愛称"げちで"で親しまれている佐賀大学芸術地域デザイン学部生の活動をお届けする連載『GECHIDE』。
今の大学生は、どのようなことに興味を持って挑戦しているのだろうか。
知れば知るほど面白く、奥深い、そんな世界をご紹介します。
大学祭で完売!『教授ガチャ』とは?
昨年10月、3年ぶりに佐賀大学本庄キャンパスで開催された佐賀大学大学祭。
学祭当日、瞬く間に完売となった話題の商品がある。
その名は『教授ガチャ』。
名前を聞いただけでもインパクトがあり、とても興味をそそられる。
今回は、『教授ガチャ』の企画制作を行った『佐賀大学学生団体 N-project』をご紹介する。
『N-project』とは
『N-project(エヌプロジェクト)』とは、佐賀大学芸術地域デザイン学部で映像デザインを教える中村先生ご指導のもと活動している団体。
中村先生のゼミ活動として主に行っているコンテンツ制作の取り組みを、ゼミに所属していない学生にも体験してもらうことを目的として作られており、学部や学年問わず参加することができる。
活動主体は生徒自身、個人でアイデアを形にしていこうというのが団体の意義だ。
企業と協力しながら活動の幅を広げる。
最近では、グループのメンバー考案の企画以外に企業と提携をした制作活動も。
『株式会社とっぺん』との連携では、モーションキャプチャーを利用したゲーム制作やミュージックビデオの制作を行った。
また佐賀大学構内の建物『産学交流プラザ』の紹介動画制作など、映像技術を用いた制作を中心に幅広く取り組んでいる。
『教授ガチャ』制作のきっかけ
「コロナ禍で、教授に直接会う機会が減り、教授の顔を知らない方が多いということがありました。そこで教授の皆さんを知ってもらうと同時に、芸術地域デザイン学部で使われる最新機器の紹介をしたいという想いから生まれたのが教授ガチャです」。
と語るのは、『教授ガチャ』の企画者である『N-project』所属の1年生・小野さん。
「3Dプリンターという最新機器を使って教授のフィギュアを作ることで、フィギュアの作り方の話から学部の最新機器のことまで説明することができる。加えてフィギュアから教授のことを知ってもらえる。このような企画の狙いをたて、佐賀大学祭にて実際に販売を行いました」。
左:小野さん、右:杉山さん
団体代表の杉山さんは「『N-project』では、『教授ガチャ』のようにメンバーがふと作りたいと思ったものを形にしていき、企画として完成させています。企画を通して最新の機械に触れることができるのが、この団体の良さだと感じています」と話す。
今後の目標は、団体のみんなが、自分達のやりたいことを企画としてしっかりと実現していくこと。
ふとした想いから、面白い企画を作ってしまう『N-project』の皆さん。今後の活動にさらに注目が高まる。
N-project Twitterアカウント
企画:桶本 優
取材・執筆:青木 美玖
カメラマン:畠山 志穂
【後援者募集】大切なお知らせ
この度、佐賀大学芸術地域デザイン学部 学生活動誌『メモア』第3号となる冊子の制作が決定いたしました。
コロナ禍の2020年冬から始まった本活動。初めは5名だった編集部員も今は14名となり、冊子だけではなくウェブマガジンの掲載を開始するなど、活動の幅を広げています。
昨年発行した第2号は、佐賀大学オープンキャンパスにて配布、学部のことを知ってもらう良い機会となりました。
学生活動誌制作のきっかけには「芸術地域デザイン学部ってどんな学部なの?」という質問に対してうまく答えられなかった編集部員の経験があります。
幅広い専攻分野のもとのびのびと活動する学生たちを知り、伝えることで、私たちの自己理解を深めると同時に地域の大人や受験生たちにこの個性豊かな仲間たちの存在を知ってほしいという願いがあります。
第3号の発行は、2023年春を予定。学生の活動紹介を冊子という形あるもので表現することで、当時の活動の記憶がより鮮明に残ることを目指しています。
後援として応援していただける方は下記メールアドレスまでご連絡お待ちしております。
問い合わせ先:memoire.saga@gmail.com(村上)