2022年11月に行われた、岡本さんのお試し地域づくり活動『七山ツアー』では、アカデミーに参加したネクストローカリストをはじめ、地域おこし協力隊や大学生、高校生など20人以上が集まりました。
七山の魅力的なスポットを巡る『七山ツアー』
始めは、岡本さんが厳選した七山の魅力的なスポット巡りから。
七山の地域おこし協力隊の野田さんから、それぞれのスポットについて紹介がありました。
紅葉で人気の『観音の滝』、平日でも多くの人が足を運ぶ、人気の農産物直売所『ななやま農産物直売所 鳴神の庄』や『鳴神公園』などを巡りました。
『鳴神の庄』では、店長の川添さんのお話を聞き、店内の見学もさせていただきました。七山で採れた野菜や加工品を手に取る人も。
『七山ツアー』の後は、『七山アミューズメント村構想』の構想地の1つである広場へ向かいました。
以前はうっそうと草木が生い茂っていた広場ですが、岡本さんたち『NPO法人七山むらづくり協議会』が木々の伐採や草刈りなどの整備を進めています。現在はこのような姿。
また広場の脇には川が流れており「この川を使って何かできたらいいね」といった声も。"アミューズメント村"への想像が膨らみます。
七山を"アミューズメント村"へ。七山の魅力をプラスしたアイデアとは?
次に七山に最近できた人気のスポット『SMOKY MOUNTAIN』で、昼食を食べながら、ツアーの感想を共有しました。
参加者の中からは「七山を通ったことはあっても、目的地として来たことは今回が初めてでした。魅力的なスポットが多いですね」という声も。
昼食後のワークショップは2部構成。グループワークとアイデア発表の1セットを2回行いました。
まずは4つのグループに分かれて、それぞれが『七山ツアー』で体感したこと、聞いたことから「構想地にどんなものがあったら面白いか」について話し合いました。
グループには岡本さんをはじめ、七山在住の方々が参加し、さらに七山にはどんな資源があるかを伝えながら、アイデアを膨らませます。
「どんな施設があったらいいか」はもちろん、車を持っていない人でも足を運べるようにするにはどんなものが必要かなども話し合いました。
1回目のアイデア発表では、川を使って、子どもやペットと遊べる場所の提案やビニールハウスが並んでいる様子を見て、ビニールハウスを使ったグランピング施設など、個性豊かなアイデアが生まれていました。
2回目のグループワークでは、メンバーを半分シャッフル。1回目で発表した内容を新たなメンバーに共有し、1回目のアイデアをさらにブラッシュアップさせます。他のチームの発表もヒントに、どんどんアイデアを膨らませていきました。
最近のサウナブームから、水風呂は川を利用し、ヴィヒタと呼ばれる葉っぱを七山で栽培されているユーカリで作ってみるといったものから、七山で獲れるジビエを使ったフードフェスタや夜の暗さやある程度音が出せる環境であることからドライブインシアターなど、さらにいろいろなアイデアが生まれました。
発表の後には、岡本さんからの講評をいただきました。アカデミーで出たアイデアと、実際に来てみて考えたアイデアを『七山アミューズメント村構想』の参考にしていくそうです。
ワークショップ後には、『鳴神温泉 ななのゆ』へ。支配人の鬼塚さん直々に『ななのゆ』という場所の説明や施設の話、泉質などについてお話を伺うことができました。
お話の後には『ななのゆ』に入って帰るという参加者もいらっしゃいました。
最後に
七山ツアーとワークショップを終えて、参加者からは「初めて七山に来て、滝や川、緑などをはじめとした、地域資源や地域の魅力を知ることができたのはもちろんですが、それを伝えよう、守っていこう、良くしようとされている岡本さんや七山の人たちの想いに触れることができました。地方創生の活動に興味があるので、これからの『七山アミューズメント村構想』がどうなっていくか楽しみです」との声もありました。
今後は今回生まれたアイデアを参考に、構想地の具体的なアイデアを『七山むらづくり協議会』で話し合っていくそうです。七山が今後、どんな姿になるか楽しみです!
EDITORS SAGA編集部 相馬