皆さんは五重塔や千手観音菩薩、不動明王大仏と聞くとどこを思い浮かべますか？
実は、この全てが佐賀県基山町のとあるお寺で見ることができるのです！
今回は県外の人にも紹介したくなる基山町の観光スポットを紹介します。
まるで京都を思わせるお寺『本福寺』
今回ご紹介する本福寺は、鳥栖筑紫野バイパスを城戸インターで降り、基山町の山道を進んだ場所に位置しています。
山道の至る所に本福寺への案内板が出ており、山中の一本道を進んでいくと、突如目の前に現れる立派な本堂と五重塔が目印のお寺が『総本山 本福寺』。約1350年続く歴史の深いお寺です。
大駐車場から見上げる本堂の前には121段の長い階段が聳え立っており、ここを上がると正面に見えるのが本堂。境内からは鳥栖や久留米方面の見晴らしの良い景色を見ることができます。
朱色の映える本堂には干支の動物や神獣の彫刻が特徴的で、京都西本願寺と同じ大きさです。日光東照宮の修復師によって施された装飾には、細かなところまで息が吹き込まれており、その迫力は圧巻。
まずはここでお参りです。
本堂を右手に進んだスロープは写真スポット。観音堂と五重塔を同時に見ることができるこの場所は、まるで京都の清水寺をも思わせます。特にこの4月は桜も同時に楽しむことができ一度は見ておきたい光景です！実は境内には約千本もの桜が植えられており春のこの時期は桜スポットでもあるのです。
続いては、本堂を左手に進むと見えてくる『百年堂』。ここでは千手観音菩薩を拝むことができます。松久朋琳によって作られたこの千手観音菩薩は、木造で色彩鮮やかに彩られ大変珍しいものと言われています。
その横には七福神の石像を拝むことができ、ここをさらに奥へと進むと見えるのが様々な体験やお茶を楽しむことができる『善法堂』。
当日受付でも様々なお寺体験が可能
善法堂に着くといよいよ対面できるのが、不動明王大仏。その大きさは全長6m、横幅7mある日本最大級の木造大仏です。お顔を見ると命が宿っているかのような表情で、堂内は厳かな雰囲気が漂っています。
ここでは不動明王大仏へお参りができる他、御朱印の受付や写経、坐禅などの体験も受け付けています。御朱印はいくつもの種類があり、好きな絵柄の書かれた御朱印をいただくことができます。
今回は仏様のお顔を書き写す「写仏」を体験しました。
受付を終えると善法堂の奥にある立体曼荼羅という部屋に案内してくださいます。
写仏は初級から上級まで4種類の絵柄から選ぶことができるため、初めての方でも気軽に体験することができます。
始める前には心身を清めるために、塗香という粉末状のお香を手に塗り込んで写仏開始です！
筆をとると姿勢やわずかな心情のぶれが筆を通して紙に伝わり、線となって表れる様子は自分自身と向き合うような感覚。一筆一筆集中して描いていきます。
最後には自分の名前とともに願いを書き、終了です。焚いていたお香もいつの間にか火が消え、気づくと写仏開始から40分以上経過していました。
日常から離れ、静かな環境で自分と向き合う時間は何物にも変え難い時間となりました。
最後は絶景を楽しめる寺カフェで一休み
写仏を行った善法堂では、食事やお茶を提供する寺カフェも併設されています。
今回は女性に人気のきな粉もちとほうじ茶セットと、お抹茶ロールケーキセットをいただきました。
3月下旬から4月上旬頃になると、外のテラス席からは桜の景色も同時に楽しむことができます。
運ばれてきたお盆には水引の飾りとともに可愛らしく盛り付けられています。
きな粉もちは焼きたてのお餅の上から黒蜜がかけられ、外はパリッと中はふわっとしたお餅と香ばしいきな粉がよく合います。
お次はお抹茶のセット。
注文を受けてから立てられる抹茶は程よい苦味で、抹茶に合うようロールケーキは甘さの残る中にもほんのり抹茶の苦味があり、生地はしっとりと柔らか。
心身を清めた後にいただくお茶菓子は、いつもにも増して美味しさと有り難みを感じます。
佐賀の四季を感じに本福寺へ
今回の本福寺では新たな佐賀の一面を感じることができました。
春は桜、夏は深緑と太陽の眩い姿、秋は紅葉、冬は雪とともに様々な姿を見せてくれることでしょう。
本福寺を訪れたことのない人はこの姿にきっと驚くはず。
皆さんも心洗われる癒しのひとときを過ごしに本福寺を訪れてみてはいかがでしょうか。
| 寺名称 | 総本山 本福寺 |
|---|---|
| 住所 | 佐賀県三養基郡基山町大字宮浦2120 |
| カフェ営業時間 | 10:00〜16:00 |
| 公式サイト | https://www.honpukuji.or.jp |
| 地図 |
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EDITORS SAGA 編集部 中島
