「やりたい」が「できる」に変わる地域へ。
2018年からスタートした『SAGAローカリストアカデミー』も今年で8年目を迎えました。
「やりたいこと」を追い求め、周りの人たちを巻き込みながらカタチにしている『ローカリスト』。
今年も個性豊かなメンバーが集まりました!
そんなローカリストの活動とそれぞれが暮らす地域の素晴らしさについて、前編後編でご紹介します。
第4回目は『Public Gate合同会社』代表 公門 寛稀(くもん ひろき)さんのご紹介 後編をお届けします。
民間だからこそできる、地図上の線を越えた関係性
地域コミュニティづくりの一環として、六角川の豊かな自然を伝える活動を続ける『六角川、川の学校』や、大町町でカフェを営む方など地域の方と協力し、カヤック体験や地域の特産物を扱ったマルシェ、ライブやアートなど盛り沢山のイベント『六角RIVERフェス』を開催。来場者数572名、スタッフなどを含め総勢742名が参加した大盛況のイベントとなりました。
「今の社会構造上、災害時の対応は行政区の自治体ごとに行われ、自治体職員は管轄外のことには対応できません。でも、川は市町をまたいで流れているので、六角川流域で起きる災害対策は、流域全体で考えていく必要があります。こういうイベントなどをきっかけに、地域に住んでいる民間の自分たちならではの横のつながりができて、これから一緒に対策を考えたり、地域全体を盛り上げるいろんなことをやっていけたら嬉しいですね」
日常の小さな知識を増やすことが、防災の第一歩
今後は防災の専門家としての位置づけを確立し、「災害対策と言えば大町町」と言われるくらい全国的に見ても防災に秀でた町となれるよう、持続的に取り組んでいきたいと話します。
「防災は起きるかどうか分からない災害に対しての取り組みなので、必要性を理解してもらうことが難しいんです。でも、実際に2度の被災を経験し、災害対策に高い意識を持つ大町町でなら、全国にアピールできるような体制づくりが可能なはず。協力してくださる方や活動についての問い合わせなども増えてきて、地域が動き出したことを実感しています」
現在は、ドローンを使った災害時の情報収集の仕組みづくりの指導や、地方自治体の防災担当職員向けの研修などにも取り組んでいます。
また、今日から誰でもできる防災として、「例えば天気予報で雨雲レーダーを気にしてみたり、レトルト食品を少し多めに買っておいたり、電気が使えない場合に炊飯器以外でのご飯の炊き方などを知っておくことなど、日常生活の中で何か一つでも意識して、新しい知識を増やしておくことが"防災"になるんです」と話してくれました。
まずはちょっとした生活の知恵を身につけるつもりで、いろいろな情報に接していくことが、いざというときに"自分や周りを助ける力=防災"になると話す公門さん。
大町町で「災害に強い地域づくり」を実践しながら、そのノウハウが全国各地で活かされることを目指しています。
プロフィール:公門 寛稀(くもん ひろき)
2016年に熊本地震の被災地支援を行ったことをきっかけに、災害支援組織スタッフとして全国の被災地支援に従事。2020年より大町町地域おこし協力隊を務めた後、『Public Gate合同会社』代表として、地域防災や被災地支援の活動に取り組んでいる。防災のためにも重要な地域コミュニティづくりのひとつとして、2024年『六角RIVERフェス』を開催。新たなイベント企画も現在考案中。
SAGAローカリストアカデミーの開催情報
日程 | 2025年9月23日(火・祝) 13:00~17:00 |
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会場 | 佐賀県庁 新館地下1階 SAGACHIKA -サガチカ- |
参加費 | 無料 |
参加人数 | 50名(先着順) |
開催内容 | ローカリスト4名によるトークセッション・ワークショップ アカデミー後は、歴代ローカリストも参加する交流会も開催!(自由参加) |
地図 |
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SAGAローカリストアカデミーの参加申し込み方法
今年は『SAGAローカリストアカデミー』のLINE公式アカウントからのお申込みとなります。
- 下記の「LINE友だち追加」をタップするか、「SAGAローカリスト(https://lin.ee/wLZvcmD)」のLINE公式アカウントを友だち登録
- メニューバーの「応募フォーム」をタップ
- フォームに記入
- 申し込み完了!
※LINE公式アカウントは、イベント情報やローカリストからのコメントだけでなく、余儀なくイベントが中止・延期される場合や注意事項などのご連絡でも使用いたします。申し込み後にブロックをされないよう、お気を付けください。
文章:亀井 玲奈
写真:山本 卓
編集:相馬 千恵子