佐賀県のちょっと変わったスイーツを紹介する「佐賀県変わり種スイーツ巡り」シリーズ。第6回目の今回は小城市の「SWEETS LABO Tem. de Suc.(スイーツラボ テムデサック)」にお邪魔して、変わり種スイーツを取材しました。
「作ったケーキは確実にお客様に届けたい」完全予約制のケーキ屋さん
小城の住宅街に突然オシャレな空間が現れます。そこが「SWEETS LABO Tem. de Suc.(テムデサック)」です。ここはパティシエの次富さんがお一人で運営しているケーキ屋さんです。普通のケーキ屋さんではショーケースの中に常時たくさんのケーキが並んでいます。しかし、売れ残って食べてもらえないケーキがかわいそう。作ったものはちゃんとお客様に届けたい。そんな想いから、この店は完全予約制のケーキ屋さんとなったそうです。
これがこのお店のショーケース。焼き菓子などを置いているだけで生クリームを使ったケーキなどは一切ありません。お客様から予約をもらい、どんなケーキがいいか、どんな時に食べるのか、誰に贈るのか、などを聞き取り、その人のためのケーキを作っていきます。予約してくださったお客様の味の好みや要望、ケーキの使い道などに合わせて作ることができるので、次富さん自身も作っていてとても楽しいそうです。お客様が望むケーキを限りなく要望通りに再現し、それを最高の状態で届けたい。このお店の完全予約制は珍しい形かもしれませんが、そこにケーキ作りに対する深い愛情を感じます。
変わり種スイーツ「ナスのタルト」
元々お店を始めるときに野菜スイーツを作りたかったという次富さん。美味しくて、ケーキとして食べることができ、栄養価が高く、カラダに優しいものを作りたいという想いから野菜スイーツの開発に現在も取り組んでいるそうです。そんなtem.de suc.(テムデサック)から今回紹介する変わり種スイーツはもちろん野菜スイーツ。これからの秋の時期に毎年限定で販売している「ナスのタルト(2,800円)」です。果たしてケーキにナスが合うのかどうか。いざ食べてみましょう。
実食用に生クリームとナスの皮チップもあしらっていただきました。一口食べてみるとビックリ。ナスの味はほとんどせず、全く違和感なく甘くておいしいケーキです。ケーキにナスが合うかとかそういうレベルではなく、完全にケーキとして成り立っています。言われなければ全くナスが入っているとは思えません。味や食感はどちらかというと、アップルパイのようなのですが、ナスと分かって食べてみると、確かに甘すぎず後味がスッキリしており、一人でたくさん食べちゃいそうです。
その他のオリジナルスイーツをご紹介
今回紹介したナスのタルト以外にも、これまで次富さんはお客様のために数多くのオリジナルケーキを生み出しています。その一部分をご紹介します。
卵、乳製品不使用の苺タルト
エディブルフラワーの2段ケーキ
ワインボトルのチョコケーキ
レンコン生地のアイシングデコレーションケーキ
玉ねぎのブリュレ
まとめ
誕生日、クリスマス、結婚式、自分へのご褒美などなど。お客様がケーキに込めたいという想いを、そのまま形にして表現するtem.de suc.(テムデサック)のオリジナルケーキ。そのつど味や形を変えるこれらのケーキは、その一つ一つがまさに変わり種スイーツかもしれません。ぜひ皆さんも一度あなただけのケーキを頼んでみてはいかがでしょうか。
店舗情報
SWEETS LABO Tem. de Suc.(スイーツラボ テムデサック)
営業時間:11:00~18:00
店休日:毎週火曜日(不定休あり)
住所:佐賀県小城市小城町松尾4509-9
電話:0952-72-7277
ホームページ→http://www.temdesuc.com/index.html
Facebookページ→https://www.facebook.com/temdesuc/
EDITORS SAGA編集部 原田光