佐賀市が進める新しい発信のかたち、その名も「あたりまえハッピー」。
市民にとってはあたりまえすぎて気づけない、このまちのしあわせを「あたりまえハッピー」と名づけ、サイトや市報などを通して紹介しています。
そして今回、"市民のあたりまえの日常を外の人に見てもらおう!"という思いから、東京で「佐賀市のあたりまえハッピーどうでしょう会議」が開かれました。
この記事では、佐賀の人がちょっと照れちゃうくらい褒められた会議の様子をたっぷりとレポートします!
「佐賀市のあたりまえハッピーどうでしょう会議」とは?

会議の舞台となったのは、東京・下北沢。個性的なショップやカフェ、ライブハウスが集まる、「サブカルの聖地」として知られる街です。
そんな場所に、今回はさまざまな分野で活躍する5人のレビュアーが集まりました。それぞれの視点から佐賀市の「あたりまえハッピー」について語り合います。
イベント概要
- イベント名:『佐賀市のあたりまえハッピーどうでしょう会議』
- 会議開催日:2025年11月28日(金)
レビュアー(左から順に)
- サガテレビアナウンサー・平川邦明さん
「毎日、佐賀の今を発信!25年続く地元情報番組のMC」 - TRANSIT編集長・菅原信子さん
「 世界中を旅してきた旅雑誌編集長」 - クリエイティブディレクター・嶋浩一郎さん
「独自の視点で世の中を切り取る広告業界のスタークリエイター」 - ライター・ヨッピーさん
「佐賀に通い出して9年。 佐賀に魅了されてしまったライター ヨッピー」 - マルチインフルエンサー・須田アンナさん
「佐賀愛から移住しちゃったマルチインフルエンサー」

レビューセッション:佐賀市の日常は、外から見ると驚きの連続だった!
会場には、市民から寄せられた1,000個を超える「あたりまえハッピー」の中から、厳選された30個がパネルになって展示されています。

レビュアーたちは、この中から特に心を動かされた"あたハピネタ"をピックアップしながら自由にトーク。東京では体験できない佐賀市ならではの景色や文化に、熱のこもった議論が展開されました!
テーマ1:佐賀市の自然について〜太陽も星も見えすぎる大空〜
まずはじめに話題に上がったのが、佐賀の空の広さ。
須田さん-
佐賀に移住して、空の広さに驚きました!
一番嬉しかったのが、"夕日が見える生活"です。子どもを育てているときにふと目に入った夕焼けに救われたこともありました。都内だと夕焼けを見るために、わざわざ鎌倉まで行くなんてこともよくありますよね。

ヨッピーさん-
確かに。都会の真ん中でビルに囲まれていると、夕焼けの時間帯があまりないんですよね。昼から急に夜になる感じ。でも佐賀に行くと、空がだんだん赤くなって行くのがちゃんと見える。"空の移ろいって本当はこうなんだよな"って佐賀で初めて気づきましたね。
星空もめちゃめちゃきれいですよね。空の広さで比較できるのは...北海道くらい!?
平川さん-
佐賀の空、本当にきれいですよね!
サガテレビの鉄塔にあるお天気カメラでもその広さを感じていて、ものすごく遠くまで見えるんですよ。東京だったら渋谷やフジテレビなど各地に設置しているのに、佐賀は一台でOKなくらい見通しがいいんです。
菅原さん-
海の満潮・干潮もそうですが、月や太陽の動きもまるっと見えるってすごいです。佐賀にいると時計がなくても時間がわかっちゃいそうですね...!

テーマ2:佐賀の食材について〜安くてうまいの宝庫・スーパーの存在〜
最も盛り上がったのは、"佐賀市内のスーパー"の話題。
嶋さん-
訪れた地域のスーパーを覗くのが好きなんですが、"市内のスーパーで舌平目が普通に売ってるって、なんだよそれ!"と思いました(笑)。しかも鯛の購入量が全国一って、東京ならどちらも高級魚ですよ。それに米も肉も野菜も全部おいしいし、佐賀は"ご飯がすすむ県"ですね。

平川さん-
佐賀には玄界灘と有明海があるので、海の幸がすごく豊かです。夜におつまみを買いにスーパーに行ったら、鯛のサクが300円くらいで売ってたりしますよ。駅前のスーパーなんて、曜日によってはA5ランクの佐賀牛が半額です!
嶋さん-
なんてこった!以前佐賀に行ったのにスーパーに寄らなかったこと、今さら後悔してます。これ、東京にあったら大フィーバーですよ!

