【六田旭豆本舗】100年以上続く伝統の豆菓子を守り、世界に大豆スイーツを発信|みやき町

【六田旭豆本舗】100年以上続く伝統の豆菓子を守り、世界に大豆スイーツを発信|みやき町

カリっとした食感の後に広がる優しい甘さとほんのりとした生姜の香り......

これは、みやき町のソウルスナックと言われる『六田旭豆(ろくたあさひまめ)』です。

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えんどう豆に生姜と合わせた糖蜜をコーティングしたシンプルなお菓子ですが、この技術はどこの菓子メーカーも "真似出来ない"と大正元年創業時から一目置かれていました。

美味しさだけでなく、栄養価が高く保存がきくお菓子として瞬く間に人気となった『六田旭豆』。しかしながら時代とともに需要は減り、お店を閉じる間際にまでなったといいます。その危機を救ったのは、兄弟の情熱でした。

違う道を歩んでいた兄弟

「絶対にお店を継ごうとは思っていなかったです」

そう語るのは、2020年1月に4代目になるという長男の宗隆さん。豆菓子を熱く語る宗隆さんからは想像もできない言葉でした。

宗隆さんは大学卒業後、スイス時計の会社に就職。そこで長年、時計のバイヤー、販売の仕事をされていたそうです。

そしてその後独立。起業家としてヨガに着目し、福岡にヨガスタジオをオープンさせます。経営だけでなく、現場の雰囲気も感じたい。その想いから、ヨガのインストラクターとしても活躍していました

そんな中、運命を変える電話が......

「親父が店を閉めると言っている、どうにかならないかな?」

別の会社に勤めていた弟さんからの相談でした。お店の経営を調べてみると、4年間赤字続き。お客さんの高齢化による減少、原価の高騰など、問題が山積していました。

"どうにかしたい"。昔あんなに嫌っていた場所だったことも忘れ、半年間毎日福岡から数時間かけてお店に通っていたそうです。

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新しい豆菓子の開発に挑む

昔ながらの職人気質の父。多くを語らない父の作業を見ながら、技術を覚えました

また昼間は各地に出掛けて営業。イベントがあれば行く日々を続けました。

そして、お客さんと触れ合う中で、昔ながらの固い豆が現代のニーズに合っていないことに気づき、新しい豆菓子を作るべく開発にも取り組み始めます。

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世界に発信!『JAPANESE SOY SWEETS』の完成

ヨガスタジオの生徒さんにも豆菓子を試食してもらっていたという宗隆さん。美意識の高い女性たちから様々なヒントをもらったそうです。

そんな中で誕生したのが大豆を使ったスイーツ『美味しすぎる きなこ、抹茶、ココア』でした。

2018年11月に発売したところ、全国の百貨店、高級スーパーなどで取り扱われるほど人気に。またその影響で昔ながらの豆菓子も注目されるようになり、お店に活気が戻り始めます。

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別の会社に勤めていた弟さんも仕事を辞め、父、母、宗隆さん、弟さんの体制が整い、新たなスタートを切ったのでした。

普通ならばここでゴールと思えますが、世界でも通用する豆菓子を作るため大豆スイーツをさらに改良。試行錯誤を繰り返しながらついに完成し、2019年12月に発売が決まりました。

「これ以上のものはない」と宗隆さんがこだわった素材は、世界のパティシエに愛されるフランス・ヴァローナ社のココア、京都から取り寄せる菓子用の抹茶、きめ細やかな北海道産のきなこを使用新たにダブルコーティングを施し、繊細なパウダーが豆からはがれないようにしています。

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これからは香港や台湾などの東アジアに加え、ヨーロッパにも販路を広げていくとのこと。

「世界でも通用する佐賀の菓子メーカーになりたい」と語っていた宗隆さんの夢は着実に現実になっています。

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店舗情報

店舗名

六田旭豆本舗

住所 佐賀県三養基郡みやき町市武869-4
営業時間

9:00~18:00

定休日

無 ※臨時休業の場合あり

TEL

0942-96-2077

公式サイト

URL  https://kotetsubeans.thebase.in/

Instagram  https://www.instagram.com/roqtamame/

地図

ライター

とみこ

福岡県久留米市出身、鳥栖市在住。“モノ作り”の現場が好きで、これまで家具屋、広告代理店、印刷会社に勤務。広告代理店ではフリーペーパ...

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