みなさん、はじめまして!
山崎裕次郎(やまざきゆうじろう)と申します。
今年の4月に東京から佐賀県武雄市に移住。
佐賀県民になって約半年が経ちました。
佐賀に移住する前は、大学の研究員として文化人類学を専門とし、アフリカと日本を行き来していました。現在は武雄市地域おこし協力隊として、武雄の魅力を発信する「ふるさとビデオクリエイター」の活動をしています。
武雄市に来たばかりの私ですが、早くも佐賀県が好きになり「その魅力をもっと伝えたい」と、記事を書いております!
今回は、私の住む武雄市の「武雄温泉駅」について紹介していきます!
駅から1歩も出ない、徒歩0歩の観光
2022年9月23日、西九州新幹線が開業しました。
それに伴い、JR武雄温泉駅も改装され、きれいで目を惹く外観となっています。
駅前には芝生やベンチのある広場があり、観光客と地元の方々の憩いの場となっています。
ぜひみなさんもこの憩いの場で写真を撮ってみてください!
......と言いたいところなのですが、まだ駅の外に出ないでください。
「武雄温泉駅」には、駅の中にも見るべきスポットが沢山あります。
今回は、駅から1歩も出ない「徒歩0歩」で楽しめる観光スポットを紹介していこうと思います!
新幹線改札内に隠されたモチーフ
突然ですが、みなさんはご自身の最寄り駅の天井を鮮明に思い出せますか?
おそらくですが、なんとなくぼんやりと思い出せる感じだと思います。
じつは「武雄温泉駅」の見どころは、新幹線改札内の天井にもあるのです!
武雄温泉駅はこのように、天井のデザインが格子状となっています。
「なんだか和な感じがするな〜」と思わせるこの天井は、武雄温泉の観光名所の代表「武雄温泉楼門」をモチーフにしています。
それだけではありません。天井をよく眺めてみると......
なんと、干支の模様が隠されています!
これも楼門に描かれている4つの干支を反映したデザインとなっています。
新幹線の改札内にいないと4つすべてを見ることはできないので、新幹線を利用した際はすぐに改札を出ないでください!(こんなことを言える観光案内はなかなかありませんね)
新幹線を利用しない人も、券売機で新幹線入場券(おとな170円、こども80円)を購入すると改札内に入れます。入場すれば、西九州新幹線「かもめ」も間近で見学できますのでおすすめです。
新幹線改札内のほかに、改札の外で発見できる干支もあります。
どこに何の干支が隠されているのかは、実際に探してみてくださいね。
※武雄温泉駅は「新幹線・特急のりば改札」と「在来線のりば改札」の2つに分かれています。上記の改札は「新幹線・特急のりば改札」になりますのでご注意ください。
和のぬくもり感じる待合スペース
新幹線改札内にある天井の遊び心を満喫したら、改札を出て目の前右側にあるエスカレーターで2階に上がっていきましょう。
すると「在来線のりば改札」のフロアが見えてきます。
このフロアの左手を見ると、そこにはカフェのような空間が......!
和のぬくもりを感じる、このおしゃれな場所は待合フリースペース。
中央の席にはコンセントが完備されているので、スマホの充電をすることもできますし、パソコンを開いてちょっとした仕事もできます。さらに、無料Wi-Fiも利用できるんです!
駅について少し一息ついたり、電車まで時間があるな〜という時だったり、どなたでも自由に利用できます。
平日の夕方は、地元の学生が勉強に励んでいたり、おしゃべりしたりと、地元の方にも愛される憩いの場となっています。
伝統を感じる空間
この待合スペース、それだけにとどまりません。この空間にも観光するスポットがあるのです!
まずは、机の中央に展示されている武雄で作られている「武雄焼」です。
駅の中でも、武雄の伝統的なやきものを間近で味わうことができます。
そして各所で使われている白と黒のデザインは、武雄温泉「殿様湯」の市松模様。
待合スペースや、隣にある観光案内所は、武雄温泉をイメージしたデザインが施されています。
天井に続き、装飾や壁にまで見どころが詰まっています。
駅構内の観光スポットはまだ終わらない......
今回ご紹介した以外にも、武雄温泉駅にはさらに目を惹く観光スポットがあります。
新幹線改札を出て目の前にある「武雄旅書店」
こちらは西九州の魅力が詰まったカフェ併設の書店です。西九州新幹線の開業と同時にオープンし、西九州の魅力が詰まった空間となっています。
さらに、待合所のすぐ隣にある「武雄温泉駅観光案内所」
「武雄旅書店」は西九州の魅力が詰まっているのに対し、こちらは武雄市内の魅力が詰まったお土産販売&観光案内の場所となっています。
おみやげにぴったりなご当地スイーツ、特産品をはじめ、武雄焼も多く取り扱っています。
こちら2箇所とも蔦屋書店でお馴染みのカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)さんが運営。
これらはまた次回ご紹介いたします。
目線を変えてみる「0歩観光」
今回は、武雄温泉駅から徒歩0歩の観光スポットを紹介しました。
今回の武雄温泉駅のように、普段過ごしていても気づかなかった点、「なんもなか」と思っていたけどよく見ると面白い点が佐賀には沢山あります。
はじめの自己紹介で申しました通り、私の前職は文化人類学の研究員でした。
文化人類学は、遠い異文化の場所に行くイメージがあり、たしかに私も遠いアフリカに滞在して研究をしていましたが、一番大切なのは0歩目の自分の目線を変えることです。
目線を変えれば1歩も動かなくても世界は広がって見えてくる、そんな想いを「0歩観光」という言葉に込めています。
今後も、自分の目線を変えてみる「0歩観光」をこれからも佐賀のさまざまな場所に行き、記事で紹介していければと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。