5月1日、伊万里駅に伊万里の地域資源をリブランディングする新しい施設がオープンしました。
伊万里で地方創生に携わってきたNPO法人まちづくり伊萬里副理事長・村上武大氏が手がける地域商社「伊萬里百貨店」。そのあらたな挑戦を紹介します。
伊萬里百貨店ってなに?
事業部長である村上武大氏に話を伺いました。
簡単に言うと、伊万里のいいものを発掘し紹介するセレクトショップでしょうか。
私たち伊萬里百貨店の役割は、人と人をつなげる。商品と人をつなげる。内と外をつなげる。
ヒト・モノ・コトを独自の新しい視点で繋げていくそういったことになります。
百貨店といえば、商品をたくさん取り扱っているというイメージですが、伊萬里百貨店の場合は、ヒト・モノ・コトを取り扱うという意味をもっています。
そんな伊萬里百貨店に並ぶ商品がこちら。
伊萬里百貨店が手がける1つ目の商品【伊萬里和蜂 はちみつ】1瓶2,160円(税込)
より野生に近い和蜜(ニホンミツバチ)は、それだけ養蜂も難しく採蜜できるもの春と秋の年2回のみ。蜜量も限られ季節により風味も変化するため、その年のその季節の旬の蜜はまさに厳選された希少な蜂蜜。
こちらの和蜜は、オープン前から反響があり、すでに人気の商品となっています。
存在感たっぷりの伊万里焼
やはり伊万里といえば「伊万里焼」。
伊万里のものは歴史と伝統があり、それが伊万里の価値であり可能性。いいものにはそれだけの理由がある。(村上氏の言葉)
その理由を説明できる知識をお持ちの村上氏が選んだ商品は、目に見て伊万里焼と分かるものから、新しい伊万里焼まで、有名窯元の伊万里焼きが並びます。
ひときわ目を引いたのは、虎仙窯(こせんがま)の新ブランド「KOSEN」のリバーシ。32,400円(税込)
遊び心とデザイン性が凄くないですか!?
伊万里焼の歴史や伝統を聞きながら見ると、伊万里焼の価値を知ることができます。
今後、伊万里のよいモノを発掘し商品開発される予定で、伊萬里百貨店を通し伊万里市が賑わいを取り戻す日はそう遠くないように思います。
伊萬里百貨店のもう一つの楽しみ コーヒーとジェラート
店内に入るとコーヒーのいい香りがします。
こちらで味わえるコーヒーには、ある規則があるのだとか。
それは、「有田・伊万里・平戸をむすぶ松浦鉄道の沿線にあるコーヒー屋さんの豆を使用する」というもの。今こちらで味わえるのは、有田町の「木もれ陽」さんのコーヒー。
訪れた日がどこの豆なのか?それもまた楽しみです。
伊万里市波多津町産の塩「波浦の塩」を使用した「塩ミルクジェラート」450円
伊万里の海をイメージし、ほんのりブルーに色づく塩ミルクジェラートは、店内に用意されている波浦の塩をお好みでかけることもできます。そのままでも十分美味しいですが、塩をかけるとミルクの甘みがグッと増しますよ。変化を楽しみながら味わうのもいいですね。
こちらで販売されるジェラートは、糸島で人気のロイターマーケットさんの協力により製造されているそうで、ロイターマーケットのオーナー北古賀さんは伊万里出身。やはりヒトとヒトのつながりから新しいモノが生まれていますね。
私が訪れたのはオープンから3日後。それでも、すでにたくさんの人がジェラートを楽しまれたようです。これは新しい人気スポットになりそうな予感。
ジェラートの種類は、今後毎月増えていく予定で、来月は「伊万里産の梅」を使用した「梅ジェラート」。「そこまでは決まっていますが、その先はこれから発掘していきます!」とのこと。
今後どんな伊万里の特産物が美味しいジェラートに変身するのか楽しみです。
インフォメーション
伊萬里百貨店
〒848-0041 佐賀県伊万里市新天町554伊万里駅東ビル1階
TEL:0955-25-8132
営業時間:10:00~18:00
定休日:木曜日
駐車場:市営駅前駐車場をご利用ください。伊萬里百貨店をご利用のお客様は1時間無料となります。
フェイスブック:https://www.facebook.com/imarihyakkaten/
「街づくりを12年間やってきた中で自信を持っていえることは、人と人が繋がれば街は動く」と語る村上氏。
いろんな角度から伊万里の地域資源をリブランディングし、歴史・伝統を残しながらも新しいモノを誕生させる取り組みは観光客だけにとどまらず、伊万里市民が伊万里の魅力を再認識するきっかけになりそうです。
MADE in IMARIブランドを日本全国、さらには世界へ!挑戦は始まったばかりです。
EDITORS SAGA編集部 松本祥子