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佐賀県はスタートアップの聖地!? きらりと光る起業家を発掘する「スタートアップコンシェルジュ」とは? PR

佐賀県では、県内で何か新しいことにチャレンジしたい起業家や起業志望者に向けた様々な支援事業が展開されています。ビジネスプランのブラッシュアップや資金調達の支援、先進的な教育プログラムの実施など、佐賀県が"スタートアップの聖地"となるよう、多岐にわたる支援を行っているのだとか。
そうした動きの中で、新たに令和3年4月から「スタートアップコンシェルジュ」という方々が誕生し、起業家予備軍の発掘などに取り組まれているそうです。一体どんな方々なのでしょうか。お話を伺いました。

目次

未来の起業家を掘り起こす"スタートアップコンシェルジュ"

やってきました佐賀県産業イノベーションセンター。こちらは県内の中小企業からの相談を受け、専門家によるアドバイスや各種支援策を紹介してくれる場所です。「スタートアップコンシェルジュの方々はこの建物の中にいらっしゃいます。

◎スタートアップコンシェルジュのメンバー

左からスタートアップコンシェルジュの浪方さん、坂下さん、松永さん

編集部 牛島

はじめまして。今日はみなさんの役割や活動内容について教えてください。
まず、「スタートアップコンシェルジュ」ということですが、そもそも"スタートアップ"とはどういう意味なのでしょうか?

松永さん

はい。スタートアップとは、"革新的なアイディア・技術等をもとに、新しい形態のサービスやビジネスモデルを構築し、短期間で急成長を目指す企業や起業家"を指す言葉です。
これまでは企業がCSR活動(企業の社会的責任)として社会問題にボランティアで貢献していた部分が、このコロナ禍やSDGs社会になってからは、社会課題をビジネスで解決するという流れに変わってきています。ですので、佐賀県からもそうした新しいスタートアップのビジネスが誕生していくように、様々な支援事業が展開されているんですよ。

坂下さん

私たち「スタートアップコンシェルジュは、社会課題を解決するようなインパクトのあるビジネスモデルを探しています、といった感じでしょうか。例えばカフェをオープンしたいとか、モノを開発して販売したいといった到達点がわかりやすい起業とは違い、スタートアップには「これまでにない産業やサービスを生み出したい」、「もっとおもしろいことがしたい」というマインドやアイデアが必要になります。

浪方さん

そこが一般的な起業とスタートアップの違いですね。僕たち「スタートアップコンシェルジュ」の使命は、新しい産業や市場をつくっていくポテンシャルを持ちながらも、具体的に事業化していくにはどうした方がいいのか、まだモヤモヤっとした状況にある起業家の予備軍を掘り起こすこと。そしてそのアイデアがスタートアップのビジネスプランとして確立するように、成長を支援していくことなんです。

社会の中での困りごとをビジネスで解決しようという時代。ちょっとしたアイデアがビジネスになることもあるのだとか。

編集部 牛島

みなさんが携わられるのは、お店を出したいといった類の起業ではなく、"新たな産業となりえるようなスタートアップのビジネスプラン"ということなのですね。
革新的なアイデアを持つ起業家予備軍というと、そう多くはない希少な人材を探すことになるかと思うのですが、どのようにして発掘されているのですか?

松永さん

私たち「スタートアップコンシェルジュ」は経歴や分野は様々ですが、自分自身が起業家でもあるんですよ。それぞれが幅広いネットワークを持っているので、その中から「これは!」と思えるような、きらっと光る人を探し出しています。
例えば、県内で行われている創業セミナーなどに参加している人の中からスカウトしたり、近隣県の行政の創業窓口や学校関係とネットワークをつくって、該当するような人がいないか情報を聞いてまわったり。支援者のネットワークをつくることも私たちの役割なので、様々な関係機関にネットワークを広げ、その中から掘り起こしをしています。

メンバーはみんな起業家!経歴や専門は?

編集部 牛島

みなさんご自身が起業家でもあるということですが、それぞれのご経歴や専門分野を教えてください。

坂下さん

はい。私は通信会社に勤めたのち、独立してITコンサルタントとして活動しています。このセンターではもう10年くらい中小企業や起業を考えている人の支援をしていますね。県内のIT事業者や関連する支援機関とのネットワークを持っているので、「こういう課題を解決したい」といった相談に対して、協力してくれそうな所を紹介してつなげる、いわゆるマッチングを行っています。
昨年4月に「スタートアップコンシェルジュ」の仕組みができてから私もその一員となり、県内とその周辺の学校のネットワークづくりに取り組んでいます。佐賀県から近隣県の学校に通っている学生も多いので、そうした若い世代の中からおもしろい発想やアイデアを持っている人材を探しています。

ITの分野以外にも県内に幅広いネットワークを持つ坂下さん。学生などの若い世代から起業家の原石を探す。

松永さん

私は創業して21年目を迎えます。本業は印刷業ですが、時代の流れとともにマーケティングや販促コンサルをやるようになり、現在は創業セミナーなども行っています。福岡県のよろず支援拠点(国が全国に設置する経営相談所)でコーディネーターを5年、その後佐賀県のよろず支援拠点でも活動していました。
コロナ禍になる前は、全国各地で創業セミナーを年間70回、相談者数で言うと1,500人くらいを対応していました。今も九州県内で創業塾をやっていますので、その中でスタートアップに該当しそうな、きらっと光る人を見つけてきたりしています。
また、創業を目指す、もしくは創業間もない女性を支援する団体の理事や、内閣府の男女共同参画の有識者議員を務め、女性活躍推進に貢献してきましたので、そうした経験を活かして、女性起業家の支援も行うことができます。

