「水・金・日の週3日だけオープンする美味しいパン屋さんがある」との噂を聞いて、パン好きとしては外せません。
早速、行ってきました。
そのパン屋さんがあるのは伊万里市。
伊万里駅から500mほどの場所にお店を構える「天然酵母 ゴエモン」さん。
国道沿いに看板を発見。
矢印の方へ行くと、パンの焼けるいい香りがしてきます。
訪れたのは、水曜日の10時。
店内では、11時のオープンに向け次々とパンが焼きあがっていました。
こだわりの種類豊富なパン
ゴエモンには、ハード・ソフト・全粒粉など、酵母や小麦の配合を変え パンの生地だけでも10種類以上あり、オープンの時間になると、クロワッサンや食パン、惣菜パン、おやつパンなど店内には30種類以上のパンが並びます。
ハード系のパン。写真右:胡桃パンは胡桃の存在が半端ない!(写真左:全粒粉パン)
ハード系の生地にチーズやチョコ、オニオン、レーズンなどをトッピングしたパンも豊富に揃います。
写真左:テーブルロールは、ほんのり甘いふんわり優しいソフトパン。写真右:ベーグルは全部で9種類も!
惣菜パンもいろいろ揃っていたのですが、中でも私が惹かれたのはカレーパン。(写真左)ゴエモンのカレーパンは揚げていません。ソフト生地に自家製の牛スジ入りカレーとヤングコーンやパプリカ、ブロッコリー、チーズ等を乗せて焼き上げます。本格牛スジ入りカレーが最高に美味しい筆者の一押しです。
写真右:ちょっとお腹が空いたときに食べたいワッフル。3種類の味が揃っています。
ここで紹介したのはほんの一部で、まだまだりんごパン等のおやつ系やパニーニやエピなのどの惣菜パンもあります。二人で作られているため、1種類あたりの数はそう多くはありませんが、どれを買おうか迷ってしまうほど、どれも美味しそう。
開店時間の11時になると、お店の外には焼きたてのパンを待つお客さんの姿が見えました。
開店と同時に売切れてしまうパンもあるので、あしからず。
この日も、オープンするとすぐにハード系のパンは売切れてしまいました。
チャレンジを続ける店主タツヨさん
ゴエモンの店主は、現在70歳のタツヨさん。
お店をスタートしたのは7年前。63歳でパン屋さんをスタートしたことになります。
パン屋さんを始める前は、伊万里でレストラン「ゴエモン」をご夫婦で経営されており、レストラン内でパンを販売していたそうですが、体力的な限界を感じレストランを閉店。
体力的に限界を感じていたのになぜまたお店を?
それは、娘さんから言われた一言。
「なんもせんかったらボケるよ~」
この一言をきっかけに、自宅のガレージを改装してパン屋さんをオープンしたそうです。
不揃いもゴエモンのパンの魅力!?
取材中に成型されていたクロワッサンが焼きあがり、写真を撮っていると、「1個1個が不揃いで恥ずかしい」と笑うタツヨさんですが、これもまた、ゴエモンのパンの魅力。不揃いなのはタツヨさんが一つひとつ丁寧に手のばしで成形されているためなのです。
全粒粉を30%使用したクロワッサンも、香ばしくてとても美味しかったです。
お客さんのほとんどがリピーター
ゴエモンは、店主であるタツヨさんと娘のそのみさんの二人でパンを作られています。
生地もさまざまで多種類のパン。メニュー開発も二人で試行錯誤しながら生地作りから行っているそうです。
「そんな凄いことじゃないの。ただ自分たちが食べたいパンを作っているだけよ。自分たちが美味しいと思うものを皆さんにも食べて欲しいの」優しく話すお二人からは、食べてくれる人への感謝の想いが伝わってきました。
なるほど。美味しいはずだ。そしてファンが多いことも納得。
まとめ
パンの話をするときのキラキラした目がとても印象的で、笑顔がチャーミングなタツヨさんが作るゴエモンのパンは、酵母から焼きあがるまで全てが自家製。
週3日だけオープンするというパン屋さんは、国産小麦、100%天然酵母にこだわり、長時間の発酵で生まれる味と風味を大切にした体に優しい安心安全のパン屋さんでした。
※添加物は一切使用していないため、時間が経つと少し硬くなるとのこと。
身体に優しい証です。
皆さんも週3日を狙って、こだわりのパンを手に取ってみませんか?
インフォメーション
天然酵母 ゴエモン
住所:佐賀県伊万里市二里町八谷搦
営業日:水・金・日 午前11:00~パンがなくなり次第
TEL:0955-23-0657
駐車場:2台
EDITORS SAGA編集部 松本祥子