つはものどもが夢のあと
名護屋城の天守があった場所に立つと、そんな言葉をつぶやきたくなります。
豊臣秀吉、徳川家康、伊達政宗、石田三成、黒田官兵衛、前田利家、真田幸村......それら大河ドラマでもお馴染みの戦国武将たちが全国から集まり、朝鮮半島への足がかりとした場所が、佐賀県唐津市鎮西町にある肥前名護屋城跡です。
幻の巨城といわれる肥前名護屋城。全国統一を成し遂げた豊臣秀吉が朝鮮出兵のために築いた城です。当時の大坂城に次ぐ規模だったとされ、最盛期には人口20万人を超す大都市が出現しました。
築城にかかったのがわずか5カ月と伝えられますので、まさしく"出現"。そして、文禄・慶長の役のわずか7年間で役目を終えた後は徹底的に破壊され、現在では勇壮な石垣を残すのみとなっています。
ここが見どころ!スタンプラリー
佐賀にはもっと知られていいと思える名所が数々ありますが、肥前名護屋城跡はその最たる場所です。*個人の見解です
そんな名護屋城跡が大人気ゲームとのコラボ!スタンプラリーを行うということで、先日行ってまいりました。
歴史上の人物たちの思い切った人物造形や設定で人気を博す戦国アクションゲーム"戦国BASARA"が誕生して15年。同じく大合併から15年を迎えた唐津市とのコラボが実現し、ゲームの登場人物たちのゆかりの地でスタンプラリーが開催されています。
名護屋城跡周辺の観光施設に設置されたスタンプを集め、オリジナルポストカードがもらえるスタンプラリーなのですが、随所に人物パネルの展示や、特別案内音声があったりと、ファンにうれしいコラボとなっています。
また、各店舗で供される「天下料理」に舌鼓をうっても、スタンプラリーとは異なるオリジナルポストカードがもらえますし、地元の銘酒や佐賀牛のカレーなどとのコラボ商品も購入できます。
スタンプラリーは、国民宿舎いろは島も含むなかなかの広範囲で、交通の便が決していいとは言えない場所ですので、1日で回りたいなら車が必須です。
スタンプラリーの台紙の配布場所は名護屋城跡近くの道の駅桃山天下市内にある鎮西町観光案内所と、呼子のバスのりば内の呼子観光案内所の2カ所となっており、景品交換所は鎮西町観光案内所のみです。 景品交換所は17時には閉まりますので、史跡や博物館、天下料理、波戸岬の海中展望などを楽しみつつ、2日くらいをかけてゆっくり回るといいかもしれませんね。
名護屋城跡(歴史遺産維持協力金 ¥100)は、名護屋城博物館(無料・休館月曜)に行かれてから回るのがお勧め。10分ほどで観られる肥前名護屋城に関するわかりやすい映像や、じっくり観たくなる展示物の数々がありますし、なんといっても、かつての名護屋城の壮麗な姿をVRで観られるタブレット端末を無料で借りることができます。城跡にはガイドさんもおられますので、案内をお願いすることも。
9月18日(金)からは、名護屋城博物館にて企画展「鬼島津が遺したもの−−島津義弘と文禄・慶長の役−−」(無料)が始まりますし、そちらに合わせて陣跡巡りのバスツアーなども行われます。
また、もっとディープに陣跡巡りを楽しみたい方には、鎮西町観光案内所と名護屋城跡観光案内所で販売されている『肥前名護屋城さるき本』(¥500)や、陣跡めぐりに活用できるナビゲーションアプリ「戦国スタンプラリー 肥前名護屋城」などもありますので、それらを手に、ぜひご自分の好きな武将の陣跡に立ち、歴史の息吹を感じてみてください。
秋の入り口に、秀吉の夢の舞台、肥前名護屋城跡へ行ってみませんか?
いざ、肥前名護屋城へ!!
戦国BASARA×肥前名護屋城スタンプラリー2020特設サイト
https://basara-hizennagoyajyo.jp/
佐賀県立名護屋城博物館
開館時間 | 9:00~17:00 |
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休館日 | 月曜日・年末12月29日~31日 ※月曜日が祝休日の場合はその翌平日 ※1月1日~1月3日は開館しています。 |
入館料 | 無料 ※特別企画展は有料です。 ※有料期間中でも、高校生以下・障害者手帳をお持ちの方は無料です。 |
公式サイト | https://saga-museum.jp/nagoya/ |
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