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移住者の人生に寄り添った活動を。人と人をつなぐ人でありたい。 『NPO法人Network Stationまつろ』唐津移住コンシェルジュ 三笠 旬太さん|唐津市【SAGAローカリスト8】 PR

地域の魅力はその土地で暮らす人たちの思いが混ざり合い、溶け込み、形成されています。

自分のために、家族のために、そして地域のために、何ができるのだろう。
「やりたい」と思い描いた夢は共感を呼び、一滴の雫が大きな波紋となって地域に、そして人の心に広がっていきます。

ローカリストと呼ばれる地域のプレイヤーは正解の無い地域づくりに挑戦している人々。
3年目となる2020年。今年のローカリストはどんな地域の形を想い描いているのでしょう?

第8回目は、『NPO法人Network Stationまつろ』唐津移住コンシェルジュの三笠旬太さんの活動をお届けします。

自らも移住者だった、その経験をいかして。

『NPO法人Network Stationまつろ』は、唐津市で移住促進事業を手掛けるNPO法人です。そこで、唐津移住コンシェルジュを務める三笠旬太さん。自身も、青森県八戸市出身の移住者です。

「母親が、唐津の生まれで、小さい頃は夏休みによく遊びにきていました。電車の窓から、唐津湾がパッと目に飛び込んでくる景色は今でもはっきりと覚えています」と、当時を振り返ります。

その後、進学で関東へ。大学では中南米の文化や歴史を学び、3回生のときに訪れたメキシコで、民族の多様性や世界の広さを実感したことで、海外で暮らしたいという想いを持つようになったと言います。

その後、海外での生活や唐津で伝統工芸に携わる仕事を経て縁がつながり、2018年春に『NPO法人Network Stationまつろ』に入職。自らの経験や人脈をいかした、移住希望者の目線に合わせた活動が、多くの移住・定住に結びついています。

希望に沿った、オーダーメイドの移住を。

唐津市への移住希望者が、一番最初に相談をするのが三笠さんが所属する『NPO法人Network Stationまつろ』です。いわば、移住の玄関口。

「移住先の唐津で、何をしたいのか?どんな暮らしを実現させたいのか?ミスマッチが起きてしまわないように詳しくヒアリングします」と三笠さん。

その後、次のステップ、お試し移住へ。まつろでは、家族向け、単身者向け、就農希望者向け、と大きく3プランを用意。さらに、事前ヒアリングをもとに、その移住希望者の理想の暮らしに近い場所をアテンドします。

「お試し移住で来てくれた人には、必ず唐津の"人"に会ってもらうようにしています。人と人をつなげば、唐津市での暮らしがイメージしやすいし、もっと好きになってもらえるから」三笠さんが築いた関係性やネットワークをフルにいかし、移住希望者の気持ちに寄り添ったサポートを行っています。

縁の中で生きているから、縁を大切に。

「移住・定住の壁になっていることは、孤立です」と三笠さんは話します。せっかく移住しても、うまく関係性をつくれず、結局唐津から離れてしまう。

そんな状況を起こさないために『唐津Switch』という登録制のコミュニティを運営しています。200人近い人が登録していて、お試し移住者が来られたタイミングで、交流会を開催。移住希望者と地元の人がつながり、より良い移住につながっているそうです。

三笠さん自身も、様々な縁がつながって、現在の活動をしている人のひとり。つながる場所づくりの大切さは、誰よりも知っています。

どんな希望にも応えられる街をつくりたい。

『NPO法人Network Stationまつろ』が今、力を入れているのが『農業特化型シェアハウス 根の家』による移住促進です。三笠さんは唐津移住コンシェルジュとして『根の家』の入居者サポートも行っています。

これまで『NPO法人Network Stationまつろ』ではブロガーやフリーライターなど、場所を選ばず仕事ができる人々を中心に、移住の支援を行ってきました。

しかし、そういった人々は場所を選ばず働けるからこそ、なかなか定住につながりにくいという課題も。

そこで注目したのが『農業』をキーワードとした移住。『根の家』は、将来的に農業をやってみたい人や料理人、陶芸家など、唐津の農業・農産物品・特産品を通じて新たなチャンスを模索したい人に狙いを絞って運営されています。

『根の家』で暮らす住人は、唐津の若手農家のもとで働き、実際に「稼げる農業」を体感することができる仕組みが用意されているそうです。

その土地に根付いて行う『農業』に注目した移住支援。新型コロナウィルスの影響で、現在新規の移住希望者の受け入れは停止しているものの、たくさんの方から問い合わせを受けているそうです(2020年7月現在)。

「地方に目を向けている若者は確実に増えています。しかし、実現したい生活は、人それぞれ。そんなときに、唐津なら叶えられる!と言えるように、受け皿をつくっておきたいと思います」と話す三笠さん。

『根の家』はそんな沢山の希望者の受け皿の1つ。

三笠さんの目は、しっかりと唐津の今と未来を見据えています。

プロフィール:三笠 旬太

1987年青森県八戸市生まれ。大学卒業後、母親の実家がある唐津市へ移住。唐津を拠点に、海外生活などの経験を経て『NPO法人Network Stationまつろ』へ入職。唐津移住コンシェルジュを務める。気持ちに寄り添ったサポートや農業特化型のシェアハウスの企画や管理など、積極的な活動で移住者を増やしている。

情報

NPO法人Network Stationまつろ

住所

〒847-0013 佐賀県唐津市南城内2-6

公式サイト https://nsmatsuro.com/
Facebook https://www.facebook.com/nwsmatsuro/

移住とつながりの場 唐津Switch

公式サイト https://karatsu-switch.com/
Facebook https://www.facebook.com/karatsuswitch/

イベント

SAGAローカリストアカデミー開催

生まれた場所、移り住んだ場所、愛する場所。

その地域に「こうなって欲しい」その地域で「こんなことしたい」
そんな想いを抱いていたら、地域づくりは、もう、はじまっているのかも知れません。

3回目を迎えるSAGAローカリストアカデミーは、
地域づくりを楽しむローカリストたちと、その魅力や可能性を共有できる機会です。
ひとりでできないことも、みんなの共感や協力があれば、できそうな気がする。

さあ、「やりたい」が「できる」に変わる瞬間を一緒に。

【東部会場】2020年9月26日(土) SAGA CHIKA 13:00-16:30
【西部会場】2020年10月10日(土) 漬蔵 たぞう 13:00-16:30

※新型コロナウィルス感染症の発生状況等により、開催方式・スケジュールなどが変更になる場合があります。

詳細

公式サイト https://www.sagajikan.com/sagalocalist/
申し込み https://www.sagajikan.com/sagalocalist/inquiry/

文章:岡 優一
写真:藤本 幸一郎

EDITORS SAGA 編集部

SAGAローカリスト2020

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