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【堀江製パン直売所】長年愛されてきたパンは、この先も愛され続ける

思い出の傍らに、いつもパンがあった

多感な時期を佐賀市で過ごした人たちが、そのパンの名を聞いただけで目を細くして往時を懐かしむ。『堀江製パン』が製造・販売する『モカロール』はそんなパンです。

ふんわり焼いた黒糖パンをカットしてチョコクリームをサンドし、チョコソースを全面にかけた上に、そぼろ状にしたスポンジ生地を散りばめた一品。ほど良い甘さが飽きのこないポイントです。

高校の購買部や中央大通りにあったお店『モネ』で買って、頬張った思い出のある人が多いことでしょう。

『堀江製パン』の創業は昭和27年7月18日!来年で創業70年を迎えます。神野小学校近くの堀江通りで始めたので『堀江製パン』と名づけられました。実は、開業当初はうどん屋で、後にパン屋に転身したそうです。

現在は県内約100の小中学校に給食パンを提供しています。誰にとってもなじみ深い、安心のおいしさ。それが『堀江製パン』のパンです。

『堀江製パン』では、国産小麦をメインにした安全なパン作りを実践しています。特に給食パンは佐賀県産小麦100%で製造しているとか。子どもたちはもちろん、地元の生産者も支えているパン屋さんです。

今回は、西与賀工場に併設された直売所におじゃましました。

「どれにしよう?」迷う時間も楽しい直売所

平日にも関わらず幅広い世代が引きも切らず直売所を訪れ、さまざまな商品を手に取ります。バスケットに並んだパンの数がみるみる減っていくのがわかりました。

『モカロール』を10本ほど購入するお客さんの姿に驚いていると「たくさん買われるかたは珍しくないんです」とスタッフのお一人。中には、一度に30本ほど購入する人もいるとか。お土産や部活動の試合の差し入れとして好んで買われているそうです。

今はこの直売所でしか売られていないのでレア感もあるのでしょう。冷凍保存できる点も魅力です。

写真手前の列は週替わりのコーナー。お客さんが購入されて商品が減った状態ですが、くるみパンにつぶあんぱん......とバラエティに富んでいて、目移りしてしまいます。

温かく迎えてくださるスタッフのお二人。常連さんには「はい、150万円」と冗談が飛ぶことも。

温もりを感じられるパンに込められた熱い思い

『堀江製パン』の人気商品の一部をご紹介します。まずは『モカロール』と並ぶ定番『バターサンド』です。パン全体の、そしてサンドされたバターの厚みにご注目を。やさしい甘味のふんわりした生地にバターがアクセントとなっています。濃厚なのにくどさはなく、満腹感も◎。

かわいい双子のようなメロンパン2種。右が『ココアメロンパン』です。どちらも1個120円。実は『ココアメロンパン』のほうが甘さを抑え気味に作られています。ココアの風味を際立たせるためなのだとか。食べ比べてみるのも楽しいですね。

この日、週替わりコーナーに食べやすいサイズの『ミニココアメロンパン』(1袋3個入り・140円)が並んでいました。

最後に

地元から長く愛されてきた『堀江製パン』では、どのような展望を持っているのでしょうか。

『堀江製パン』の中島昌孝さんは「九州を拠点として幅広い分野のパンを提供していきます。"安全・安心で毎日食べられるおいしいパン"というお客様からの信頼に応えていきたいですね。焼成冷凍(焼いたパンを冷凍した商品)にも力を入れていく予定です」と語ります。

温かみのあるパンにこめられた、熱い思い。今後も堀江製パンのファンの輪は広がっていくことでしょう。

店舗情報

店舗名 堀江製パン 西与賀工場・直売所
住所 〒840-0034 佐賀県佐賀市西与賀町厘外1592-1
公式Instagram https://www.instagram.com/horieseipan/?hl=ja
詳細 【電話番号】0952-25-0144
【営業時間】8:00~16:00(売り切れ次第終了)日曜日・祝日は7:00~12:00
【店休日】土曜日
【駐車場】有
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開成作文堂

伊藤 恵子

佐賀県佐賀市在住のライター。平成の大合併後に佐賀市となった、山中の集落で自然物と戯れながら育ちました。学生時代を除いてずっと佐賀に...

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