2020年から順次、国内でのサービスが開始されている「5G(ファイブジー)」。
ついに、公共の屋内施設では佐賀県内初の「5G」通信環境が整備されました!
そしてその屋内施設とは、プロバスケットボールチーム「佐賀バルーナーズ」や女子バレーボールチーム「久光スプリングス」がホームアリーナの1つとして使用する「SAGA サンライズパーク総合体育館」!
佐賀県は「5G」の特徴を活かした「新しいスポーツの楽しみ方」を作り出そうとしているのです!
しかし!!
現状、「5G」に何か影響を受けているかといえば、正直わからない......。
そもそも「5G」の「G」って何?グローバル?グラビティ?グループ?
そんな、ほぼ「5G」の知識ゼロの編集部員が、実際に「5G」を体験してみました!
今更聞けない?「5G」とは。
今回「5G」を実際に体験できるということで、自前に「5G」についての基礎知識を身につけたいと思います。
様々なサイトで調べたところによると、「5G」を生活に取り入れると、現在よりタイムラグが無くなり、さらに多くの通信が可能になる。そして、身の回りのいろいろなものがインターネットに繋げられるようになるのだそう。
新型コロナウイルス感染症により、佐賀県内でもリモートワークを推奨し始めた企業も少なくないはず。
そんな中で、大容量のデータのアップロードやダウンロードに時間がかかったり、オンライン会議中に、大事なところでフリーズしてしまって、何回も聞き直したり......。と、そんな場面にたびたび遭遇して、ストレスを感じた人も多いのでは?
世の中が「5G」の時代になると、素早くデータを送信でき、読み込みがスムーズに。オンライン会議でもフリーズすることが少なくなるのだとか。
つまり、そんな今までのストレスが緩和されるということ!
また様々な端末がシステムと連携して、家電などと繋ぐことができるようになり、端末が私たちの帰宅時間を察知して、エアコンを起動させたり、お風呂を沸かしたりなど、暮らしがどんどん豊かになっていくのだそう。「未来の話」と思っていたことが、もうすぐそこに来ているのです!
「5G」の特徴として、簡単にまとめたものがこちら。
① 高速で大容量の通信ができる
② 信頼性が高く低遅延で通信ができる
③ 多数の機器に同時に接続ができる
そして気になる「5G」の「G」。これは「Generation」の略で、「5G」とはつまり、「第5世代」のことなのだそう。
お笑い第7世代みたいですね。ちなみにお笑い芸人の第5世代は中川家さん、タカトシさん、ブラマヨさん、サンドさんたち。なんとそうそうたるメンバー!「5G」にも期待できそう?!
正式名称は「第5世代移動通信システム」。
第1世代(1G)から第4世代(4G)についてはこちら。
第1世代(1G) | アナログの携帯電話が登場した1980年代。 |
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第2世代(2G) | インターネットへの接続が始まった1990年代。 |
第3世代(3G) | モバイル機器でのインターネットへの接続が一般化した2000年代。 |
第4世代(4G) | スマートフォンが普及した2010年代。 |
このように10年単位で変遷をたどっているようです。
少し「5G」について賢くなったところで、いざ!
実際に5Gの凄さを体験してみた!
今回お邪魔したのは、SAGAサンライズパーク総合体育館 大競技場。
佐賀県内最大規模を誇る体育館です。
国道264号線を挟んだ西側では、2024年に行われる「SAGA2024」に向けて、アリーナやプールの建設などが着々と進んでいます。
こちらで行われる日本ハンドボールリーグのレッドトルネード対ブルーサンダー戦を観戦しながら、「5G」を体験します!
マルチアングル
始めに体験したのは、こちら。
座席はアリーナの3列目。実際の座席の場所だと、小さく見える選手......。
それを専用のシステムを登録したスマートフォンを通して、座席にいながら複数のアングルで観戦することができるのです!肉眼で見るよりも、選手の表情もはっきり!
会場のセンター、フロア北側、フロア南側、2階席の4か所にカメラが設置され、その4台のカメラで撮影された映像を「5G」を使って、クラウドに高速アップロード。そのアップロードされたデータをブラウザを通して、スマートフォンやタブレット、パソコンから見ることができるというもの。
簡単な図にしたのがこちら。
このマルチアングルを取り入れることで、今までは決められた場所からでしか観戦できなかった試合が、1つの場所にいながら、見たいアングルを選択して試合観戦ができるようになるのです。
今後は、家にいながらでもブラウザを通して、好きなアングルで試合の観戦ができるようになるのだそう!
スポーツデータの可視化
専用のシステムを使うことにより、試合中の選手のフィジカルデータや、各選手の位置情報を確認することが可能に!
プレイヤー1人ひとりに超小型のセンサーを装着してもらい、センサーから取得したデータを会場の各所に設置された十数個の端末がキャッチ。そのデータは5Gでサーバーにアップロードされ、リアルタイムで可視化できるというもの。
世界では、この同じシステムが、北米の男子プロバスケットリーグのNBAや、ドイツプロサッカーリーグのブンデスリーガなどでも公式に採用されているのだとか!
試合に出ている各選手の試合中の総時間や総距離、スピード、パワーなどを見る事ができ、観客だけでなく、監督やコーチも選手情報を確認することで、選手のデータ分析や選手交代などの参考にもできるのだそう。
また選手の位置情報も2D、3Dで見る事ができ、1人ひとりの選手の動きを把握することができます。
LIVE-U
5Gと4Gで4Kの映像を伝送し、モニター画面に映すというもの。
写真では伝わりにくいのですが、通常見慣れている4Gの映像は5Gの映像と比較して、少し遅延しているように見えます。また、選手の動きも5Gでは、すごく滑らか!
データの伝達スピードが速くなることで、試合会場とのタイムラグがほとんどなくなり、大容量のデータの送信が可能になることで、目で実際見たような、自然で滑らかな動きを映すことが可能になるのだそう!
AIカメラ
こちらの円柱の白い機械は、AIが搭載されたカメラ。
縦方向に4つのカメラが付いており、搭載されたAIがボールや選手を認識して撮影するというもの。またこちらでは解像度の高い映像の撮影も可能なのだとか。
撮影したAIの映像は自然なカメラワークで有人のカメラさながら!
実際の比較映像をお見せできないのが残念です......!
5Gのこれから。
個人のユーザー向けのコンテンツが少ないため、一般家庭には浸透が薄い「5G」。
実は県内の様々な場所で「5G」の基地局の設置は始まっているのだそう。
これから「5G」が使用できるエリアが広がれば、今回のスポーツだけでなく、遠隔操作による医療現場の発展や、人が入れないような被災地での救助活動、管理が大変な農業などの手助けするものとして活躍が期待できるのだとか。
まだまだ課題が多いと言われる「5G」ですが、暮らしを豊かにするための取り組みは、少しずつながら確実に歩みを進めています。
EDITORS SAGA編集部 相馬千恵子