すっかり日も短くなり朝晩は肌寒い日が続き、「秋だなあ」と思うことが増えてきました。秋といえば文化祭やアートのイベントも多く、なんとなーく文化的なことがしたくなる季節ですよね。
謎の集団『あんこ生活』の10月のあんこ活動は、秋らしいあんこの楽しみ方として、秋の夜長にあんこが出てくる映画を観ながら、あんこを楽しむ会を実施しました。
秋を楽しむ、この時期ならではのあんこのお菓子たち
10月某日の夜、各自が心赴くまま秋に食べたいあんこのお菓子を持ち寄って集合。それぞれ個性溢れるあんこのお菓子が集まりました。
- ゆーみん：丸芳露本舗北島「ハロウィン限定のカボチャの練切」と焼きたての焼き芋
- ガッキー：熊本 香梅「武者返し」と「栗小餅」
- そうちゃん：リョーユーパン「あんトースト」
スーパーなどで手軽に買えて驚きのクオリティーのあんトースト！
焼き芋はあんこじゃないけど秋の風物詩！
また、東京からオンライン参加の私いずが用意したのは、
「虎屋 栗蒸羊羹と栗粉餅」
秋を感じられるあんこ菓子がちらほら。芋とか栗とかってなんで秋に食べるとこんなに美味しいんでしょうね。食べるだけでほっこり幸せな気分になれるあんこのお菓子が並びました。
映画「あん」を観ながらあんこを楽しむ
そして気になる今回のメインとも言えるあんこを食べながら観る、あんこが登場する映画は、ガッキーおすすめの映画「あん」です。
この映画は樹木希林さん生前最後の主演映画で観客動員数は44万人を超え、カンヌ国際映画祭に出品され、50カ国以上で上映された名作です。
この映画、どんな映画かというと......
縁あってどら焼き屋「どら春」の雇われ店長として単調な日々をこなしていた千太郎(永瀬正敏)。そのお店の常連である中学生のワカナ（内田伽羅）。ある日、その店の求人募集の貼り紙をみて、そこで働くことを懇願する一人の老女、徳江（樹木希林）が現れ、どらやきの粒あん作りを任せることに。徳江の作った粒あんはあまりに美味しく、みるみるうちに店は繁盛。しかし心ない噂が、彼らの運命を大きく変えていく...
（映画『あん』オフィシャルサイトより）
といった内容となっています。そして気になる見どころはこちら！
1.あんこを作る描写がとても美しい
映画の中で樹木希林さんが、小豆と対話しながら豆の状態から煮るシーンが登場しますが、そのシーンがとても印象的でした。小豆がここまで見てきた雨の日や風の日を想像し、湯気が立つなかをじっくりと煮詰めるシーンはとても美しく、私たちが暮らしている慌ただしい毎日とは異なる時間の流れが感じられました。
2.観ているとあんこが思わず食べたくなる
月夜の深夜から小豆を茹でて、朝にはあんになり、お昼頃にはどら焼きへと姿を変え、お店に来た人たちの手へと渡っていくのですが、『あんこ生活』の中でも私はあんこの素人なので、「あんこってこんなに作るの大変なんだ........」ということに驚きました。いつも何気なく食べているあんこへの見方が変わり、思わずあんこが食べたくなりました。
3.あんこを通して人が生きていく意味を問いかける
この映画はカンヌ国際映画祭でも「ある視点」部門のオープニングで上映されていますが、あんこを通じて秘められたテーマと独自の視点で描かれた作品となっています。2015年の公開から、時を経て今見てもとても意味があり、むしろ今後も時代を超えて多くの人のもとに届いてほしいと思わせてくれる映画でした。
ぜひ作品を観てほしいので内容を詳しく紹介しませんが、鑑賞後、そうちゃんの目からは綺麗な涙が流れていました。（ガッキー談）
映画が終わったあと、ガッキーからこの映画にまつわる思い出話が語られました。
公開時の2015年、観ようと思った時には全国のロードショーの公開が終了していたそう。東京出張のタイミングで渋谷の単館系映画館で上映されていることを知り、上映時間に間に合うよう朝イチの飛行機で東京へ向かうことに。渋谷駅のコインロッカーに荷物を預けて映画館に直行し、映画を観て衝撃と深い感銘を受けたそうです。
映画のオフィシャルブックの巻末にはあんこの作り方が載っていて、ガッキーが営む「よなよなあん工房」のあんこはこのレシピを参考にしているほか、映画を観たあとくらいにお店を始めないかという話をもらったりと、ガッキーのあんこ人生を変えた作品と言っても過言ではないそうです。
※ちなみに映画のDVDは誰かに貸して戻ってきていないらしく、心あたりのある方は返してあげてください。涙
ここまで聞くと観たことある人も、観たことない人も映画を観たくなってきたのではないでしょうか？みなさんもぜひ秋の夜長にあんこを食べながら映画「あん」をご視聴ください。
（今回は東京と佐賀の二拠点開催でした）
次回の活動は12月を予定しています。
「あんこで楽しいことをしたい！」という思いのもと集まった謎の集団『あんこ生活』がいよいよ公の場に登場する......！？かもしれません。次回の活動をお楽しみに！
