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提灯の灯りは、まちへのエール。 この光を、未来の武雄まで。|武雄千年夜市【SPOTLIGHT SAGA-スポットライト サガ-】 PR

このまちを、明るくしたいから。

佐賀県の西部に位置する武雄市。歴史ある温泉街と黒髪山の豊かな自然、武雄焼や流鏑馬など、見どころが多い地域です。

しかし、残念ながらここ数年、豪雨災害の報道で『武雄市』の名前を多く耳にするようになりました。そこに新型コロナウイルス感染拡大が重なり、武雄のまちには暗い雰囲気が広がっていました。「暗くてどんよりした武雄の空気をなんとかしたくて、たくさんの提灯でまちを明るく演出するナイトマーケット『武雄千年夜市』を企画しています」と話すのは『武雄千年夜市実行委員会代表』の永田裕美子さん。

『千年夜市』は、もともと福岡市で開催されてきたイベント。2020年、21年は中止となりましたが、アジアのナイトマーケットのように活気で溢れ、地域に溶け込みながら屋台やパーフォーマンスなどで賑わいを見せてきました。その企画・運営のノウハウを学び、駅周辺の広場や高架下などの公共空間を活かした『武雄温泉 千年夜市』が2020年11月に開催されました。

「出店者や運営者の熱量に加えて『GO TO スナック』など、宿泊客が多い武雄ならではの企画も好評で、たくさんの人が来場してくれました。来場者や出店者からの、また開催して欲しい!という言葉が嬉しかったですね」と永田さんは振り返ります。

市民を巻き込んで、民間主導の運営へ。

次のチャレンジは、民間主導で千年夜市を開催、成功させること。「前年度は武雄市の補助を、今年度は県の『さが自発のチャレンジモデル創出事業』でスタートアップの支援を受けました。来年度以降は、自立へ。さらに多くの人を巻き込んで、協賛をいただいて運営することを目指しています。それがこの地域のためになると思ったんです」。

武雄市民を筆頭に、近隣地域の企業や人々の賛同を生み、名称も今年度から『武雄千年夜市』に変更。武雄市の新しい風物詩になることを目標としました。協賛した企業や個人の名前が入った提灯を掲げ、会場やまちを明るく照らします。

しかし、2021年は多くのイベントや催しがそうだったように、『武雄千年夜市』も5月と8月の開催は延期を余儀なくされました。それでも、実行委員会では「地域に灯りを」の想いのもと、たとえナイトマーケットは開催できなくても、協賛者の名前が入った提灯をまちなかに掲げました。「8月には水害もあり、一層真っ暗になってしまった武雄のまち。ほんのりと灯る灯りで、少しでも明るくできたかな」と永田さん。

ようやく開催。そして、未来へ。

そして、感染者数も減少した2021年の年末。ようやく開催に至りました。期日は、12月24から26日と30、31日。提灯で彩られた広場に屋台とテーブルが並び、食べたり飲んだり、音楽を聴いたり、買い物を楽しんだり。

今回新たに会場にスケボーランプを設置したことで、市内外からスケボー愛好家が集まり、中にはこれをきっかけにスタッフとして参加した若者もいました。

会場やまちなかに灯る提灯の数は300以上にもなり、賑やかな縁日のような雰囲気に、老若男女たくさんの人が集いました。

31日は新年に向けたカウントダウンを実施。訪れた人たちは、新しい年の幕開けを祝い、明るい未来の到来を願っていました。

武雄市は現在、2022年秋ごろの西九州新幹線開業を控え、まちの活性化の機運が高まっているタイミングでもあります。「楽しそうに、本気で取り組む大人のかっこいい姿を若い世代に見せたいと思っているんです。かっこいい大人がまちにたくさんいれば、次の世代がそれを引き継いで武雄の未来を担ってくれると信じているんです」と今と未来をしっかりと見据える『武雄千年夜市』。

武雄への想い、次の世代へのエールが、まちを明るくやさしく照らしています。


文章:岡 優一
写真:武藤 功樹
※一部『武雄千年夜市実行委員会』よりご提供

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