佐賀の街なかで、新たな出会いと友情を育むトーク企画『トモダチ100人できるかな?』。
佐賀の地酒を酌み交わしながら繰り広げられるこの企画の第三回目のゲストは、平尾 富美夫さんです。平尾さんは、佐賀市でカフェ『stool coffee』を経営していましたが、建物の老朽化により閉店。現在は新しい店舗を準備中とのこと。
佐賀の銘酒とこだわりのおつまみで乾杯!
今回のトークのお供は、佐賀県・富久千代酒造の【鍋島純米吟醸New Moon 生酒】。
年に4回、季節ごとに登場する鍋島ムーンシリーズの冬限定酒です。
霍見
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香りがとても良くて、ほんのりシュワっとしていているのも飲み心地がいいですね。冬季と言わず年中飲んでいたい!
絶品!上質な国産牛のホルモンが缶詰に
おつまみには、三田川ホルモンの極上国産ホルモンアヒージョを用意しました。ガーリックの風味が広がり、New Moonとの相性も抜群です。
平尾さん
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うん、おいしいおいしい。これはNewMoonと合うね。
パスタに絡めて食べるのもおすすめ。温めてからお召し上がりください。
『stool coffee』に込められた想い
平尾さん
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『スツール』って丸い椅子を指すじゃない?前も後ろも横もない。その人にとってどの方向も前でもあるし、後ろでもある。
カフェもいろいろで。 良いことがあって僕に話をしたかったり、辛いことがあって話を聞いてほしいとか。お客さんの気分に合わせて居心地のいいカフェでありたいと思って『stool coffee』と名付けました。普段は面倒だから『丸い椅子置いてるからだよ』って話してるんだけどね。
霍見
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じゃあ常連さんも本来の由来を知らないのでは?
平尾さん
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知らないと思う。改めて言うの恥ずかしいじゃない笑
人と人を繋げることも好きだという平尾さん。お客さん同士で友情が生まれたり、お仕事に繋がることもあるのだそう。
平尾さんの多彩な経歴
平尾さん
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実家が呉服屋で衣類が身近だったのもあって、初めは関東でアパレルやってたんですよ。その後縁があって建築・リフォーム業に入ってね。お客さんに喜んでいただくのがとても嬉しかったですね。
霍見
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今とだいぶ方向が違ったんですね。
平尾さん
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それから色々あって、20年ぶりに佐賀に戻って40歳になった時に、佐賀市が『チャレンジショップ』というのをやっていて。和柄とモード系を合わせた洋服を取り扱うショップを開業しましたが、経営がうまくいかず閉店しまして。その後、佐賀市中心市街地の空き店舗対策の仕事を経て、カフェ『stool coffee』を始めました。
霍見
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40歳でなにかをチャレンジをするというだけでもとてもハードルが高いことですが、洋服屋さんからカフェを始めるまでがぎゅぎゅっと濃縮されてますね・・!
カレーが名物のカフェになるまで
平尾さん
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洋服屋をやっていたときに『フェアトレード』のことを知って調べてみたら感銘を受けたんです。そこで出会ったコーヒーを飲んでいた時に、もっと美味しいコーヒー出せるのになぁって思っちゃって。それからしばらくしてコーヒー屋を始めました。
霍見
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コーヒーにかなりこだわりを持っていらっしゃるんですね。stool coffeeってカレーが名物だと思ってたけど・・
平尾さん
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コーヒー屋なんだけどね!笑 カレーも大好きだったから、たまたまランチでカレーを出したらそれが名物みたいになっちゃって。
霍見
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では自分が求めてた好きな味がそのままスツールさんのカレーになったということですか?
平尾さん
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いや、もっと美味しくできるはず。いまだに妻に話してる。なんか違うんだよな〜って。ここのところ毎日試作してる。
霍見
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本業はコーヒー屋さんなのに!笑
人生の先輩に聞いてみた!何かに躓いたときどうしたらいい?
平尾さん
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迷ったときは辛い方にいけ!とかよく言うけど、どっちが辛いかなんてわからないじゃないですか?僕はやらなくて後悔するのかどうかを考えます。失敗ってするものだから。それを恐れると何もできなくなる。
霍見
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そもそも成功って何をもって成功って言うのかというのもありますよね。10年20年、もっと先になった時に、自分が進んだ道は間違ってなかったのかな?って思った時が成功なのかもしれませんね。
平尾さん
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そうだね。ただ、失敗した中で共通していることがあって。何か違うな・・って思った時に失敗してる。例えば相手先の人間性だったり、この人が抜けると成り立たないのに、そのまま強引に進めてしまったり。もし途中で違和感を感じたら強引に進まずに、立ち止まって自分に問いかけてみるかな。
霍見
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やり遂げる責任感も大事だけど、違和感感じたまま自分が楽しくないと続けるのも難しいですよね。
先のビジョンより今を楽しむ
霍見
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平尾さんはこの先のビジョンはどのように考えていますか?
平尾さん
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もう還暦を過ぎるとね、先の目標とかあまり考え無くなってくるんだよね。周りの人が元気に過ごしてるかな?とかそういうことを考えてる。
霍見
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未来より『今』を大事にされているということですか?
平尾さん
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10年後、20年後のこととかはあまり考えてないけど、次のお店はもっと長く続けたいというのが先に向けた目標になるかな。僕の周りの70代の先輩方はほんとパワフルで今でも元気に事業をされている人たちがいるんですけど、それを見ていると、自分まだまだじゃん!って力もらえるんだよね。
霍見
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私は若い世代の子たちから「やりたいことがない」「趣味がない」などのお話を聞くことがあるんですが、そういう子たちにこそ平尾さんや70代くらいの大先輩たちのお話を聞いてみて欲しいなって思います。たくさんの気づきや刺激をもらえるんじゃないかな。
平尾さん
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育ってきた環境が全然違うからね。感覚が全く違うのはしょうがないよね。
霍見
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文化が時代を経てまた回ってくるのと同じで、人の考え方も良い部分は回っていくようになるととても素敵なことですよね!
この先長く続くコーヒー屋を目指して
平尾さん
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次のお店の準備をしているんですけど、早くてGW明けのオープンになりそうかなと。それまで間借りのカレー屋として『ノマドカレー』をやっています。
霍見
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ノマドってなんですか?
平尾さん
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遊牧民という意味らしくて。同級生からの言葉を借りてそう名付けました。
霍見
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『stool coffee』『ノマドカレー』を経て、次のお店ではどんなカレーの味に変化しているのかとても楽しみです!
カレー好きの方はもちろん、人生経験豊富な平尾さんに会いにぜひ、期間限定のお店『ノマドカレー』へ遊びに行ってみてはいかがでしょう。
場所提供:SAGA MADO
※SAGA MADOは、店内での飲食を禁止されています。今回の取材については特別に許可をいただいております。

厳選された国産牛や豚のホルモンを使用し、高級オリーブオイルとガーリックで風味豊かに仕上げられています。ホルモン特有の臭みがなく、柔らかい食感が特徴で、ホルモンの弾力が苦手な方にも楽しめる一品です

次回予告 - googleクチコミ4.9?!
次回のゲストは、googleの口コミで4.9という奇跡のような数値を叩き出している飲食店の方です。
霍見
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何が高評価につながるのか調査してきます!
次回も「SAGA MADO」からお届けします。お楽しみに!