ばせてあげたい」というお母さんの想いから始まった工房

木で作られたものって「なんとなく良いな」という気持ち。皆さんも感じたことはありませんか?

佐賀市諸富町、家具の工場が連なるエリアに店を構える「飛鳥工房」。こちらでは、木で作られた雑貨や食器、子供用のおもちゃ等の製造と販売を行われています。木の温かみと、子どもたちを思うお母さんの気持ちが形になった商品がこれまで多くの方に愛されてきました。

「木の雑貨や食器が好き」
「赤ちゃんが口に入れても安全なおもちゃがほしい」
「良いもの・喜んでもらえるものをプレゼントしたい」

という方に、ぜひ訪れてほしいお店です。

飛鳥工房とは

諸富の家具工場が連なるエリアを少し奥に入っていったところに「飛鳥工房」はあります。

店内は木の雑貨やおもちゃなどがたくさん並び、とても温かみのある雰囲気です。

飛鳥工房は、元々「廣松加飾」という家具の部品をつくる工場でした

工場は現オーナーである廣松利彦さんのお父さんが始め、現在は主に飛鳥工房の商品を製造されています。

そんな廣松加飾で培われた職人の技を活かして、木製食器や子ども用のおもちゃをつくり販売する「飛鳥工房」が始まりました。

きっかけとなったのは、オーナーの奥さんである美紀さん。飛鳥工房の人気の裏に隠された、これまでのストーリーを伺ってみました。

子供を木馬に乗せてあげるのが美紀さんの夢

約27年前、結婚とともに廣松加飾に入った美紀さん。なにか面白い仕事ができないかな......と思いつつ、仕事と育児に奮闘する日々。また、美紀さんには「子供たちを木馬に乗せたい」という夢がありました。

娘さんが1歳になった頃、木馬を探しにお店を巡ったものの、なかなか良いものに出会えない経験をします。無いなら、自分達で一番良い木馬を作ろうと利彦さんに話をして工場で作ってもらうことに。

作った木馬は娘さんに大喜びされたそうです。

こちらが当時作った木馬。なんと25年たった今でも使えるのだとか!

フリーマーケットでの経験からみえたもの

それから徐々に、つみきやガラガラ、車などの他のおもちゃや雑貨も制作。

「もしかしたら他の方にも喜んでいただけるのでは?」と町のフリーマーケットや展示会に出品することに。

しかし、あまり買ってもらえなかったといいます......

「とても良い商品なのでお店でちゃんと売ったほうがいいですよ」

これがお客さんからのリアルな声でした。

フリーマーケットなどで売るには、商品の質が良すぎて買い手がつかないというのが理由だったのです。

娘さんの名前をとって「飛鳥工房」をOPEN!

そんなお客さんの声に励まされながら佐賀市のチャレンジショップとして期間限定でお店を出すことにした美紀さん

店名の由来は、娘さんである飛鳥さんの名前からとって「飛鳥工房」とつけられたそうです。お店で販売を始めるとコンスタントに売れていくようになります。

自分の子供用に購入したらすごく良かったので、友達の子供用で買いに来ました」と、リピーターが同じ商品を買いにきてくれることも多々あり「たくさんの人に喜んでいただけているのがすごく嬉しいです」と美紀さんは話します。

チャレンジショップ出店期間が終了すると、市役所には「あのお店ってもうなくなったんですか?」と問い合わせがくるように......!

当時はインターネットもまだあまり普及していない時代で、幻の店になってしまった「飛鳥工房」。

それからお客さんの声に後押しされ、今から約17年前に現在の店舗を設けることになりました。

オープン後にはメディアでもよく取り上げられ全国各地からお客さんが来るように。TV番組の取材で、上野樹里さんが突然お店に来たこともあるのだとか!

自分用はもちろん、贈り物として

店内には沢山の種類の雑貨やおもちゃが並んでいます。すべて紹介したいのをぐっとこらえ、おすすめのものをピックアップ。

こちらは離乳食をスタートする赤ちゃんのための、ファーストスプーン。机に置いても、口にする部分は机につかない設計になっているんです。

ちょっとした工夫でも、子育ての負担はぐっと減りますね。

大人用の木の食器もあります。

木のおもちゃです。何十年も長くもつそうです。

他にも、積み木などの口の中に入れても安全なおもちゃがたくさんあります。

こちらは知育にも良さそうなもの。

親子で楽しめそうな木製ゲームもありました。

特に嬉しいポイントが、飛鳥工房の商品には名前やイラストなどを入れられること。

名入れは贈り物にぴったり。この世にたった一つ、自分だけのものを貰ったらとても嬉しいですよね。

木工体験のワークショップ!名前入り木のスプーンを制作

飛鳥工房では、木工体験というものを要予約制で実施されています。

木のスプーンやフォーク・食器などを自分好みの好きな形や仕上がりになるまで研磨し、 クルミやオリーブオイルを使って仕上げていきます。今回はいろんな場所でものづくりを楽しんでいるというものづくり女子の皆さんと一緒に、体験してきました。

ものづくり女子の皆さんはお皿を選択。大きさが選べるようになっています。

筆者はスプーンを選びました。よく見ると周りがまだガサガサしていて、このまま使うには料理の味を楽しめません。

紙やすりを使って、表面をなめらかにしたり、角をこすって丸い形に仕上げていきます。この作業がスプーンの口当たりを決めます。

3種類のヤスリを、段階ごとに適切なものを分けて使い、表面をだんだんとなめらかにしていきます。かなり根気のいる作業ですが、もくもくと熱中してやってのけるものづくり女子たち。

丸い形が好きな人は沢山研磨していきます。気付くと無心で取り組んでいました。

ある程度仕上がったら仕上げの塗装に移るのですが、その前に名前を焼き入れます。1発勝負のこの作業は、手先の器用さが問われる結構難しい作業です。 コツはペンをゆっくりと動かすこと!

最後に仕上げ。生クルミのオイルでコーティングしていきます。

このように布で巻いて潰すとオイルがじわじわと出てくるので、それを塗装していきます。

こちらが完成したスプーン。丸みや、ツヤ、滑らかさなどが出ています。

終わりに

お買い物だけでなく、お出かけ先としてもオススメの「飛鳥工房」。

並んでいるのは、作り手が使い手のことをちゃんとわかっていて、ニーズがしっかり反映されている商品ばかりです。店内では沢山のおもちゃで遊べますし、お庭には子どもたちが一目散に駆け寄るブランコもあります。

お母さんの子供への想いから始まったお店・商品づくりだからこそ、沢山の人から共感を得ているのかもしれません。

店舗名 株式会社 飛鳥工房
住所 佐賀県佐賀市諸富町徳富112-4
電話 0952-47-5697
メール info@asukakoubou.com
営業時間 10:00~18:00
定休日 大型連休のみ
公式サイト

URL:http://www.asukakoubou.com/

オンラインショップ: https://asukakoubou.com/onlineshop/

楽天 オンラインショップ: https://item.rakuten.co.jp/asukakobo/c/0000000227/

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EDITORS SAGA 編集部

編集部

今までなかなか紹介されていないような佐賀の隠れた魅力や新しい情報をお届けするべく日々、奮闘中!...

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