【唐津市のプロバスケチームKARATSU LEO BLACKS】二大会連続日本一への挑戦

【唐津市のプロバスケチームKARATSU LEO BLACKS】二大会連続日本一への挑戦

佐賀県唐津市に本拠地を置く3人制プロバスケットボールチーム「KARATSU LEO BLACKS(からつレオブラックス)」は、なんと2019年に日本一に輝いた3x3チームです。今シーズンも3x3日本選手権大会の佐賀県予選で優勝し、全国大会へ向けて勝ち進んでいます。そんなKARATSU LEO BLACKSの発足秘話や地元「唐津」に対するアツい想い、そして世界への挑戦を3x3の躍動感ある写真と共に紹介します。

唐津市からはじまる数奇な巡りあわせが生んだチーム発足

唐津市と総合交流宣言を締結

2017年唐津市を本拠地に置くプロバスケットボールチーム「KARATSU LEO BLACKS」が発足しました。仕掛け人は、二人の唐津市出身者。

一人は、日本人でありながら、3x3国際プロバスケットボールリーグ「3BL」のチェアマンを務め、2016年にクラブチーム世界一決定戦で2位になった3x3国内プロチームのオーナーだった加藤慶也さん。もう一人は加藤さんと高校の同級生だった坂本正裕(現ゼネラルマネージャー)さん。

3x3.EXE PREMIER ROUND4 (広島県 呉中央公園)

唐津東高校の同級生だった二人が、「スポーツで地元を盛り上げよう」と協力したところからチームづくりがスタート。

そして、加藤さんが当時オーナーを務めていた世界2位の3x3国内プロチームに在籍していた原慎也選手が唐津市の隣町・糸島市出身だったことから、「一緒に九州を盛り上げよう」とチームに加入して、KARATSU LEO BLACKSが本格的に始動しました。

得意のドリブルで果敢に切り込む主将 原 慎也

地元唐津に愛されるバスケットボールチームを作り、世界に「唐津」の名前を轟かせたいという気持ちから「唐津から、世界へ。」をスローガンに一歩を踏み出しました。

チームの柱であるリング下の覇者 ジェイソン・カーター

まさかこの1年1ヶ月後に、世界大会に出場し、「唐津から、世界へ。」を、早速果たすことになるとは、この時はまだ誰も知る由はありませんでした。

3x3.EXE TOURNAMENT 2018-2019 JAPAN FINAL / 日本代表候補選手が多く在籍する対戦相手に逆転勝ちで優勝し称え合う選手たち。

「唐津から、世界へ。」地元への愛が詰まったチーム名とロゴマーク

KARATSU LEO BLACKS

KARATSU LEO BLACKSというチーム名とロゴマークは、2016年にユネスコ無形文化遺産にも認定された唐津神社の秋の例大祭(秋季例大祭)の『唐津くんち』に由来します。

昔に比べて人通りの少なくなった商店街地区でも、唐津くんちの日だけは、街中が歩けなくなるほど人が集まり、活気に満ち溢れています。

唐津くんち(宵山)写真提供:唐津市

現在14体の曳山が旧城下町を曳き廻りますが、明治期に姿を消したと言われる幻の曳山。 それが「黒獅子」。LEO BLACK(レオブラック)です。

チームのモチーフとなった幻の曳山

曳山そのものの写真は残っていませんが、「唐津神祭行列図」(唐津市重要有形文化財)で確認することができます。

この黒獅子の伝説復活と地域の復活を、「チーム名」と「チームロゴ」のモチーフにし、その名を背負うことで唐津市という地方都市の復興を成功させたいという意味が込められています。

発足1年で世界大会出場。

優勝し、日本一となり表彰を受ける選手

こうして生まれたKARATSU LEO BLACKSは、2019年3月に行われた「3x3.EXE TOURNAMENT 2018-2019 JAPAN FINAL」という日本全国200チーム以上が参戦する国内最大級のオープントーナメントの大会で優勝し、日本一となり、4月には「FIBA 3x3Challengers南京大会」という世界大会にも出場しました。

限られたタイムアウトで作戦会議を行う選手たち

チームの主将である原慎也選手は172㎝と日本のバスケ選手の中でも小柄ですが、世界大会では、身長222㎝と規格外のロシア選手にも食らいつき、試合途中ではリードする場面もありました。

FIBA 3x3 challengers 南京大会、222㎝のロシア選手との対戦

結果としては負けてしまいましたが、このチームはまだ発足して1年。今後再び世界の舞台を経験していけば、勝つことができるという確信が持てた世界に触れた第一歩でした。

佐賀県大会優勝。次は九州。そして日本一へ

そして、2019年10月27日に公益財団法人日本バスケットボール協会(JBA)が主催する「第6回3x3日本選手権大会」の佐賀県予選である「第6回3x3日本選手権大会 佐賀県大会」が開催されました。

豪快にダンクシュートを決めるジェイソン・カーター

社会人チーム男女と18歳以下のU18チーム男女の計4チームで参戦し、2019年に日本一に輝き、世界大会も経験しているKARATSU LEO BLACKSのメンバーは自信を持ったプレイで躍動。

シュート力に定評のある小城市出身の大野敬太選手

見事に佐賀県大会を制することができました。

LEO NINERSの選手たち

今年から始動した九州初の女子プロバスケットチームのLEO NINERSも佐賀県大会で優勝し、2チーム共に2020年1月5日に開催予定の九州ブロック大会へコマを進め、佐賀県代表として戦います。この九州大会で上位の成績を収めれば、次は全国大会です。そして、そこで日本一になれば、再び世界大会へ出場ができます。

まとめ

唐津市出身の二人の同級生が地元への愛をカタチにして発足した「KARATSU LEO BLACKS」。発足1年で日本一となり、世界へ挑戦したチームはそれで満足することなく、佐賀大会を制し、再び日本一の座を狙っています。「唐津から、世界へ。」のスローガンのもと、世界の強豪を倒し、「KARATSU LEO BLACKS」そして「唐津(KARATSU)」の名を轟かせていくこの物語から目が離せません。

【KARATSU LEO BLACKS今後の試合日程】

大会名 第5回 3x3 日本選手権西日本エリア大会
日時 2020年1月5日(日)
会場 コンパルホール
〒870-0021 大分県大分市府内町 1 丁目 5−38
地図
大会名 第5回 3x3 日本選手権大会
日時 2020年2月22日(土)~2月23日(日)
会場 大森ベルポート
〒140-0013 東京都品川区南大井 6-26-2
地図

KARATSU LEO BLAKSについて

イベント情報、活動の様子をSNSで更新しています。

公式サイト http://karatsuleoblacks.jp/index.html
Facebook https://www.facebook.com/basket.saiko/
Instgram https://www.instagram.com/karatsuleoblacks/

写真提供:3x3.EXE PREMIER事務局

EDITORS SAGA 編集部

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