【酒の蔵えん】旧枝梅酒造をリノベーション「お昼からお酒が飲める！」お食事処

編集部

2019.08.26

知人に「とっても素敵な雰囲気のお店があるから行ってみない？」と声を掛けられ、足を運んだのは佐賀市八戸にあるお食事処「酒の蔵えん」でした。

明治40年創業の佐賀城下にのこる唯一の醸造所「枝梅酒造」跡の一部、母屋と店舗だった部分にテナントとして入ったのが「酒の蔵えん」。佐賀市の居酒屋「縁」の姉妹店です。

「お昼からお酒が飲める！」がコンセプトで、佐賀のお酒を中心にめずらしいお酒も置いてあります。お店の常連さんと1杯、枝梅酒造の昔の話を聞きながらゆったりとした時間を過ごすことのできる心地いい場所です。

店内にはカウンター席と畳のいい香りがする座敷席があり、2階にも広いお座敷があります。古き良き趣を残した雰囲気と枝梅酒造のなごりをとどめるものがそこかしこにあり、ぬくもりのある空間に時を忘れてゆったりと過ごしてしまいました。

シシリアンライスならぬシシリアンそば！？

佐賀名物シシリアンライスをそば膳にアレンジしてつくられた「シシリアンそば膳」は、日照りの厳しい昼下がり、まるでオアシスを見つけたような気分になれるおすすめのランチメニューです。

さっぱりと食べられるそばに新鮮な野菜と味のしみた牛肉、ピリッと唐辛子パウダーが効いていて暑さで消耗した身体に活力を与えてくれます。

「暑くてあんまり食欲無いけど...」なんて思っていたはずが、完食後には「やっぱり食事って大事なんだな～！」と満足気にお腹をさすっていました。

旧枝梅酒造は「酒の蔵えん」のある母屋のほかに東と西、北にそれぞれ大きな蔵があり、長崎街道（シュガーロード）に面した一部はまちの休憩所として一般に開放されています。

レンガ壁の麹室を併設した東の蔵は2019年3月に改修工事を終え、柱が無く、天井が高いという特徴を生かしてイベントホールとしてコンサートやアートギャラリーなどに使用されています。

「枝梅酒造」跡をのこしていこうと保存活動が始まったものの、資金不足でいまだ手つかずの部分も......。酒蔵部分を管理する「NPO法人まちの根太」は旧枝梅酒造を残していきたいと願う有志たちの座談会を開催するそうです！

現在までの活動を知りたい人、活動に協力してくださる人、地域コミュニティ活動やアートプロジェクトに興味がある人、旧枝梅酒造を見学してみたい人など、たくさんの方のご参加をお待ちしています。

イベント名	第2回旧枝梅酒造再生座談会
日程	9月14日（土） 14：00～16：00
場所	Edaume 旧枝梅酒造　佐賀市八戸1丁目2-32
参加申込	https://www.facebook.com/events/356049781729657/

EDITORS SAGA編集部　中島ちひろ