須田さん-
佐賀に住むようになってから、スーパーは一番楽しいところかもしれません。佐賀牛や国産和牛が手に届く値段で並んでいるのが嬉しすぎて、もう行くだけでワクワクするんです!
平川さん-
実は大豆の生産量も全国トップクラス。海苔も味噌も豆腐も美味しいし、佐賀の食材だけで、朝ごはんが揃うとも言われているんですよ。
嶋さん-
なんて贅沢なんだ...!それにしてもこの海苔うますぎるな。

レビュアーの皆さんに佐賀海苔を実食いただきました
テーマ3:佐賀市のコンパクトさについて〜ちょうどいい街ってこういうこと〜
佐賀市でつくられた最上級の海苔に加え、佐賀の銘菓「丸ぼうろ」が試食として登場し、ますます盛り上がる「どうでしょう会議」。続いて話題は、佐賀市の"コンパクトな暮らしやすさ"へ。
須田さん-
平坦な土地だから自転車移動がとっても楽ですね。移住する前はもっと不便だろうと思っていたのですが、実際は全然そんなことなかったです!
平川さん-
学校や病院、スーパーもすぐ近くにありますし、市内なら5〜10分圏内に大体なんでもありますね。

ヨッピーさん-
めっちゃわかります。佐賀市内なら、30分もあれば自然の中に行けちゃいますよね!
東京で子どもを連れて、山や川、海に遊びに行こうと思ったら、片道2〜3時間は余裕でかかっちゃう。休日に車で湘南行こうものなら、片道5時間はざらです。
平川さん-
北に足をのばせば温泉があり、市街地にはサウナや銭湯もあって気軽に楽しめる。コンパクトな街だからこそ、街も自然も近い。この距離感は、ちょっと贅沢かもしれないですね。

テーマ4:住みやすさについて〜くらしの中にお得がいっぱい〜
会議の開催場所・下北沢に向かう途中でも、平川さんはさまざまな驚きの景色があったようです。
平川さん-
さっき通りかかった駐車場が、12分330円でびっくりしました。
ヨッピーさん-
まじですか!?それくらいは東京では全然高くない方ですよ!
平川さん-
佐賀駅前の大きい駐車場でも1泊500円〜700円くらいが普通なので、カルチャーショックです。佐賀空港は何泊停めても無料ですからね。

菅原さん-
価格の話で言うと、私は持ち帰り放題のひまわり畑も気になりました!佐賀の人は太っ腹ですね。東京だと一輪500円くらいしますから。

嶋さん-
山の湧き水が汲み放題、というのもありましたが、佐賀の人は普通にどこにでもあるものだと思ってるんですかね?
平川さん-
たしかに(笑)。そういうことがあたりまえだからこそ、"佐賀には何もない"って思ってしまうのかもしれません。
嶋さん-
なるほど。食べ物も景色も住みごこちも全て水準が高いがゆえに、そのこと自体が魅力なんだと、市民は気づきにくいのかも。
須田さん-
そうですよね。佐賀ではみなさん『何もない』って仰るんですけど、私は移住してから一度も何もないなんて思ったことがないですよ!

ヨッピーさん-
本当は、佐賀の人は割と内心では"いいとこだよ"と思ってるのではないですか?ご飯は安くておいしいし、住みやすいし...とか思ってるはず。
だけど、謙遜する意味もかねて"別に何もないところだよ"って言っちゃうのかなと。でもやっぱりいいところはいいんだよっていう風に発信してってほしいです!
個人的ベスト3を発表!レビュアーたちの心を掴んだ佐賀市の「あたりまえハッピー」は?

