佐賀はお茶の名産地!飲食店では地元で作られたお茶が当たり前のように提供されていたり、お茶屋さん直営のカフェがあったりなど、佐賀ならではの地域性が見られます。
これまで色々な地方で生活してきた私ですが、こんなにも日常にお茶が浸透している地域に初めて触れました。そして、そんなお茶をもっと知りたい!もっと飲んでみたい!と思うようになったのです。
いざ、元祖うれしの紅茶のお店へ!
今回お邪魔させていただいたのは、嬉野市にある「相川製茶舗」。こちらはお茶の製造販売をおこなっているお店で、作りたてのお茶をテイクアウトできます。
お店は昔ながらの雰囲気ですが、販売されているお茶のパッケージはモダンで可愛い。なんとオーナーである茶師の娘さんがすべてデザインしています!専門の会社に頼んでいるのかと思っていたので驚きました......
洒落たデザインが多いのも相川製茶舗の魅力。
他店ではあまり見かけないお茶もありました!パンにあうお茶、いったいどんな味なんでしょう...?
大人気のうれしの抹茶ラテと、元祖うれしの紅茶
今回注文したのは、「うれしの抹茶ラテ」と「うれしの紅茶(ホット)」です!
鮮やかな緑色がキレイ!
うれしの抹茶ラテは一番人気のドリンクメニュー!子どものころ私は抹茶が大の苦手だったのですが、これに出会っていたら飲めるようになったかもしれません。それくらい抹茶の苦みがなく、まろやかでマイルドな味でした。
どこまでも優しくてミルキーな味。それでいて抹茶のまったりとした安らぎのある香りを楽しめます。砂糖で甘みがついていますが甘すぎないので、抹茶本来が持っている甘さも感じられました。
相川製茶舗のお茶は保存料や添加物不使用。お茶そのものの味に触れられます。
佐賀県民にとって馴染み深い「うれしの紅茶」ですが、元々は相川製茶舗の四代目茶師が生み出したものなんです!お店の方によると「外国産の紅茶は飲めないけれど、うれしの紅茶は飲める」とお客さんから言われることも多いのだとか。
飲んでみると香りが繊細で、ふくよかさを感じます。口に含むと繊細な風味が薫り立ち、どこか安心感を覚えました。たしかにこの点は外国産の紅茶と大きく異なります。香りを楽しみながら飲んでいるうちに、身体がポカポカ温まっていきました。
テイクアウトメニューのラインナップは全6種類。どれも異なる味が楽しめます。
時代に合ったお茶の形
お店の方にお茶について尋ねてみました。
「お茶は元々高級品として扱われていました。昔は庶民が気軽に飲めるものではなく、来客時には白湯を勧められるのが一般的だった時代もあるんです。それが江戸時代ごろからお茶の生産量が増えていき、庶民にとっても身近なものになっていきました。現在はペットボトルでもお茶が販売されており、いつでもどこでも安価で手に入るようになりました。時代によって『お茶の形』は変わっていきますが、そんな中でも当店のお茶を多くの方に飲んでいただきたいです。」
パンにあうお茶をはじめ、他店ではあまり見かけないお茶を販売しているのにも理由がありました。
「当店では遊び心を意識したお茶を販売しています。たとえば『パンにあうお茶』は、パッケージを見たときにどんな味がするんだろう?と興味関心を抱いてもらえるのではないかと考えました。朝食でパンを食べる際にさっとお茶を淹れられるよう、熱湯を注いだだけで美味しく味わえるようブレンドしています。」
ちなみパンにあうお茶、味が気になってしまい帰りに購入しました。紅茶と緑茶がブレンドされているのですが、ふわっと香ばしく奥行きのある味わい。和・洋のちょうど中間のような香りで渋み・苦みがなく、パンの風味を邪魔しないお茶だと感じました。
最後に
お茶はスーパーやコンビニでも販売されているので、いつでも気軽に飲めるようになっています。しかし、地元で長きにわたって生産をしてきた専門店だからこそ実現できるクオリティがあるのです。
県外出身の私からすると、こんなに美味しいお茶を地域で気軽に購入できる環境は決して普通ではありません。実際に私がお茶を飲むようになったのは、九州に引っ越してきて佐賀のお茶と出会ってからでした。
相川製茶舗はお茶を多くの人に届けるために遊び心のある商品を生み出しています。お茶はオンラインストアでも購入できますが、個人的には一度お店に行ってみてほしいです。
お店の方に尋ねながら商品選びをすると、味の特徴や淹れ方なども分かります。テイクアウトのドリンクもおすすめなので、一度足を運んでみてください!
店舗名 | 相川製茶舗 |
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住所 | 佐賀県嬉野市嬉野町大字下宿甲4002-1 |
営業時間 | 9:00~19:00 |
定休日 | 不定休 |
駐車場 | あり |
公式サイト | https://aikawaseichaho.com/ |
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