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カルボナーラうどんが唐人町にやってきた。空き店舗から生まれる、新しい街のにぎわい PR

佐賀市唐人町に、2026年2月、新しいうどん店がオープンしました。

店の名前は「うどん じん」。看板メニューは、和のだしが香るカルボナーラうどんです。佐賀県産小麦100%の自家製麺を使い、毎朝店内で切り出して提供しています。

実はこの店が入るまで、この場所はおよそ6年間、空き店舗のままでした。
開業から約半年。店には近隣で働く人や、県内外からも人が集まり、周辺のお店との交流も少しずつ生まれています。

なぜ佐賀で、なぜこの場所で店を始めたのか。そして、一軒の店ができたことで、街にどのような変化が生まれているのか。
「うどん じん」を営む陣内さんと杉本さんにお話を伺いました。

1.看板メニュー「カルボナーラうどん」はどんな味?

JR佐賀駅から歩いて向かえる距離にある、佐賀市唐人町。オフィスや商店などが並ぶ中央通りに面して、「うどん じん」はあります。

ガラス張りの店内は明るく開放的。通りからも中の様子がうかがえます。

看板メニューは、「カルボナーラうどん」です。

真っ白なスープの「カルボナーラうどん」980円

濃厚な卵とチーズのコクは、まさにカルボナーラ。ところが食べてみると、意外にも「和のだし」がしっかりと効いています。クリーミーなのに重たすぎず、最後までするっと食べられる一杯です。

そのほかにも、季節限定のメニューや、内容が日によって変わる「???うどん」など、気になるメニューが並びます。

夏季メニューの「佐賀県産たまねぎクリームうどん」980円

「今日はどんなうどんがあるんだろう。」
そんな楽しみも、この店を訪れる理由のひとつになっています。

2. 経験の異なる二人がつくる、一杯のうどん

「うどん じん」を営むのは、佐賀県出身の陣内さんと、兵庫県出身の杉本さん。お二人は、ともに飲食業界で働いていた頃、同じ職場で出会ったそうです。

(左)陣内さん、(右)杉本さん

陣内さん

今から12年前、初めて入った飲食系の会社で彼と出会いました。その頃から、『いつか一緒に何かおもしろい店をやれたらいいな』という話をしていました。

杉本さん

私は丸亀製麺の一号店で、二代目店長を務めていました。うどんづくりはそこで学んだ形ですね。その後もいろいろな飲食の現場を経験して、佐賀でこの店を始める前は、アメリカで5年間ラーメン店に携わっていました。

現在は、杉本さんが製麺と調理を中心に、陣内さんが接客など店全体の運営を担当。それぞれの経験を活かしながら、二人で店を切り盛りしています。

ところで、佐賀ではまだ珍しいクリームタイプのうどん。どうやって、この個性的な一杯は生まれたのでしょうか。

杉本さん

きっかけは、イタリアでカルボナーラ発祥のお店を訪ねたことでした。これをうどんでやったらどうだろうと思ったんです。そのアイデアを現地の人に話したら、日本なら『だし』を混ぜてみたらいいんじゃないかとアドバイスをもらって。そこから、だしとクリームソースの配合を繰り返して、いまの味にたどり着きました。

さらに、使う麺にもこだわりがあります。小麦粉は佐賀の専門業者と一緒に配合を考え、佐賀県産小麦を100%使用したものを使っています。店内で仕込んだ麺を一日寝かせて熟成させ、毎朝その日の分だけ切り出して提供しているそうです。

杉本さん

せっかく佐賀でお店をやるんだから、お店で使う塩や食材は、なるべく佐賀県や九州内のものを使うようにしているんです。

国内外で培った経験と、佐賀の食材。その組み合わせから、「うどん じん」の一杯は生まれています。

3. 佐賀に戻り、この通りに店を開くまで

「いつか一緒に店をやれたら」。そんな話が具体的に動き始めたのは、2025年8月ごろのことでした。

佐賀県出身の陣内さんは、前職で日本各地の店舗を回ってきました。さまざまな土地を見てきたからこそ、店を開くなら佐賀で、と考えるようになったそうです。

陣内さん

日本各地のいろんな地域を回って、地域性や人柄を見てきた中で、改めて自分のふるさとっていいところなんだなと思って。地元佐賀を少しでも元気にできたらという気持ちもあったので、お店をやるんだったら佐賀で、と決めました。

それをきっかけに、杉本さんも佐賀へ移住。縁もゆかりもなかったという佐賀での暮らしについて、感想を伺ってみました。

杉本さん

佐賀には平和な雰囲気があって、暮らしやすいですね。おどろいたのは、お客さんの丁寧さです。食べ終わった食器をまとめてくださっていたりして、びっくりしました。いろんな地域で飲食店に携わってきましたが、そういうことはあまり経験したことがなくて。佐賀の人、いい人だなぁって思います。

佐賀で店を開くと決めてから、二人は物件探しを始めます。

かかった期間は約2ヶ月。街なかの空き物件を巡るツアーに参加したことをきっかけに、現在の店舗を見つけたそうです。

陣内さん

佐賀駅から歩いて来られる範囲で、人の流れがあるところを探していました。佐賀は車で移動する方も多いので、駐車場も大事で。ここならすぐ隣に広い有料駐車場もあるし、いいなと思いました。

