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アレンジ自在!ゆりの根を使った佐賀銘菓【御菓子舗 亀屋】佐賀県変わり種スイーツ巡り#8

佐賀県のちょっと変わったスイーツを紹介する「佐賀県変わり種スイーツ巡り」シリーズ。第8回目の今回は佐賀市富士町の古湯温泉街にある「御菓子舗 亀屋」の変わり種スイーツならぬ変わり種佐賀銘菓を紹介します。

古湯温泉でお菓子を売り続けて50余年

佐賀市富士町の古湯温泉街にひっそりと佇むお菓子屋さんが今回の取材先「御菓子舗 亀屋」です。亀屋は佐賀市内にもお店があり、古湯にあるこの店舗は現在のご主人がお父さんの跡を継いで2代目。50数年前からここ古湯温泉街に店を構えています。

ゆりの根を使った佐賀銘菓

さっそく本日のお目当て。変わり種スイーツならぬ変わり種銘菓。その名も「ゆり」です。このゆりは、古湯温泉が湯治場として栄えていた頃、この近辺で採れるゆりの根が滋養強壮に効くとのことで、それを煎じて飲んでいたことが始まりだそうです。それから日本に砂糖が伝来してきて、砂糖を入れて飲みやすくしたことで、現在の形に近づいていったとか。

ですので、あまりにも歴史が古すぎてご主人にも厳密にいつから「ゆり」が作られているかは分からないそうです。亀屋がこの地に店を構え始めた時、ゆりはまだ広く認知されているものではなかったらしいのですが、それを初代のご主人が「これは佐賀を代表する銘菓になる」と考え、改良に改良を重ね、誰でも食べやすい現在の味にしたそうです。今では、ノーマルの白色に加え、抹茶味と紫蘇味も楽しめます。古湯温泉に来る観光客はもちろんのこと、ゆりファンの方々は長崎や福岡から亀屋に買い求めに来ることもしばしばあるとか。

パクっと一口食べてみましたが、砂糖の甘さもちょうどよくて、口当たりも良く、なんだか懐かしい味です。一緒に熱々の緑茶をいただきたくなるそんなお菓子です。個人的にはそのまま食べるなら抹茶味が一番おすすめです。

長い歴史と共に育まれた数々のアレンジ

ゆりは基本的には、そのまま食べるものなのですが、亀屋ではその他の食べ方として、お湯に溶かして食べる方法もおすすめしていました。いわゆるゆり発祥の時代の食べ方です。その食べ方が、50余年という年月の間に多くのお客さんに親しまれることで、様々な食べ方をお客様が見つけてくれるようになったそうです。そして亀屋には、多くのお客様から「きなこと一緒に溶かすと美味しかったよ」とか「お湯にゆりとしょうがを入れるとよかったよ」などの口コミが寄せられ、最近では酢豚に入れる人も現れ、ゆりの無限の可能性にご主人も驚いているとか。

編集部的 ゆりアレンジランキング

というわけで、編集部でゆりを様々な飲み物に溶かして、おすすめ順に勝手にランキングにしてみました。

第4位 紅茶&ゆり抹茶味

紅茶に抹茶味を敢えて入れてみると、意外とイケるのでは!と淡い期待を寄せてみたが、やはり......

第3位 コーヒー

いわゆる角砂糖のような感じですが、ほんのり甘い感じが微糖コーヒーといった感じで美味しい。

第2位 ホットミルク

ゆりには片栗粉が含まれるので、溶かすと少しとろみが出ちゃいますが、牛乳だとそれが全然気にならなかったです。むしろ甘みがプラスされて体を温めたい今の季節にはピッタリ。

第1位 レモネード

意外にも優勝はレモネードでした!レモンの酸味とゆりの甘みがちょうどいい!ぜひお試しあれ。

ゆりを溶かして食べたいお客さんは最終的に真っ白のプレーンのみを大量に買うようになるらしいです。確かになんにでも合わせやすかったです。皆さんもぜひ色々と試してみても面白いかもしれません。

ご主人は「ただの趣味」だと言い張る絶品な洋菓子

亀屋には実はゆり以外にもケーキなどの洋菓子が置いてあります。以前、洋菓子の修行をしていたことがあるご主人が「趣味で作っているだけ」と言い張る洋菓子は、金額は安いのに、サイズはビッグというものばかりです。

アップルパイも1ホールでこのお値段。しかも和菓子職人のご主人が和菓子の製法でりんごを煮ているので、普通のアップルパイとは一味違うそうです。シナモンも入っていないので、苦手な方にもおすすめです。

1番人気のシュークリームも1個110円!そして大きい!月に5000個ほど売れるらしい。

変わり種スイーツもありました。その名も「パイれあ」パイの上にエクレアが乗っているという大胆な発想。1個当たりのボリュームありすぎて、コーヒーが2,3杯いけそうです。中にはカスタードクリームと生クリームが入っており、めちゃくちゃ美味しかったです。これはかなりおすすめです。

最後に大きな声では言えませんが・・・

みたいですよ。皆さん騒ぎになりますので、くれぐれも小さな声で言ってください。

店舗情報

御菓子舗 亀屋

営業時間:9:00~19:00
店休日:不定休
住所:佐賀県佐賀市富士町大字古湯795
電話:0952-58-2345

EDITORSSAGA編集部 原田光

EDITORS SAGA 編集部

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