ゾンサガマンホールだけじゃない!?武雄の若木町に行ったら、素敵な出会いが待っていた!

ゾンサガマンホールだけじゃない!?武雄の若木町に行ったら、素敵な出会いが待っていた!

武雄市若木町といえば、『川古の大楠』。
佐賀県の県木になるほど、佐賀県には楠が多く、樹齢数百年の楠はあちこちに存在します。その中でも『川古の大楠』は樹齢はなんと3,000年以上!全国巨木ランキングも5位で、国の天然記念物にも指定されている大きな楠です。

最近、ゾンビランドサガのマンホールも設置され、話題になった『川古の大楠』。実際に足を運ぶのは初めてなのですが、パワースポットとしても有名。仕事の疲れとこれからの仕事へのパワーをもらいに行ってまいりました!

『川古の大楠公園』へいざ!

公園の近くには専用の駐車場があり、車を停めて歩くこと2分。
大きな楠が目に飛び込んできます。私のカメラの画角でも入らない大きさは圧巻です!

20220829_cs_2_.jpg

案内板には、行基という僧が樹幹に観音像が彫られ、その後、剥落したために横にある観音堂に安置されています。行基が活躍したのは、飛鳥時代から奈良時代。となると、大楠が若木町に根付き、とてつもない月日を経っていることがわかります。

20220829_cs_25_.jpg

そんな大楠からパワーをもらいに立ち寄る人も多く、この日も親子3世代で来られている方、若い男性、おばあさんなど老若男女問わず様々な方の姿を見かけました。

大楠を見上げるように、ゾンビランドサガのリリィちゃんマンホールを発見!これは可愛い......!

20220829_cs_12_.jpg

敷地内には、鯉が泳ぐ川や大きな水車があり、水の流れる音と大楠の葉を揺らす風の音で心も安らぎます。

20220829_cs_11_.jpg

水車がつくお米

涼しげな音を響かせるこの水車は精米をするために稼働しており、30kgのお米を800袋精米する日本一の稼働率を誇る水車なのだそう。

20220829_cs_3_.jpg

1回に6時間かけゆっくりと精米される『水車米』は、熱が発生しないため、美味しいお米に仕上がり、県外からの注文も多い人気の商品です。

20220829_cs_8_.jpg

20220829_cs_4_.jpg

そう教えてくれたのは敷地内にあるお土産店『為朝館』のスタッフのお母さん。

20220829_cs_10_.jpg

『為朝館』では、武雄市を中心に周辺の市町の野菜や加工品、伝統工芸品などを販売されています。観光客はもちろん、新鮮な野菜を求め、足を運ぶ地元の方もいらっしゃいました。

20220829_cs_7_.jpg

20220829_cs_6_.jpg

「あんた、お昼食べたね?」

唐突にお母さんに声を掛けられ、とっさに「はい!」と答えると、昼ご飯にと『水車米』で作ったおにぎりと、近所の方が漬けられたというお漬物をご馳走に。

20220829_cs_9_.jpg

『水車米』で作られたおにぎりは一粒一粒がふっくらとしていて、お米の甘味がしっかりと感じられ、人気だということも納得です!味がしみたお漬物もよく合います。

しっかりご飯を頂きながら、地域の話題や近くのおすすめのお店を伺うと、近くに人気のスポットがあるらしい。早速行ってみることにしました。

農家に遊びに行く感覚で楽しめる梅農園

川古の大楠から車で約5分。少し山を登った先にあるのが梅農家の母娘が営む『たのしい農家 お百笑さん』です。

20220829_cs_23_.jpg

武雄では2軒だけという梅農家が営む『お百笑さん』はオープンして6年目。栽培する梅を加工したジャムやジュレ、みそ、ドレッシングなどを使ったメニューや『水車米』を使った土鍋ご飯などを提供されています。ここでしか食べられないランチを求めて県外からも多くのお客さんが足を運ぶそう。

20220829_cs_22_.jpg

「農家のありのままを、農業の在り方や自然を体感してほしいんです」

そう話すのは『お百笑さん』代表の大古場 美由紀さん。ご両親が営んでいた梅農園を残したいと家業を継がれました。

20220829_cs_20_.jpg

20年前から6月の収穫時期になると、加工品を作るかたわら、梅ジャムや梅漬け、梅酒などの梅仕込みを教える体験教室を開催しています。コロナが蔓延する前までは収穫シーズンになると教室に約5~600人が訪れたそう。

間口は広く、梅農家として色々な楽しみ方を知ってほしいと収穫シーズンの5月中旬から7月中旬以外の10か月はランチやカフェ営業をされています。ランチの待ち時間も楽しめるように園内には様々な工夫が施され、梅農園見学はもちろん、大型犬が20頭は遊べるというドッグランや、ポニーや珍しい白クジャク、"幸せを呼ぶニワトリ"と呼ばれ青い卵を産むアローカナクロスの飼育小屋があり園内散策が楽しめます。

20220829_cs_17_.jpg

20220829_cs_19_.jpg

20220829_cs_21_.jpg

以前は加工品を卸販売もされていましたが、ご両親が亡くなり、これから経営していくためにこの場所で完結できるようにしたいと、一部を除く卸販売をやめ、加工品を店内販売に限り、またランチの提供を始めました。

20220829_cs_15_.jpg

お話を聞いていて驚いたのが、使われている食器の話。毎年夏から秋に剪定した梅の枝を灰にして釉薬を作り、その釉薬を使ったお皿で料理を提供されています。

「梅を育てる上で、美味しい梅を作るために剪定は必要な作業なんです。でも、枝葉を伸ばして成長していく姿を見ながら、それを切らなきゃいけない。母が剪定の時に"自分の手足をもがれるみたいに辛い"と漏らした言葉を、家業を継いでからわかるようになりました。だから何か形に残したいと思い、お皿として残すことにしました」

20220829_cs_16_.jpg

梅を余すことなく使われ、ここでしかできないこと、ここだからできることを大切にされている『お百笑さん』。
ご両親が残した梅農園を守りながら、母娘二人三脚で梅農家として、これからも農家が感じる収穫の嬉しさや感動を伝えていきます。

さいごに

梅雨時期には色とりどりのあじさいが咲き誇る「あじさい寺」こと『大聖寺』や、晩夏に花を咲かせる「キツネノカミソリ」が楽しめる八幡岳、朝方に見える雲海など、豊かな自然に囲まれた武雄市若木町。

リフレッシュしに足を運んでみたら、自然の豊かさに比例した温かな方々との素敵な出会いがありました。

スポット情報

店舗名 川古の大楠公園
住所 武雄市若木町大字川古7843
公式サイト http://www.takeo-kk.net/sightseeing/001282.php
地図
店舗名 たのしい農家 お百笑さん
住所 武雄市若木町大字本部 山中
公式サイト https://100smiles.saga.jp/
詳細

【TEL】0952-26-2044

【OPEN】10:00~17:00 (収穫・梅教室の時期を除く)
詳しくはこちらから→https://100smiles.saga.jp/calendar/

【CLOSE】水曜日

※ランチは事前にご予約いただくとスムーズです。

地図

編集者・ライター

相馬

みやき町出身。不動産営業から空間・照明デザイナーの職を経て、EDITORS SAGAの編集者となる。 佐賀を飛び回る中で、たくさん...

このEDITORの他の記事を見る

ページの先頭に戻る