魅力あるこの仕事を伝えたい。 介護職1年生に聞く、介護のやりがい。 PR

魅力あるこの仕事を伝えたい。 介護職1年生に聞く、介護のやりがい。

介護業界では、今、若い人の活躍が望まれています。それは、人手不足の解消や新しい価値観で介護業界をより良い方向へ進化させるために。

また、最近では学校で介護を学んでいない人や外国人にも広く門が開かれています。

今回は、介護の現場で活躍している「1年生」に、仕事のやりがいや社会人としての心得などを伺いました。きっと、これから介護職を志す人の道しるべになるはずです。

大変なことの先にある「楽しさ」に出会うために。

まずは、佐賀市久保泉の『特別養護老人ホーム 桂寿苑』に勤務する川下佳奈さん。

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川下さんは、太良町の出身。高校は介護福祉科のある佐賀市内の学校へ進学。そこで、将来、介護業界で働くための技術や知識を身に付けました。

「小学生の頃は、特にこれと言った夢や目標はありませんでした。毎日、何気なく、楽しく過ごしていたと思います。そんな私に祖母が『あんたは、誰にでも分け隔てなく接することができるけん、介護職が向いとると思うよ』と言ってくれたんです。それからずっと、介護職に就くんだ、と思って生活していました」と、介護業界を志した頃のことを振り返ります。

高校卒業後は、現在勤務している桂寿苑に就職。「私が働く桂寿苑では、利用者さんの多くが個室ではなく4人部屋で過ごされています。そのため、会話や交流が多く、あたたかな雰囲気の施設です」と話す川下さん。アットホームで、明るい施設の雰囲気に魅力を感じて卒業後の進路を決めたそうです。

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川下さんの仕事ぶりは、先輩職員はもちろん、利用者さんからも高い評価を受けています。常に周囲に気を配り、利用者さんとも積極的にコミュニケーションを図ります。

そんな川下さんですが、入職当時は、学校で習ったことと現場で起きることの違いに戸惑いを感じたこともあったと言います。

「現場では、学校で習わないことも多々起こります。最初は不安に思ったり、焦りを感じたりしたこともありました。だけど、この先に必ず仕事のやりがいや介護の楽しさがあると信じて踏ん張りました」と話してくれました。壁にぶつかり、周囲のサポートを受け、上辺だけじゃない仕事の本当の魅力と出会い、今では「仕事が楽しい!」と言う川下さん。やりがいは、利用者さんとの心の交流や同僚との息の合った連携ができた瞬間。桂寿苑には欠かせない存在へと成長しているようです。

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さらに、就職を機に始めたひとり暮らしにもすっかり慣れてきたと言います。「最初の頃は、寂しさもありましたが、今は自由な暮らしを楽しんでいます。休日は友人と食事に出かけるなど、オンとオフのバランスもしっかり取れています」。残業もほぼゼロ。だから、プライベートも充実しているそうです。

また「私は中途半端なことが嫌いなんです」と、自らの性格についても教えてくれました。利用者さんにとことん寄り添い、施設の雰囲気をさらに明るくするために奔走する川下さん。介護という仕事に責任と誇りを持ち、キラキラと輝く姿がそこにはありました。

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介護職は、いろんな人が活躍できる場所。

次は、嬉野市の『特別養護老人ホーム 済昭園』で働くス・ナンダチョさん。

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スさんは、ミャンマーの出身。食をきっかけに、日本に興味を持ちます。「日本に住んでみたい」と思うようになり、ミャンマーの日本語学校に入学。

「日本で暮らすためには、日本で仕事を探さなければなりません。ミャンマーの先生たちに介護職を勧められて、介護や福祉を学ぶために来日しました」。

スさんは、佐賀女子短期大学に進学。学校が休みの日には、介護施設でアルバイトも経験しましたが、ミャンマーには介護施設がないため、最初は戸惑いもあったと言います。「だけど、私はもともと人と話すのが好きで、家事が得意なので、すぐに慣れましたよ」と話します。

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そして、2022年に済昭園に就職します。来日して3年目ですが、流暢な日本語を話すスさん。方言にはびっくりしたと言うものの、利用者さんや同僚とのコミュニケーションも難なくこなします。

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「私の顔や声を覚えてくださり、挨拶や言葉をかけてもらえるのは嬉しい瞬間。私の仕事で、相手が幸せになることが私の幸せ」と言うスさんを見ていると、向き合えば、国籍や育った環境は関係なく、コミュニケーションは取れることを教えてくれました。

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済昭園では、現在、5人の外国人が働いています。今後は、ビザや資格の緩和など外国人にも働きやすい環境が整備されるそうです。多様な人たちを受け入れる介護職の魅力を感じてください。

学生時代、介護の勉強をしていなくても大丈夫。

最後は、こちらも済昭園で勤務する山本華蓮さん。

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高校時代は、商業科で学んでいましたが、先生に済昭園を勧められて、就職を決めました。

「私は介護を学校で学んでいないので、最初の頃は不安しかありませんでした。困った時は、いつも近くにいる先輩たちに助けてもらったのを今でもはっきりと覚えています」と話す山本さん。

入職当初は、不安やわからないこともも多かったと言いますが、チームで支える環境があったからこそ、少しずつ仕事にも慣れることができました。半年後には、ひと通りの介助をできるようになったそうです。また、利用者さんと積極的にコミュニケーションを取れるようになったり、わからないことはすぐに先輩に聞けるようになったり、精神面も大きく成長しました。

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「学生時代に介護の勉強をしていなくても、3年以上の実務を経験すれば、介護福祉士国家試験を受けることができます。さらなる成長のために、合格を目指しています」と今後の目標を教えてくれた山本さん。

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また、済昭園では月に一度の研修などで未経験者の知識や技術を支えます。例え、学生時代に介護を学んでいなくても、資格も持っていなくても、活躍できるのが介護職の魅力です。

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文章:岡 優一
写真:相馬 千恵子

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EDITORS SAGA 編集部

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