【伊藤けえらん】発酵をコンセプトにしたブランド OHACCO(オハコ)|唐津

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【伊藤けえらん】発酵をコンセプトにしたブランド OHACCO(オハコ)|唐津

OHACCOは日本語の「十八番:おはこ」と「発酵」の造語です。

十八番という言葉の語源のひとつに、歌舞伎十八番の演目台本を箱に入れて大事に保管していたという説があります。
大事にするものという意味で、日本人は昔から「箱入り」という言葉を使っていました。
そんな大事にしたいものが私の住んでいる佐賀県唐津市にはたくさんあります

そう語ってくれたのは、唐津でブランドを立ち上げた新冨寿賀子さん。ブランドに込められた想いを聞いてきました。

【目次】

・実家で『OHACCO』を立ち上げた理由
どんなお菓子が買えるの?
・ブランド名に込められた想い
・発酵の衣・食・住をやりたくて
・まとめ

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東京での生活を経て結婚を機に生まれ育った唐津に帰省。東京時代は複数の有名女性ファッション誌の読者モデルとして活動され、広告代理店でアパレルブランドを立ち上げる事業に携わられていました。
実家は「元祖伊藤けえらん」。400年の歴史を誇る唐津の銘菓「けえらん」をはじめ、和菓子や洋菓子を販売している老舗のお菓子屋さんです。

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新しくブランドを立ち上げられたのは、2017年5月

実家で『OHACCO』を立ち上げた理由

「唐津に帰ってきてないものが多いと聞いていました。また、子供が生まれてからカフェで食べるケーキやお菓子など、食べるものに気を遣うようになったんです。東京のようにオーガニックカフェや子供も安心して食べられるものを提供してくれる場所というのは確かに少なくて...... でも、私は子供に安全なものを食べさせてあげたり、教育を受けさせたりしたかったんですね」
まずは自分の家でできる範囲のことを!と考え、活動するようになったという寿賀子さん。

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どんなお菓子が買えるの?

2018年5月にオープンした伊藤けえらん(唐津駅店)では、昔ながらの製法で作り続けられている「けえらん」はもちろんのこと、デコポンタルトやオレンジケーキなどの洋菓子もありました。

「けえらん」とは米を蒸した生地で餡を巻いたシンプルな菓子

太閤豊臣秀吉が朝鮮出兵で、浜崎は諏訪神社にて戦勝祈願をした際に地元民によって献上された戦勝祈願の菓子。
このときに秀吉が「これを食べたならば勝つまで帰らん」と語ったとされるエピソードが言い伝えられており、この「帰らん」という言葉が次第に訛り「けえらん」という菓子名になったとされる。

文献『日葡辞書』より引用

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発酵をコンセプトにした「OHACCO」のお菓子は、ダックワーズやレーズンサンドなど、見た目にもオシャレなお菓子がたくさん。

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【KARATUYAKI-¥200】

一番人気の「KARATUYAKI」というチーズ饅頭は、中に植物性のクリームチーズが入っています。豆乳を発酵させていて、牛乳は使用していませんが、本当にチーズとなんら変わらない風味に驚かされます。

他にも、「OHACCO」のお菓子は白砂糖の分量を減らし、代替の甘味料をいれ、なるべく体に良いとされている黒糖を使用するこだわりよう。

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ただ、美味しければいいのではなく、子供にとっても安心して食べさせられるものをお母さん自身も食べたくなるものを提供したいという寿賀子さんの熱意は子供に向けられるまなざしのように優しいものでした。

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【酒粕レーズンクッキー-¥200】

ブランド名に込められた想い

冒頭でも紹介しましたが、ブランド『OHACCO』には"発酵(ハッコウ)と十八番(オハコ)"を合わせ、大切に受け継いでいくという意味が込められています。
「C」が2つ続く理由は、カスタマー(Customer)とコミュニティ(Community)を繋げる(COnnect)という想いから。OHACCOのCOには共同という意味も
唐津や佐賀の地域が買い手(消費者)と共創し、共同体のようにつながっていくことをイメージしているのだと言います。

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発酵というものに着目されたのは、「体にいいと言われている発酵食品が元々好きだった」ということと、「酒蔵開きのお祭りのような感覚が楽しかった」ことがきっかけ。

唐津では普通に味噌や醤油をはじめ、蔵があった生活をしていたけれど、東京では逆にそれがないんですね。
もっと『唐津は発酵の町と言ってもいいのではないか?』そう思ったのが始まりです。とはいえ、味噌を作るわけではなかったんですけど、実家を受け継ぎながら大事なものを自分で少しずつかえていければと思っています」

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発酵の衣・食・住をやりたくて

「OHACCO」はスイーツだけでなく、発酵がもたらす"太陽の染物"柿渋染めの衣類や雑貨も展開しています。
初めは、醤油染めを試したこともあったそうですが、柿渋の濃い皮製品のような色や繰り返し染めることで長年使用できることがハマり、商品化することに。

展開は、バッグやエプロン、ハンカチやティッシュケース、リネンフィルターなど。

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エプロンやバッグ撥水性にすぐれ、防虫・防臭効果もあるため、毎日使うママ達に支持を受けています。

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ハンカチやティッシュケースなどは、子供たちに"ほんもの"を渡したい。ものをいたわり、大切に使い続けていく心をと願いを込めた商品。もちろん、大人も持っていたらカッコイイ。

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発酵のように暮らしの中で少しづつ変化していく楽しみを味わってほしい。柿渋のリネンフィルターは500回ほど繰り返し使えるエコな商品。速乾性に優れ、抗菌作用もあります。

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発酵について

「私が出会った柿渋染の作家さんは高知県土佐の自然豊かな場所で天然100%、薬剤などの処理をせずに手間暇かけて柿渋染めをされています。最低でも2か月かけて作り上げていく。
発酵の力を作り手が丁寧にお世話し育てていく生地
通常の生地に比べ高いですが、その理由も納得した上でこの生地を使いたいと思いました。

効果効能だけでなく、生地がどんどん変化して、いい風合いになっていく発酵に似た変化を楽しめることが柿渋の魅力だと思っています」と寿賀子さん。

お洒落だけでなく、自然素材で優しく機能的にもいい柿渋染めはまさに大事にしたくなるもの。

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まとめ

食べて美味しい、身に着けて綺麗だけでなく、健康にも機能的にもいい『発酵』をコンセプトにしたブランド「OHACCO」
子供に安全なものを食べさせたい・使用させたい」そんな想いから始まったブランドですが、『発酵』という昔から日本人が大切にしてきたものを現代に落とし込み、地元の食材で地元から発信する。そんな想いに共感した方達の輪が広がって近所のママさん達だけではなく、地元開催のマルシェや他県のイベントに出店するまでになっています。
今後は、柿渋のワークショップや子供たちも一緒に遊べるイベントをしたいと意欲を見せる寿賀子さん。これからの活動にも注目です。

今回紹介した「OHACCO」のお菓子は伊藤けえらん唐津店で柿渋商品はイベントやネットショップ、InstagramのDMにて購入できます。

あなたも唐津生まれの発酵の魅力に染まってみませんか?

情報

OHACCO

場所:伊藤けえらん(唐津駅店)
〒847-0000 佐賀県唐津市新興町
営業時間:10:00~19:00
TEL:0955-56-6901(本店)
WEB:https://ohacco.official.ec/
Instagram:https://www.instagram.com/ohacco/


EDITORS SAGA 編集部 中村美由希

EDITORS SAGA 編集部

編集部

今までなかなか紹介されていないような佐賀の隠れた魅力や新しい情報をお届けするべく日々、奮闘中!...

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