牡蠣小屋の発祥は佐賀!太良町で旬の牡蠣を【元祖かき焼 園(その)】

牡蠣小屋の発祥は佐賀!太良町で旬の牡蠣を【元祖かき焼 園(その)】

冬本番。佐賀県の太良町では今、牡蠣(カキ)が美味しい時期を迎えている。網で焼きながらプリプリであっつあつの牡蠣を食べる......
考えただけでもよだれがでてきそう。

ここ最近全国的に「牡蠣小屋」が増え、東京のTV番組でもちらほら見かけるようになったが、そもそもどこが発祥なのか?調べてみると広島でも北海道でもなく、なんと「佐賀」だったのだ!!
そんな「牡蠣小屋」のルーツを探るべく、発祥の地とされる太良町『園(その)』さんに行ってきた。

20180110_h1_02.jpg

太良町観光協会によると、太良町は有明海で獲れる竹崎カキの産地で、平成16年に牡蠣の養殖が始まったそう。今では、太良町の国道207号線沿いに「たらカキ焼海道」と呼ばれる牡蠣小屋が密集する一帯があり、竹崎カキやこれまた特産物の竹崎カニなども味わえる。

元祖 牡蠣焼き

20180110_h1_03.jpg

こちらが「牡蠣小屋」発祥の地『園』さん。
店主の木下さんにお話を伺った。

●牡蠣小屋の発祥と言われている「園」さんですが、始めたきっかけは?

「33年前、牡蠣の直売所だったのですが、漁師をしていた今の社長が、有明海で獲ってきた牡蠣をお客さんに食べてもらいたいと半分に切ったドラム缶に入れ、薪を燃やし焼いて提供したのが始まりです。初めは、味見で出していたのですが、徐々に食べていきたいというお客さんが多くなって席を設けるようになりました。」(竹崎カニ・魚介類直売所 お食事処「園」2代目木下恵助さん)

20180110_h1_04.jpg

●なぜ店ではなく、小屋だったのでしょうか?

「最初は、直売所の前で牡蠣を焼いていたのですが、だんだんお客さんが増えてきたので、空いているスペースにドラム缶の数を増やしてセルフサービスで焼いてもらうようにしたんです。そのうち雨が凌げるように屋根を付けて、次に風が凌げるように壁を建付け増築していくうちに、いつの間にか"小屋"になったんです。
口コミでお客さんが増えて、15年~20年くらい前から"牡蠣小屋"というものがどんなものか東京・名古屋・大阪からたくさん視察に来られていました」

20180110_h1_11.jpg

「現在は、カキだけでなく、竹崎カニやハマグリ、エビなども販売していて、好きなものを好きなだけ食べていただくようにしています」
ここ数年、"ガンガン焼き"をはじめ焼いて食べるスタイルが流行っているが、これも「園」さんの牡蠣焼きスタイルが元となっているという。

太良の牡蠣(竹崎カキ)はどうして美味しい?

竹崎カキの産地となる太良町の有明海は、多くの河川が陸地からの栄養を運びこみ、栄養を逃さない特殊な地形になっている。また干満の差が大きく、牡蠣のえさとなる植物プランクトンが豊富で成長スピードが他の海よりも早く、身の引き締まった良質な牡蠣が採れる自然環境が整っているそう。

20180110_h1_06.jpg

他県のカキと竹崎カキを食べ比べてみたが、園さんで頂いたカキは身がぷりっぷりで味が濃く、何もつけなくてもとても美味しかった。

まさに宝の海と呼ばれる有明海の恵み!11月~3月がシーズンだそう。みなさんもぜひ太良のカキを食べにお出かけてしてみてはいかが?

20180110_h1_10.jpg

まとめ

牡蠣小屋の発祥が佐賀だということで取材に伺ったが、そのきっかけはお客さんに美味しい牡蠣を食べてもらいたいという店主の想いから生まれたものだった。太良町が誇る竹崎カキは、小屋というスタイルだけでなくまさに日本が誇るべき有明海の宝。そんな美味しい牡蠣をリーズナブルに食べることができる佐賀県民は幸せ!と声を大にして言いたい。
あ、そうそう竹崎カニもとっても美味しいのでぜひ!「園」さんのカニ汁・カニ飯は絶品でした!

20180110_h1_07.jpg

(カニ飯・カニ味噌汁セット1100円)

20180110_h1_08.jpg

(竹崎カニ焼 一杯1000円~)

情報

竹崎カニ・魚介類直売所 お食事処「園」

住所:佐賀県藤津郡太良町大浦乙124-21 国道207号線沿い
電話:0954-68-2277
営業時間:9時~18時(18時以降の利用は要問合せ)
定休日:木曜日
駐車場:有り
メニュー例:
・カキ1盛1000円
・サザエ200円~
・ハマグリ200円~


EDITORS SAGA編集部 中村美由希

EDITORS SAGA 編集部

編集部

今までなかなか紹介されていないような佐賀の隠れた魅力や新しい情報をお届けするべく日々、奮闘中!...

このEDITORの他の記事を見る

ページの先頭に戻る