鵜維珠(ウィズ)|佐賀市の昭和レトロな商店街「中央マーケット」探訪

鵜維珠(ウィズ)|佐賀市の昭和レトロな商店街「中央マーケット」探訪

昭和レトロな商店街を紹介する「中央マーケット」探訪。今回は、漫画を読みながらゆっくりくつろげる軽食・定食喫茶の『鵜維珠(ウィズ)』を紹介します。

レトロな軽食・定食喫茶『鵜維珠(ウィズ)』

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656(むつごろう)広場横の入り口から入ると見えてくる電照看板。こちらが『鵜維珠』です。年季が入った木の扉を開けると、懐かしいチャイム音が出迎えてくれます。そして中から「いらっしゃい」と店主鵜池さんの声

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主に定食がメインの『鵜維珠』は、鵜池さんお1人でされているのですが、メニューを見ると、 本当に1人でされているの?!と思ってしまうくらいの豊富さに驚いてしまいます!(メニューは裏面もあります)
どれにしようかと迷ってしまったので、この日の日替わり定食「チキンカツ定食」を注文しました。

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メインのチキンカツは、カリッとした衣の食感に、中の熱々ジューシーなチキン、思わずご飯が進みます。そしてメインだけでなく、プレートに乗った煮物や卵入りの味噌汁、どれも美味しくてボリューム満点です。"お袋の味"を思わせる定食に懐かしさを感じます
お店の奥には、鵜池さん自家製のお漬物コーナーがあるので、ご飯のお供にどうぞ!

食後のコーヒーのお供に。壁いっぱいの漫画本

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定食で満腹になった後には、「ゆっくりしていってね」と言わんばかりに、コーヒーがサイフォンごと出てきます。なんとも太っ腹ですね......!

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店の奥には合計すると10人座ることができる大きなテーブルがあり、壁には漫画本がどっさりと積まれています。食後のコーヒーと共に、ゆっくりとこの漫画を読みながらくつろぐお客さんも多く見受けられます。
気になるこの大量の漫画本は、鵜池さんのいとこから譲り受けたもの。それに便乗し、お客さんが持参した本をどんどん置いていくようになり、今の量に至ったのだそうです。

大人は懐かしく、子供は楽しい駄菓子コーナー

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サービスはコーヒーだけではありません。帰り際には、レジ横で販売されている駄菓子を1つ持って帰ることができます。これは、鵜池さんが駄菓子の通信販売のチラシを見て「懐かしい」と買ってみたのがきっかけ。だんだん1人で食べると飽きてくるので、お店で振る舞うようになり定着していったそうです。
駄菓子だけ買いに来る小学生もちらほら見かけます。

ほぼ毎日開いている鵜維珠。その理由とは......?

『鵜維珠』の始まりは、スーパー『窓の梅』で働いていた鵜池さんが、お店の人に「水ヶ江に空き店舗のあるけんなんか始めてみらんね」と言われたのがきっかけです。
鵜維珠』という店名は、"with"に自分の名字を入れた当て字にしたもの。水ヶ江で約10年続けた後、現在の呉服元町にお店を移されました。

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『鵜維珠』は、ほぼ毎日開いています。休みは月にたった1日だけ
お店は鵜池さんたった1人でされているのに......?

「お店が水ヶ江にあった時、 休みの日に学生が何人か店の前でずっと待っとらしたと。どうしても鵜維珠のご飯が食べたいってね。それで、ここまで思ってくれている人がいるのなら、毎日開けようって決めたとよ」 と鵜池さんは当時を振り返ります。
「辞めようと思った事もあったけど、今までこがんして続けてこれよるとは、やっぱり人に恵まれたとよ。みーんないいお客さん。毎日来てくれる人もおらすもんね。だから、お店を思ってくれているお客さんのために頑張れよるとよ

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あたたかい店主には 自然とあたたかいお客さんが集まってくるのですね。お客さんと共に歩んできたこのお店は、鵜池さんの細かな気配りと思いやりで、今日も動いています。

実は『鵜維珠』は中央マーケットではない?!

前回ご紹介した、中央マーケット『ぎょうざ屋』の横にある『鵜維珠』。
中央マーケットと繋がっていますが、実は隣り合った『呉服町ビル』の一角なんだそうです。お話を聞くまで知らなかった事実に驚きです!
連載は『中央マーケット探訪』となっていますが、ここは中央マーケットではないという事をご承知おきください!

店舗情報

鵜維珠 (ウイズ)

所在地:佐賀市呉服元町2-24
TEL:0952-22-8567
営業時間:12:00~16:00
     17:00~19:00
店休日:第1日曜日

「中央マーケット」の非公式インスタグラム

Instagram:https://www.instagram.com/saga_chuoumarket/?hl=ja

EDITORS SAGA 編集部 東成実

デザイナー

東 成実

佐賀市に暮らす中で呉服元町の商店街『中央マーケット』の魅力に惹かれ、記録に残したいという思いから自主制作本『呉服元町商店街』を出版...

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