女性起業家の強い味方、松永さん。福岡県在住で、創業セミナーや女性活躍推進の活動から全国にネットワークを持つ。

浪方さん

僕は大学卒業後、2年間ほど人材派遣会社に勤め、そのあと東京で外国人エンジニアのヘッドハンティングの会社を創業しました。その事業は上場会社に売却し、現在はシード(起業前の時期)のスタートアップに向けた投資事業をしています。
それをやりつつ、2017年に東京から長崎県西海市に移住して、地域商社を創業しました。長崎県内のシードや起業志向の若者とのつながりも多いので、その中でおもしろい人がいたら佐賀県のスタートアップ関連のプロジェクトを紹介しています。縁もゆかりもない長崎県で会社を興して経営して、自分でもキャリアがおもしろい展開を迎えているなと感じているので、同じように外から佐賀に人を引っ張ってきたいという思いはありますね。自分の実体験から、相談者と同じ立ち位置で話せることも多いのではと思っています。

宇宙ゴミを除去するデバイスの開発や昆虫食など全部で5つの会社を経営する浪方さん。連続起業家です。

スタートアップに対する支援内容とは?〜ビジネスコンテストについて〜

編集部 牛島

みなさん様々な分野で活躍されている起業家なんですね。まさに起業や経営をするために必要な知識やネットワークを広く持たれていると思いますが、実際にスタートアップになりそうな方が見つかったあとは、どのような支援をされているのでしょうか?

坂下さん

はい。主にはビジネスプランのブラッシュアップ、育成プログラムや各種ビジネスコンテストへのエントリー支援、販路開拓・資金調達支援、企業との交流促進などになります。特にビジネスプランのブラッシュアップの過程では、なんらかの目標があった方が取り組みやすいので「ビジネスコンテスト」への参加を勧めています。

編集部 牛島

「ビジネスコンテスト」とはどういうものですか?

松永さん

起業を考えている人や企業が、ビジネスプランを競い合う場ですね。県内外で様々なビジネスコンテストが開催されています。入賞すると育成プログラムに参加する権利を得られたり、賞金がもらえたりと、コンテストによって特典は様々ですが、ビジネスの成長を支援してくれるような機会を得ることができます。

浪方さん

ビジネスコンテストに参加するためには、事業計画書やプレゼンテーションの資料づくりといった準備が必要です。資料をつくり込む過程は再度自分の事業を客観視する機会になり、自分自身と向き合う時間としてもすごく有意義だと思っています。出来た資料をまわりの人に見てもらうと、色々つっこみどころが見つかって、ブレそうになる瞬間もたくさん出てくると思いますが、自分が考えているビジネスプランとしっかりと向き合う過程は、コンテストに挑戦するからこそ体験できることだと思いますね。

坂下さん

佐賀県では「さがラボチャレンジカップ」というビジネスコンテストが毎年開催されています。今年の応募は5月から始まる予定なので、興味がある人はぜひ挑戦してほしいですね。私たち「スタートアップコンシェルジュ」が応募用紙や資料作成のサポートをしますので、ご相談いただければと思います。

編集部 牛島

エントリーに向けた支援をしていただけるんですね。アイデアはあるけど、まだ事業計画として具体的に固まっていないような人でも大丈夫なのでしょうか?

松永さん

はい。そもそもこの「佐賀県産業イノベーションセンター」自体が、ビジネスに関する色んな相談を受けている所ですので、相談に来ていただければ決して見捨てません。コンテストに挑戦して結果が出なくても、私たちのネットワークで他のコミュニティや支援してくれる所につなぐことができますから。

浪方さん

佐賀県は色んな支援制度があるので、失敗した人がうしろめたさを感じるのではなく、挑戦した人が賞賛される、そういう街になってくると思いますね。起業は生き方の選択肢のひとつ。やってみてうまくいかないこともありますが、それは失敗ではなく、新しい自分に気づくきっかけになります。どんな有名な企業も、はじめから立派なビジョンや理念を持っていた訳ではなくて、やっていく中で自然と見つかったのだと思うんですよ。はじめの一歩はどうしようかなとモヤモヤしている人とみんな同じ。可能性を試してみたいと思っている方がいたら、ぜひ支援していきたいと思っています。

スタートアップコンシェルジュへ相談したい方は、まずは電話でお問い合わせを!

施設名 佐賀県産業イノベーションセンター
公式サイト https://infosaga.or.jp/consultation/18.html#senmon
電話 0952-34-4422 ※スタートアップコンシェルジュへの相談は電話で受付中
時間 8:30〜17:15(祝祭日を除く月曜日〜金曜日)
住所 佐賀市鍋島町八戸溝114
地図

EDITORS SAGA 編集部

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今までなかなか紹介されていないような佐賀の隠れた魅力や新しい情報をお届けするべく日々、奮闘中!...

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