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「やりたい」が「できる」に変わる地域を目指して。SAGAローカリストアカデミー2025開講レポート

「家族のため、自分のため...。地域のために自分には何ができるだろう?」

その問いに、自分たちが"今できること"に向き合い続けているローカリスト。今年で8年目を迎え、これまでに51名のローカリストが登壇した『SAGAローカリストアカデミー』が、今年も9月23日に佐賀県庁の地下1階にあるSAGACHIKAで開講しました。



SAGAローカリストアカデミーとは?

地域づくりについて知り、プレイヤーとして第一歩を踏み出すきっかけとなる場として2018年にスタートした「SAGAローカリストアカデミー」。佐賀県内で多彩な活動を展開する方々を「ローカリスト」と呼び、「ローカリスト」とこれから地域で挑戦したい人「ネクストローカリスト(参加者)」が交流し、学び合う"出会いの場"です。

今回のアカデミーでは、個性豊かな4名のローカリストをゲストに迎え、第1部のトークセッションでは、それぞれの活動内容やこれまでの経験についてお話しいただきました。その後、事前にネクストローカリストから寄せられた質問をテーマにしたクロストークで、よりリアルな声や気づきを深掘りする時間を設けました。

さらに第2部は、ワークショップ形式で各ローカリストが独自に設定したテーマをもとに、ローカリストとネクストローカリストが一緒に地域づくりのアイデアを出し合い、新たな地域の可能性を探る時間となりました。

今回のワークショップで出たアイデアを踏まえ、後日、4つの「お試し地域づくり活動」として各地で実践していきます。

『SAGAローカリストアカデミー2025』スタート!

佐賀県庁の地下1階にあるSAGACHIKAに、ローカリスト4名と約30名のネクストローカリストが集まりました。開講前にも関わらず、会場内は大賑わいです。

今回のMCを務めてくれたのは、吉野ヶ里町にあるコーヒーショップの経営をはじめ、多彩に活躍している福山さん。福山さんは2021年度のローカリストで、佐賀の地域づくりを牽引するプレイヤーでもあります。

トークセッションの最初は、各ローカリストが行っている地域づくり活動の紹介を行いました。持ち時間は5分間。

しかし、時間内では納まりきらないほどの充実した活動紹介。それぞれの地域に対する熱量を、会場内にいるネクストローカリストたちはメモを取りながら真剣に受け止めていました。

トークセッション~ローカリストの本音に迫る~

各ローカリストの活動紹介が終わった後は、事前にネクストローカリストから集めた質問をもとに「仲間づくりのコツ」「佐賀だからできること、逆に難しいこと」「地域づくりで大切にしていること」といったテーマでクロストークを行いました。

ローカリストの話を聞いて印象に残ったことは、「全員子ども心を持っている」ということでした。

それぞれの活動は、自分以外の協力者がなければ進まないことが多い。だからこそ、「だれかを動かしたいなら、まず自分が動き出す」ことが重要です。

そのためには様々な地域課題をネガティブに感じるのではなく、その中で今自分にできることを全力で楽しむ。自分の信念やワクワクすることに飛び込んでみるファーストペンギンのような気持ちを大切にされているのだなと感じました。

「できる」を形にするワークショップ「お試し地域づくり活動」

SAGAローカリストアカデミーの醍醐味といえば、地域づくりのアイデアを自由に出し合うワークショップです。今年のワークショップの様子について、各ローカリストの想いと共にご紹介しましょう。

井川さん:「ねこの島道」をつくりたい

唐津市の離島加唐島で古民家を改修し、島の魅力を伝えるカフェ「Selfish加唐島Café」を運営している店主の井川えりなさん。

井川さんのグループでは、島に玉砂利がたくさんある海岸が多いことに着目。

猫の島と呼ばれるほど多くの猫がいる島だからこそ「もっと島に遊びに来てくれる人を増やしたい」と、猫をモチーフにしたストーンアートを作り、港からCaféまでの道を楽しんでもらえる企画「ねこの島道」を打ち出しました。

みんなで石にペイントしながら、「ねこの島道」を更に面白くするためのアイデアを出し合います。ネクストローカリストからの質問に答え、時には写真を見せたりしながら島の魅力を全力で伝える井川さん。

実際に手を動かしながら考えると、「石を見つけると願い事が叶う」「特典やミッションをつくる」など様々なアイデアが湧き出てきます。

今後は10月25日に、実際に加唐島で「ねこの島道を作る」お試し地域づくり活動を実施予定です!

