私たち佐賀県民には当たり前な日常の風景も、他県民から見るとまだまだ知られていない魅力が満載の佐賀県。そんな佐賀の日常にスポットを当て、"サガスタンダード"として改めて佐賀の定番を知ってもらう連載です。
「佐賀を知りたい！佐賀を感じたい！佐賀を訪れたい！」そんな方々に"佐賀県の今"、サガスタンダードをお届けします！
今回は佐賀川上峡名物の白玉饅頭にスポットを当ててご紹介します。
佐賀・白玉饅頭とは......
元祖吉野屋の白玉饅頭の歴史は約142年前に遡ります。
当時、神功皇后の妹である與土日女が川上神社に参られた際に献上された雛菓子で、「この様に白く玉のような子どもを授かりたいものだ」と言われたことから白玉饅頭という名がついたと言われているそう。
近年では白玉饅頭を作るお店も増え、川上峡周辺の名物菓子として知られています。
明治15年創業『白玉饅頭 元祖吉野屋』
『白玉饅頭 元祖吉野屋』は、佐賀市大和町を流れる川上峡にかかる官人橋からほど近い場所に店舗を構える和菓子店。創業明治15年から変わらぬ製法で作られる白玉饅頭はシンプルに佐賀県産のうるち米と北海道産の小豆と砂糖、ほんの少しの塩のみを使用した佐賀の銘菓です。
142年の歴史を育む白玉饅頭 元祖吉野屋
元祖吉野屋で作られる白玉饅頭は、創業から142年経った今でも、そのほとんどの工程を手作業で行っています。店内からは、もくもくと湯気を上げる蒸し器を見ることができます。
丹精込めて丁寧に練り上げられた自家製あんこは上品な味わいで、その周りを包むうるち米の餅はもちっとしながらも歯切れの良い食感です。
店内で販売される白玉饅頭は6個入りから30個入りまで取り揃えられているので、場面によって手土産として買うことができます。他にも、玄米やよもぎ、さらにはヴィーガン対応のものまで販売されています。
現在は桜が散る頃までの限定品でさくら白玉饅頭も販売されています。一口いただくと塩漬けした桜の花の柔らかな香りが口の中いっぱいに広がり、春の訪れを届けてくれます。
いちごが出回るこの時期ならではの商品で、苺白玉饅頭や苺あん福も取り揃えられ、このように四季折々の白玉饅頭をいただけるとは驚きでした！
白玉饅頭は生菓子のためその日のうちにいただくものですが、遠方の方にもお土産として購入したいという方は冷凍の白玉饅頭を購入することもできます。
こちらは蒸し立てを急速冷凍しているため、自然解凍で蒸し立ての味を楽しむことができます。
店内で出来立ての味をいただける『和・CAFE』
元祖吉野屋の店内では、出来立ての白玉饅頭や白玉を使ったオリジナルのスイーツを味わうことができます。5つのテーブルが並んだ店内は、ソファ席や2人用の席などがあり、落ち着いた雰囲気で様々なシーンで利用できるのも嬉しいポイントですね！
店内からは目の前を流れる川上峡を眺めながら癒しのひとときを過ごすこともできます。
注文が入ってから点てられるお抹茶といただく白玉饅頭はもちろん、白玉ぜんざいや抹茶パフェなど、素朴な白玉饅頭だからこそ様々なアレンジのきくメニューが取り揃えられています。
今回は「抹茶ぜんざい」と三瀬名産品のブルーベリーといただく「リリィパフェ」を注文しました。まずは抹茶ぜんざいをいただきます。
白玉饅頭と同じ小豆で作られたぜんざいと点てたての抹茶を合わせた中に白玉が入っていました。
作りたての白玉はふわふわもちっとした食感が絶妙です！
甘いぜんざいと苦味のある抹茶が合わさることで、ちょうど良いほろ苦な味のぜんざいになっています。
これは店内だからこそ味わうことのできる贅沢な一品ですね！
続いてはリリィパフェをいただきました。
中には4,5個のちび白玉饅頭や小豆、ブルーベリーアイスやコーンフレークが盛られ、上には恵比須様のもなかがのっています。小豆とブルーベリーの組み合わせは初めてでしたが、甘めの小豆とブルーベリーアイスのさっぱりとした風味が良く合います！和風の白玉饅頭もパフェに載せることで洋菓子に様変わりしていました。
最後に......
サガスタンダードとして初めての連載となった今回。馴染みのある白玉饅頭の新たな面を知ることができました。伝統の味と製法を守りながらも新たな商品も楽しむことのできる白玉饅頭元祖吉野屋を訪れてみてはいかがでしょうか。
| 店舗名 | 白玉饅頭 元祖吉野屋 |
|---|---|
| 住所 | 佐賀市大和町大字梅野173 |
| 定休日 | 第2・4水曜日 |
| 公式サイト | https://yoshinoya-net.com |
| 地図 |
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EDITORS SAGA 編集部 中島