契約後はすぐに改修に着手。設備や内装を整え、通りから店内の様子が見える、明るく開放的な空間へと生まれ変わりました。改修には、佐賀県の『地域商業活性化支援事業費補助金』を活用したそうです。

杉本さん

行政の窓口、商工団体、産業支援センター、そして物件を紹介してくれた『まちづくり機構ユマニテさが』さん。佐賀はいろんなところが親身になって相談に乗ってくれるので、助かっています。

そして2026年2月17日、6年間空いていた店舗に「うどん じん」がオープンしました。

4. 店ができて、少しずつ変わり始めた通り

開業から約半年。

実際にお店を始めてみると、お客さんの層は二人の想定とは少し違っていたそうです。

杉本さん

お客さまの9割が女性です。年齢層は20代から40代が中心ですね。おじさん二人でやっているので、ちょっとびっくりなんですが(笑)。クリーム系は、やはり女性に人気があります。

陣内さん

日常的に食べるうどんは、やっぱり『だし』が基本だと思うので、クリーム系には身構えられることも多いんですよね。でも、食べてみると『意外とだしが効いてる』『最後まで飲めるスープなんだ』とおどろかれます。うちはクリーム以外のだしのうどんもあって、本当はそっちも自信があるんです。今後はそちらももっと発信していきたいですね。

「カルボナーラうどんのお店」として知ってもらいつつ、その先で、もっといろいろな楽しみ方を提供したい。そんな思いから、夜は晩酌セットやコース料理も用意し、男性の方にも来てもらいやすいように工夫を重ねているそうです。

お店ができたことで変わったのは、店内だけではありません。近隣のお店との交流も少しずつ生まれています。

陣内さん

一番仲良くさせていただいているのは、数軒隣の『えびすあんこ』さんというお店で、そこのオーナーさんが、多い時は週4で食べに来てくれるんです。『ただいま』と言って入ってこられるので、うれしいですね。ここで食事をしてから、えびすあんこさんでスイーツ、というお客さまも増えてきています。

有料駐車場を挟んで並び合うスイーツ店「えびすあんこ」

杉本さん

この唐人町の通りにもっとカフェや飲食店が集まったら、活性の度合いも違ってくると思うんです。『あそこに行ったらうまいものとカフェがある』とか、『通りにはジムもあって、運動もできる』とか。そういうおもしろさの中の一つに、うちの店もなれればいいですね。

一軒だけがにぎわうのではなく、近い距離にいくつかの目的地ができて、人が行き来する。

そんな動きが、この通りの中で少しずつ広がっています。

5. 「うどん じん」と、この通りのこれから

まずは今の店をしっかりと続けていくこと。
そのうえで二人は、次の展開も少しずつ考えています。

杉本さんはこれまでの経験を活かし、新しく「ラーメン」の準備も進めているそうです。

杉本さん

佐賀ラーメンなど豚骨スープのお店は、もう偉大な先輩方ばかりなので。おいしいものを追求する者としては、別の方向で攻められたらおもしろいかなと思っています。適当にこの土地でやるのではなく、佐賀や近隣県の食材を使った味わいを出せたら、ここでやる理由も伝わると思っています。

「佐賀で店を出した」で終わるのではなく、この場所だからできることを考えていく。
その視線は、お店の外にも向いています。

二人が今、課題のひとつに感じているのが、この通りの夜の「暗さ」です。

陣内さん

うちの店は、ガラス越しに店内の明かりは見えるものの、外照明や夜間看板がまだ十分ではありません。お客さんにも『2、3回通り過ぎてきました』と言われることが多くて、そこは課題かなと思っています。うちの店に外照明がつけば、通りとしても少し明るくなると思うので、外照明や夜間看板の整備を進めているところです。

一軒の店が少し明るくなり、見つけやすくなる。そんな小さな変化が周りの店や人の流れとつながることで、通りの景色も少しずつ変わっていくのかもしれません。

最後に

一つのお店ができたからといって、街が一気に変わるわけではありません。

それでも、空き店舗だった場所に人が集まり、近くのお店との行き来が生まれ、夜には店先にあかりが灯る。そんな一つひとつの積み重ねが、少しずつ街のにぎわいにつながっていくのだと思います。

唐人町を訪れた際は、「うどん じん」で一杯を楽しんだあと、ぜひその先の通りも歩いてみてください。

地域商業活性化支援事業費補助金のご紹介
佐賀県では、市町と連携し、空き店舗等への新規出店に挑戦する事業者を応援しています。
店舗の改装費や備品購入費などを支援することで、地域の商店街に新たなチャレンジが生まれる環境づくりを進めています。
※対象者、補助対象経費、補助率・上限額、申請方法等については、各市町のHPで最新情報をご確認ください。

店舗名 うどん じん
住所 佐賀県佐賀市唐人1丁目2-22
営業時間 平日11001500、土日祝11001600/夜営業17302200L.O.2130
定休日

水曜日は夜営業休み

駐車場 唐人南パーキング利用で1時間無料チケットあり
SNS https://www.instagram.com/udon_jin2014/
地図

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