海を臨む竹崎城址で竹崎の歴史と竹崎カニを満喫!

海を臨む竹崎城址で竹崎の歴史と竹崎カニを満喫!

今回は太良町竹崎にある『竹崎城址展望台公園』へ。

20230317_cs_1_.jpg

南北朝時代に島原の有馬隆泰によって築城された『竹崎城』。竹崎島の地形を利用して、山城と水城という水陸両面の顔をもつ珍しい城です。石垣の規模から名護屋城や唐津城、佐賀城と比すべき城だとも言われています。

現在、その姿は一部の石垣と空壕が一条を残すだけとなっていますが、城址近くの竹崎観音寺の拝み堂があったと伝えられる場所には、竹崎城を模した展望台が建てられています。展望台からは、東に有明海や阿蘇の山々、西に多良岳、南に雲仙普賢岳、北に有明海の先に佐賀平野と360°のパノラマが楽しめます。

20230317_cs_3_.jpg

そんな『竹崎城址展望台公園』にも、ゾンビランドサガマンホールが設置されました。竹崎カニを両手に持って竹崎カニに乗って波乗りをする巽幸太郎とロメロのデザインに不覚にも笑みがこぼれます。

20230317_cs_5_.jpg

20230317_cs_2_.jpg

マンホールの脇には『幸せ伝言板』なるものが。

竹崎カニが描かれた絵馬ならぬ"絵蟹"には、ここに訪れた方のお願い事が書かれ、たくさん掛けられ、風が吹くたびにカラカラッとなる音にも心地よくなります。"絵蟹"は太良町観光協会や旅館で販売されているそう。

ぜひ『幸せ伝言板』に伝言してみては?

20230317_cs_4_.jpg

展望台から降りて少し散策。

海の方に歩みを進めると、灯台の跡が見えてきます。

20230317_cs_6_.jpg

竹崎沖は潮の流れの分岐と合流で起こる浪立から「竹崎沖の三角浪」と言われていたそう。そんな航海の難所の灯となるように、1750年頃に早田番左衛門によって灯台が設けられました。しかし、台風で倒壊。その後、子孫である市右衛門によって日本の灯台初の十一面ガラス鏡様式洋風灯台が再建されました。
現在は新たに別の灯台が設計されていますが、灯台跡として海を見守っているようです。

竹崎カニを贅沢に!旬な海鮮が味わえるお店

『竹崎城址展望台公園』のすぐそばにある『旬工房 竹崎』。

20230317_cs_11_.jpg

地元のものにこだわり、竹崎カニをはじめ、旬な海産物を味わえるお店です。

竹崎カニは、有明海で獲れるワタリガニ。100以上の川が流れ込む有明海にはプランクトンが豊富で、ミソが濃厚で卵や身がぎっしり詰まっていて、竹崎カニを求めて遠方から来られるファンも多いそう。

20230317_cs_10_.jpg

そんな竹崎カニを堪能できる『旬工房 竹崎』ですが、カニだけでなく、運が良ければ、普段はお目に掛かれない逸品を出されることもあるそうです。

今回は贅沢に「うちの蟹飯」をいただきます!

ドンッ!

20230317_cs_8_.jpg

丁寧にほぐされた竹崎カニの身と濃厚な蟹ミソが乗った「うちの蟹飯」の絵力!

20230317_cs_9_.jpg

よく混ぜてからいただくのがおすすめとか。蟹のうま味が詰まった丼ぶりに箸が止まりません!

竹崎カニのシーズンは夏から秋にかけて。ここ『旬工房 竹崎』では、シーズンの9月、10月になると脱皮したカニの唐揚げもいただけるそうです。ぜひシーズン中にも足を運んでみたい!

また、「引力が見える町」がキャッチフレーズの太良町ですが、実は星がきれいに見える場所としても有名で、佐賀天文協会所有の『太良天体観測所』もあるほど。『旬工房 竹崎』の店長・澁谷さんは佐賀天文協会の理事でもあり、お店の駐車場では「スターパーティin竹崎城」を定期的に開催されています。

「星好きが集まって、夕方から明け方まで、夜通し天体観測をするんですよ」と澁谷さん。

一般の方も自由に参加することも可能だそう。

最後に

歴史とカニと星とが楽しめる太良町竹崎。

また太良町にはもう一つ、ゾンビランドサガマンホールが海中鳥居の前に設置されています。

20230317_cs_13_.jpg

20230317_cs_12_.jpg

竹崎に行かれた際は、こちらも立ち寄ってみては?

編集者・ライター

相馬

みやき町出身。不動産営業から空間・照明デザイナーの職を経て、EDITORS SAGAの編集者となる。 佐賀を飛び回る中で、たくさん...

このEDITORの他の記事を見る

ページの先頭に戻る