佐賀に来て3年が経つ私でも、まだまだ知らない街がたくさんある。たまには車から降りてまちあるきの沼にハマってみてほしい、そんな気持ちを込めた連載「アカネのまちあるき」。
第6弾となる今回は、有田町に新しくできた「ギャラリー風花(かざはな)」へ。
伝統的な街並みの中、とある路地に見えた「風花マルクト」の黄色い旗。奥から何やら楽しそうな声が聞こえてくる。
風花マルクトとは?
今年10月16日に有田町にオープンしたギャラリー風花。敷地内の庭で、健康や美容といったテーマに沿って定期的に「風花マルクト」というマルシェが開催される。第1回となる今回のテーマは「健やかに暮らす」。
出店は有田の店に限らず県内外幅広く、その内容も、ハンドメイド雑貨やスイーツの販売、マッサージ体験など様々なジャンルがある。
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肌寒い日だったから、ドリップコーヒーを。有田にいながら、福岡のカフェのコーヒーが味わえるなんて!
Souda
お土産に選んだのは、有田のお菓子屋さん「Souda」のかぼちゃ味のチーズケーキ。季節によって色んな味の拘りチーズケーキが販売されている。
HAHALABO
キッズ・女性向けのグッズを取り扱う福岡のブランド。とってもカラフルで可愛らしいブース!
大学生による出店も
ギャラリー裏のスペースには、私が通う佐賀大学の同期や後輩がたくさん。現役で芸術を学ぶ学生たちの、今しか見れない表現たちが並ぶ。
1㎡ Store
佐賀大学生によるデザイン&プロジェクトチーム「MakeSense(メイクセンス)」からの出店。1㎡ Store(ワンエムストア)プロジェクトを通して、学生作家と地域をつなぐ機会を作り出している。
佐賀大学 漆・木工専攻
漆で作られた器やマグネットなどを出品。キラキラとした装飾は貝殻の天然の輝きを活かしたものだと教えてくれた。
non-non はつかおねずみ
こちらも佐賀大学生の作品。細かなディティールが魅力的なアクセサリーや、淡く儚い色合いのイラストたち。
Milly
ふと惹かれて手に取ったのは、手前に見えるグレーの丸いピアス。"月"をモチーフにしていて、中に見える模様もひとつひとつ自分で描いたそう。
マルシェは、作り手の顔が見える貴重な場所。
オリジナリティあふれる作品やブースはどれも見応えがあるし、思いがけず自分の好きな一品に出会えるかも!
自宅の一室をギャラリーに。
ギャラリー風花
ギャラリーは建物内入ってすぐ右手の一室。展示棚と照明を取り付けたシンプルな3畳の空間。アーティストが世界観を表現しやすい場にしている。
今回のマルシェでは、マッサージサロンとして使用。柔軟に活用することができそう!
オーナーの太田剛史さん
長崎県波佐見町出身の太田さん。結婚を機に有田町へ移住。有田焼販売店を営む傍ら、休日にギャラリーを運営している。
焼き物のまちとして栄えた有田。しかしながら、高齢化とともにその産業規模が縮小していることも事実だそう。
そこで、焼き物以外でも人が訪れるようにと「風花マルクト」が企画された。継続性を重視し、出店料は低めに設定、太田さんは出店者のサポートに徹する。
風花マルクトという一つの場の中で、人々が主体的に出会い、交流が生まれる。
「第1回ながら、すでに一体感を感じた」という太田さん。出店者の能動的な働きと、お客様も交えた他愛もない会話が織りなすあたたかな空間。文化を大切にする有田というまちの、新しい一面を見ることができた。
店舗情報
店舗名 |
ギャラリー風花 |
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住所 | 〒844-0004 佐賀県西松浦郡有田町大樽1-2-7 |
電話 | 090-8937-7646 |
営業時間 | 10:00〜16:00 |
定休日 | 不定休(Instagramにてご確認ください) |
公式Instagram | https://www.instagram.com/gallery.kazahana/ |
地図 |
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カメラマン:姉川将人