公門さん:地域を守っていくコミュニティづくり

公門さんのワークショップでは、防災を考えるためには地域の歴史や文化などを知っておく必要があるとのことで、活動拠点である大町町でのイベント企画について考えました。

公門さんからナイトカヤックや野外シアター、竹あかり、かごかきなど、地域にある環境や文化を活かしたイベントを仮提案した後、ネクストローカリストが意見を出していきました。

「これまでは大町町に関わってみたいと思っている人としか関わりがなかった」と語る公門さん。意見やアイデアが煮詰まってくることが課題でした。

しかし今回、大町町を知らない人との企画会議は、「大町町は炭鉱の町だったことに興味を持ってくれる人がいることが新鮮だった」と。改めて原点に戻るような感覚があったといいます。

今後は、月に2回ほどある満潮時という特別なタイミングでのみ実施できる六角川でのカヤック体験の開催を予定。まち歩きなども実施し、大町町を知ってもらうきっかけになってくれたらと思っています。

塘さん:「"いのち"と"自分"を考える旅」里山体験企画

塘さんのワークショップのテーマは「"いのち"と"自分"を考える旅。ルーツと未来/自分探しの里山体験」というもの。

まずは「地域づくりで何をしたいか」を考えて、それぞれ自由に付箋に書き出していきました。

次に富士町のマップを広げ、出てきたアイデアをどこでできるのか地図に落とし込んでいく作業を行っていきました。

今後は、集まったアイデアをもとに富士町にある古湯温泉街を猟師目線で旅しながら、獣害対策や歴史、文化などを学ぶジビエBBQ付きの里山ツアーを、11月8日に実施予定。

ツアーの展開として、子どもたちへの教育という分野にも広げていきたいと、長期的なプランまで考えています。

細川さん:自発的な地域づくりアイデア出しワークショップ

細川さんのワークショップは、他のローカリストと少し変わって、ネクストローカリストのやりたいことを形にする「自発的な地域づくりアイデア出し」を行いました。

細川さんはやりたいことを形にするサポートを行っているご自身の強みを活かし、ネクストローカリストへの問いかけからワークショップをスタートしました。

「こんなのがあったらいいな」「なぜやりたいのか」「実際に何を形にしたいか」をそれぞれのワークシートに書き出して共有をし、小さな一歩を踏み出す実践への道、そして探求への道へ。自分自身を深掘りしていきます。

「やりたい」から「できる」未来に巻き込まれていく体験に、ネクストローカリストの方々の表情は本当に生き生きしていました。

今後は、細川さんのやりたいこと「人が集まる場づくり」と、ネクストローカリストたちの「やりたいこと」を形にしていく中で紡がれる物語を合わせたメディアを作っていくことを目指します。

最後に

今年もネクストローカリストそれぞれの「やりたい」を「できる」にするための第一歩として、SAGAローカリストアカデミーが開催されました。

毎年、登壇するローカリストの面々の個性豊かな地域づくり活動に刺激を受け、ネクストローカリストの方々のアイデアに心が踊る、そんな時間が過ぎていきました。

10年後の佐賀が、どんな地域になっているか正確に描くことは誰にもできない。しかし確かなのは、「楽しんで関わる人」が多いほど地域はしなやかで強いものになるということだと思います。

だからこそ今、私たち一人ひとりが"今できること"を形にし、おもしろい未来を創造し続ける活動が必要なのだと思います。

これからは、佐賀県内各地でローカリストと共に、実践的に地域づくりを行う『お試し地域づくり活動』を開催していきます。

アカデミーに参加していなくても、お試し地域づくり活動には誰でも参加可能です!ぜひ一緒に「できる」を形にする時間を共有しましょう。

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写真:合同会社Light gear 山本卓/熊本耕作
文章:合同会社Light gear山本卓

EDITORS SAGA編集部

SAGAローカリスト2025

「やりたい」が「できる」に変わる地域へ。 佐賀県には、「やりたいこと」を追い求め、周りの人たちを巻き込みながらカタチにしている『...

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