レビュアーは、展示された「あたりまえハッピー」な出来事に対して、どれだけ"うらやましい!"と感じたかを基準に、それぞれのテーマに点数をつけていきます。
そして、その中から特に心を掴んだ各レビュアーの「ベスト3」を発表です!
嶋さんのベスト3
- スーパーで売っている刺身が、ふつうにうまい。
- 実は日本一の水都。張り巡らされた水路がまちも心も潤してくれる。
- 空がものすごく広い。空が広いだけで、悩みなんて飛んでっちゃう。
嶋さん-
スーパーに美味しい刺身が売ってるってやっぱりいいですよね。今日佐賀市の人に話を聞くと、皆さんそれぞれ推しスーパーがあることがわかったので、次佐賀に行くときは、ぜひ教えてもらったスーパー巡りをしたいです!
ヨッピーさんのベスト3
- 空がものすごく広い。空が広いだけで、悩みなんて飛んでっちゃう。
- 30分圏内に、年も山も海もある、ちょうどいいコンパクトシティ。
- アリーナによってスポーツ観戦が身近にあること
ヨッピーさん-
スポーツが身近にあるっていいですよね!東京だとチケットがすぐ売り切れたり、観戦後もぎゅうぎゅうの満員電車で帰ったり、ちょっとおっくうに思っちゃう部分もあるんですよ。でも佐賀市の場合は、駅から歩いて行ける距離にアリーナがあって、仕事帰りや休日に"ちょっと行くか"ができる。これはすごく恵まれていることだと思います。
須田さんのベスト3
- 空がものすごく広い。空が広いだけで、悩みなんて飛んでっちゃう。
- スーパーで売っている刺身が、ふつうにうまい。
- 見上げるとバルーンがそこかしこに飛んでる。秋冬の風物詩。
須田さん-
よく"佐賀に移住して良かったところは?"と聞かれますが、いつも空が広いところって即答してます!東京で育った身からすると、そのギャップと感動はすごかったです。
菅原さんのベスト3
- 見上げるとバルーンがそこかしこに飛んでる。秋冬の風物詩。
- 有明海の干潟は、満潮と干潮で2度楽しめる。
- 佐賀といえば海苔。異常なくらいなんにでも海苔。
菅原さん-
まだ佐賀市に行ったことがなかったので、初めて知ることばかりでした。食や自然、日常まで、本当に豊かな場所なんだと思いました。きっとその豊かさが、佐賀市民の"何でもおすそ分けしちゃうような優しさや、気前の良さ"につながっているんじゃないかと感じましたね。
平川さんのベスト3
- 見上げるとバルーンがそこかしこに飛んでる。秋冬の風物詩。
- 佐賀の象徴、大空と地平の佐賀平野。初夏には黄金色の麦で染まる。
- 実は日本一の水都。張り巡らされた水路がまちも心も潤してくれる。
平川さん-
佐賀市は面積あたりの水路の長さが日本一で、ベネチアのような景色が広がっているという事実に衝撃を受け、「水路がある街」をベスト3に選びました。
市民にもあまり知られていない事実だと思うので、今後もっとPRしていく責任と意義を感じています。
そして、レビュアー全員の結果を集計すると...
- 「空が広い」

- 「スーパーの刺身が美味しい」

が同率で1位という予想外の展開に。
嶋さん-
スーパーの刺身と空の広さ。振れ幅の大きい2つの「あたりまえハッピー」が同率で並ぶっていうこと自体、佐賀が持っている魅力の幅を表していますよね。
にしても、こんなにもでかい空に対抗できる佐賀の刺身ってすごすぎない?(笑)
「佐賀市のあたりまえハッピー」を一般の人にも紹介!

会議が開かれた週末には、一般の方も入場できる展示会が開催されました。
佐賀にゆかりのある方はもちろん、下北沢を行き交う地元の方や親子連れ、年配のお客さんまで、たくさんの人がふらりと立ち寄り、写真やコメントにじっと見入る姿が印象的でした。

展示を見ていた方に感想を伺ってみました。
京都出身
Aさん-
僕は温泉が好きなんですけど、車ですぐいける場所に温泉があるってうらやましいです。地元に銭湯は割とあっても、温泉はなかなか身近にあるものではないので、ぬる湯にゆったり浸かれるっていいなと感じました。
福岡出身
Bさん-
あたりまえだと思っていたことが、改めて"恵まれていたんだな"と再発見する機会になりました。地元が佐賀に近かったので、子どもの頃家族と訪れていた思い出もあり、展示をみながらウキウキしました!
多くの方が口にしたのが、「佐賀市に行ってみたい!」という言葉。
この一言が、次の旅のきっかけになると嬉しいですね。
せっかくなので、展示を見た方々にもどれが一番うらやましいか投票してもらいました。
一般の方が選ぶNo.1ハッピーは...「スーパーで売ってる刺身が、ふつうにうまい」。
まさかの会議と同じ結果となりました!
さいごに
今回のイベントを通して、広い空、おいしくて安い食材、コンパクトなまち、バルーンが飛ぶ風景など、佐賀市民にとっての何気ない日常が、多くの人にとっては「うらやましい」と感じられるほどの魅力に満ちていることを、あらためて確認する結果となりました。
佐賀市のあたりまえハッピーは、これからも"日常のしあわせ"を佐賀市民にも、訪れる人にも感じてもらえるような取り組みを続けていくとのこと。
外からの視点をきっかけに、いつもの日常がもっと誇らしく感じられる──そんな一歩となるイベントでした。

| 公式サイト |
佐賀市のあたりまえハッピー(https://atarimae-happy.com/) 佐賀市のあたりまえ観光(https://atarimae-kanko.com/) |
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