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やる前から考えない。一度体感してから決める。北御門 裕一さん|ムズムズタイムズ編集部vol.2 PR

コロナをきっかけに都会から地方に移住する方が増えていると様々なメディアで言われていますが、実は"移住関心層"の65%はコロナ禍になる前から移住に関心があるけれど、一歩を踏み出せてない人たち!

不安要素は何だろう?移住した人はその不安要素を本当に解決できている?

実際に佐賀に移住して、生活を送る佐賀在住のエディターやEDITORS SAGAに縁がある"移住の先輩"に当時の不安を解消するために実践したことなどをインタビューし、紹介する『移住ムズムズタイムズ編集部』。

第2回目は、鹿島市で『百年ピクルス』の代表、『ゲストハウスまる』のチーフを務める北御門裕一さんをご紹介します。

「やる前から考えても何もわからないでしょ」。その一言で変わった

福岡で音楽の仕事をしていた北御門さん。仕事場のライブハウスでは、暗がりの中で手元をライトで照らしながら仕事をするといった日々を過ごしていたそうです。

そんな生活を送る中、雑誌で『田舎暮らし』が特集されているのを目にし、興味を持ちました。興味が深まるにつれ、自身の生活と比べるようになり、移住を考え始めたと言います。

「半年間、僕もムズムズしていました。移住したらどうなるか、"移住の未知数さ"に仲間に相談したら、止められることもありました。そんな中である友人が『わからないことをやる前から考えても何もわからないでしょ』と言ったんです。その言葉がすごく衝撃で(笑)。そこで移住することを決めました」と、北御門さんは当時のことを思い出しながら顔をほころばせます。

日々"生活するための過程"を考えて暮らす面白さ

「友人の誘いもあり、実際にはそこまで移住のハードルは高くなかったことに気付きました」と、北御門さん。

仕事すること、自分らしさを出すことで精一杯で、日々"今"を生きる生活に息苦しく感じていたのだとか。そんな中で訪れた佐賀のゆっくりと流れる時間と空を見上げた時の広さが印象的だったそうです。

「仕事の為に生きている人ってホントに多いと思います。僕も移住前はそうでした。移住を決めた際に"生きていくために時間を使いたい"と思い始めたんです」と、北御門さんは言います。そして、生きていくために"食べ物を作れる人になりたい"と強く思ったそうです。

「ここには"名人"が多いんです。農業の名人だったり、それこそ漬物名人だったり。生きていく中で色んなジャンルの名人がいます。生き方そのものがクリエイティブ(笑)。学ぶことがすごく多いし、学びながらの蔵の掃除も凄く楽しかった(笑)」。そんな名人たちとの出会いや学びが北御門さんの生活感や価値観を変えたそうです。

「都会って、何でも揃っていて便利な分、思考が停止してしまうと思います。地方は生活する上で、人と出会ったり、移動したりなど色々な過程が不便だから、その分どんな過程を踏むかを考える楽しさがあって、達成した時の充実感が違うんです。"生活するための過程"を(考えて)生活するところが面白いですね」。

まずは足を運んで、肌で感じることが大切

「何もないと言われる佐賀ですが、その分、何でもできると思います。自分の気持ち次第。今までの経験を活かしながら働くこともできます。全てを完璧に100に近づけようと頑張るから、やる前からやってもいない未知のことを考えるから、足踏みしちゃうんだと思います。100じゃなくていいんですよ。50とか20だっていいんです」と話します。

「その場所が"合う""合わない"は、まずはお試しでも足を運んでみないとわからない。その地方特有の雰囲気や人の距離感、温度感を肌で感じて、そこで自分に合うか合わないかを決めたらいいと思います。"永住"と考える必要はないんです」。

最後は、本人次第。田舎暮らしの次は山暮らしもしてみたいと話す北御門さんの顔は活き活きと輝いていました。

プロフィール:北御門 裕一(きたみかど ゆういち)
長崎県佐世保市生まれ。
2013年、鹿島市に移住し、漬物蔵『漬蔵たぞう』で修業した後、『百年ピクルス』を開発。漬蔵での音楽ライブや映画上映などのイベントも手掛ける。2019年には、肥前浜宿まちづくり公社のメンバーとして『ゲストハウス まる』をオープン。発酵文化の素晴らしさ、鹿島市の魅力を伝えるため、活動する。


EDITORS SAGA編集部 相馬

佐賀移住促進

移住ムズムズタイムズ編集部

佐賀で暮らす先輩移住者が、移住に対する“不安”や“疑問”、また自分が“移住への一歩をどう踏み出したか”を紹介。 移住したいのにでき...

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