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障がい児のママや家族と一緒に構えず、自然に。幸せなひとときをシェアできる空間「レストラン&カフェ浪漫座」×「ケアマミ」 PR

「誰もが安心して出かけられる佐賀に」とWebサイトでの情報発信や出前講座など多彩な取組をおこなう『さがすたいる』。

今回は、さがすたいるの登録店『レストラン&カフェ浪漫座』を訪問。障がいのあるお子さんとそのお母さんたちとのお食事にご一緒して、お話を聞きました。

今回お話を聞いたのは、佐賀市で活動するサークル『ケアマミ』の代表・山下さんと、お友達であり参加メンバーの三浦さん、高祖さんの2組の親子。サークルでは重度障がいのある子どもをもつお母さんたちとの交流、情報交換、勉強会などを行っています。

気を遣わない「さがすたいる」なお店でお子さんと一緒にお食事

佐賀市歴史民俗館の一つ・旧古賀銀行の一角にある『浪漫座』は、ゆったりとランチタイム、カフェタイムを過ごせるカフェレストラン。土日は音楽イベントなども開催されています。

複数ある入り口のうち、駐車場に面した2箇所にスロープがあり、車いすの方の入店もスムーズ。介助者が同行しても十分な幅があります。

店内は吹き抜けの2階からも自然光が射す開放的な空間。段差のない通路で、テーブルも広々としています。ベビーチェアも用意されていました。

「お子さんの食事のお持ち込みや、ミキサー使用、その際のコンセントを利用される際は気軽に言ってくださいね」と気軽に自然体で接してくれるのはマスターの角田さん。

早速、三浦さんからベビーチェアとコンセントを使用したいとの依頼が。「かしこまりました」と笑顔で対応される角田さん。

三浦さんのお子さん・紬希ちゃんの食事はペースト食。注文したオムライスが運ばれ、三浦さんは準備したミキサーで紬希ちゃんにペースト食をつくって胃ろうから届けます。

「栄養剤や市販のペーストもありますが、なるべく、いろいろなものを食べさせてあげたい」という三浦さん。紬希ちゃんは数口だけお口から食べます。

高祖さんのお子さん・佑太くんも同じくペースト食ですが、アレルギーもあるのでご持参の手作り食を食べます。高祖さんが持参のものを出してよいか、スタッフの方に尋ねられると「電子レンジは利用されますか?」とスタッフの方から一言。このような心遣いが嬉しいですよね。

一つひとつパックされた食事を口に運んでもらい順調に平らげる佑太くん。

高祖さんは「この症状の子どもたちは感覚が鋭い子が多く、佑太は温かいものが好き。ヨーグルトも温めると口にします。アイスクリームなど冷たいものは食べられません」と話します。

みんな、それぞれの特性があるのだと分かりました。

ご要望があれば気軽に言ってもらいたい

「昔、うちの子も大病を患い、入院していました。子どもの体調がよいとものすごく幸せに感じます。家族みんなで出かけて、いい思い出をつくってもらいたいと思っています」と角田さんは話します。

どんな方もくつろげて、遠慮なく話しかけられるお店を目指されているのだと分かります。

障がいのある方、お子様連れ、ご高齢の方、外国人、さまざまな方が訪れるお店。食事中に時々大きな声が出たり、小さいお子さんが泣いたりもしますが、ほかのお客様もそれぞれの和やかなひとときを過ごしていました。

障がい児のお母さんや家族が支え合うサークル『ケアマミ』

重症心身障がい児とその家族たちが集まるサークル『ケアマミ』を立ち上げた山下さんにもお話をうかがいました。

山下さんも障がいをもって生まれたお子さんの子育て真っ最中。

「お子さんに重い障がいのあるお母さんも、仕事している方が多いです。他の方と会う時間もない、外に出ていく時間もない、子育てサークルにも行けない、という方のために、一つでも佐賀市内でそういう場所があったら、との思いで立ち上げました」と語る山下さん。

参加しやすい雰囲気づくりを心がけているそうで、WebサイトやInstagramなどでの情報発信など広報活動も精力的に行われています。

現在、サークルの活動は毎月2回。佐賀市春日北公民館で土曜日と平日にそれぞれ1回開催されています。茶話会のほか、福祉サービス、就園・就学のことなどリアルな情報交換も。季節ごとのイベントも企画。参加者は車いすの子だけでなく自閉症、ダウン症、発達障害など、さまざまな特性を持った子どもと家族たち。

出産から児童発達支援のサービスを受けるまで2年ほどの期間は、障がい児の子育ての不安を抱えている方が特に多い、それをなんとかしたいという山下さんの思いに、徐々に集まる方も増え、情報共有の場になっているそうです。

最後に

子どもたちの食事を終え、ランチとドリンクを召し上がっていた三浦さん、高祖さん。

「お店で食事をするとしたらフードコートが多いですね。『すみません』と謝らなくてもいい、ウェルカムなお店が増えるといいと思います」と高祖さんは話します。

温かく迎えてくれるお店の「ハートのバリアフリー」は嬉しい、今回親子で『浪漫座』に初来店され、そう感じられたようです。

当事者の方々がお出かけする際に不安に思われていることや、お店の方のウェルカムな気持ちもリアルに感じられた今回のインタビュー。

また『ケアマミ』の活動とその情報発信も親切な伝え方で、これもまた『さがすたいる』な取り組みだなと発見。あるテーブルはミキサーを回し、あるテーブルでは赤ちゃんが泣いている、などさまざまな方が当たり前に同じ空間にいられるそんなお店が増えるといい、と思いました。

店舗情報

店舗名 レストラン&カフェ浪漫座
住所 佐賀県佐賀市柳町2-9(佐賀市歴史民俗館 旧古賀銀行内
電話番号 0952-24-4883
営業時間 10:00〜16:30
・ランチタイム 11:30~14:30 L.O
定休日 毎週月曜日(祝日の場合は翌日)
祝日の翌日(土曜日の場合は開館)
12月29日〜1月3日

※イベントのため貸切の場合や、平日店休になることがあります。
詳しくはInstagramのスケジュールをチェック
※2月1~9日は佐賀市の佐賀城下ひなまつりイベント準備期間で店休。10~29日までは通常営業。
駐車場 あり
公式サイト http://www.romanza.jp/index.html
地図

ケアマミ

団体名 ケアマミ
公式サイト https://00m.in/LYOTV
公式SNS

Instagram:@caremamicircle


文章:髙橋 香歩
編集・写真:相馬 千恵子

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