佐賀県では、文化芸術活動の材料費や公演チケット代、県内イベントにあわせた宿泊費などを支援する事業「サガカル」を実施しています。
用意されている支援は、
1.文化芸術活動に必要な材料費などを支援する「つくる支援」
2.有料公演のチケット代を支援する「みる支援」
3.県内でイベントを楽しんだあと、もう1泊する際の宿泊費を支援する「プラス1泊キャンペーン」
の3つです。
そこで今回は、この制度を発案した(一社)佐賀県文化観光連盟の田中裕之常務理事に、3つの支援の特徴と、「こんなふうに使ってほしい」というおすすめの活用法を聞きました。
田中常務-
佐賀県で文化をおもいっきり楽しんでほしい。そういう思いで確保した予算ですから、遠慮せずどんどん活用してほしいですね。むしろ使わなきゃ損ですよ!
さっそく、3つの支援を見ていきましょう!
「サガカル」の3つの支援とは?

「サガカル」とは、「佐賀カルチャー」の略。
文化芸術活動に取り組む人や公演を楽しむ人、県内に宿泊して文化・スポーツイベントを楽しむ人を対象に、3つの支援が用意されています。
| 支援 | 主な対象 | 支援金額 |
|---|---|---|
| プラス1泊キャンペーン | 県内の有料文化・スポーツイベントを鑑賞した人 | 2泊目の宿泊費を5,000円支援 |
| みる支援 | 佐賀県民 | 6,000円以上の有料公演チケット1枚につき3,000円支援 |
| つくる支援 | 県内の文化芸術団体に所属して活動する人 | 材料費などの1/2を支援(上限2万円) |
対象や使い方はそれぞれ異なりますが、どれも条件を満たせば支援金が受けられるお得な制度です。
ここからは、それぞれの特徴とおすすめの活用法を見ていきましょう!
【プラス1泊キャンペーン】イベントのあと、もう1泊で5,000円キャッシュバック!

佐賀県内で開催される有料の文化・スポーツイベントを鑑賞し、県内に2泊以上宿泊すると、2泊目の宿泊代に1人5,000円がキャッシュバックされる「プラス1泊キャンペーン」。
2泊目の宿泊料金が1人あたり税込5,000円以上であることが条件です。
ポイントは、1泊目と2泊目で宿泊施設が違ってもOKなこと。日程が連続していれば対象になります。佐賀県民も、県外から訪れる人も利用できるので、ライブや試合を楽しんだあと、そのまま県内でもう1泊して小旅行を楽しむといった使い方ができます。
しかも、対象になるのは大規模なイベントだけではありません。
有料の展覧会や博物館の入館料なども対象なので、身近なおでかけと組み合わせて利用することもできます
宿泊対象期間は令和8年6月10日〜12月31日、申請期限は令和9年1月15日です。
田中常務-
大きなイベントじゃなくていいんですよ。有料の展覧会や博物館に行った証明があれば申請できます。300円の入館券でも大丈夫。1泊目と2泊目でホテルが違ってもいいですし、県民の方も県内で2泊してもらえれば使えますから。お得でしょ。
【みる支援】6,000円以上のチケットに3,000円キャッシュバック!

「みる支援」は、佐賀県民が県内で開催される文化芸術分野の有料公演を鑑賞するときに使える支援です。1枚6,000円以上のチケットに対し、3,000円がキャッシュバックされます。
対象は、例えば音楽ライブやフェス、ジャズ、クラシック、伝統芸能、落語、演劇、バレエなど。公演が異なれば、1人で何度でも申請できるのもポイントです。気になる公演がいくつかある人ほど、お得に楽しめます。
対象となるのは、令和8年6月1日〜11月30日に購入したチケットで、公演日は令和9年3月31日までが対象です。
電子チケットも、公演名・日時・会場・金額が確認できる画面のスクリーンショットがあれば申請できます。申請期限は令和8年12月15日です。
田中常務-
佐賀では、SAGAアリーナやミズ ウェルビーホールなどで公演が増えていますし、小さなホールでも、とても素晴らしい公演が行われているんですよ。ぜひ3,000円もらって見に行ってほしいですね。公演が違えば1人で何回でも使えますから、3回行けば9,000円もお得になりますよ。
【つくる支援】文化活動の材料費を最大2万円までキャッシュバック!

文化芸術活動に係る材料購入費等の半分(最大2万円)をキャッシュバックする「つくる支援」。
支援の対象となるのは、華道の花材、茶道のお茶、書道の墨や紙、音楽の楽譜のほか、演劇の衣装のクリーニング代やピアノの調律費用などです。
活動に直接関係するものが幅広く対象になります。一方で、パソコンやタブレットなど、ほかの用途にも使える汎用的な機器は対象外です。
対象は、県内の文化芸術団体に所属して活動している方。民間の音楽教室や絵画スクールなどに通っている方も、団体の構成員として対象になります。県外に住んでいても、佐賀県内の団体に所属していれば利用できます。
対象となる領収書は令和8年6月1日〜11月30日のもの。複数の領収書を合算できるのもうれしいポイントです。申請期限は令和8年12月15日です。
田中常務-
『県内の文化芸術団体で活動している方』と聞くと、少し堅く感じるかもしれませんが、対象は思っているより広いですよ。たとえば、音楽教室や絵画スクールに通っている方も対象になりますし、県外に住んでいても、佐賀県内の団体で活動していれば利用できます。対象は6月以降に購入したものなので、これまでの領収書を集めて、合計4万円分あれば2万円の補助が受けられます。かなりお得ですよね。『これは対象になる?』と迷ったら、まず相談してください。
組み合わせれば8,000円もお得に!ライブ鑑賞+宿泊で使うなら?

3つの支援は、それぞれ単独で使うだけではありません。
たとえば、9月26日・27日に唐津で開催される「KARATSU Drop FESTIVAL 2026」なら、「みる支援」と「プラス1泊キャンペーン」を組み合わせることができます。
STEP 1:フェスのチケットに「みる支援」で3,000円キャッシュバック!
同フェスのチケットは6,000円以上のため、「みる支援」の対象。佐賀県民なら、チケット代に3,000円のキャッシュバックが受けられます。電子チケットの場合は、公演名・日時・会場・金額がわかる画面を保存しておきましょう。
STEP 2:フェスのあと、唐津にもう1泊で5,000円キャッシュバック!
フェスに合わせて唐津に2泊し、2泊目の宿泊代が1人5,000円以上なら「プラス1泊キャンペーン」の対象に。1泊目と2泊目で宿を変えることもできます。
フェスを楽しんだ翌日は、呼子の朝市へ足をのばしたり、虹の松原を歩いたり。日帰りでは味わえなかった唐津や佐賀の魅力を、もう1日ゆっくり楽しめます。

呼子の朝市(写真提供:佐賀県文化観光連盟)
つまり、この2つの支援を組み合わせると、合計8,000円の支援が受けられるんです!
田中常務-
「KARATSU Drop FESTIVAL」は、音楽・アート・カルチャーがひとつになった、五感で楽しむ体験型フェスです。海岸で海に入りながら楽しめるフェスなんて、あまりないですよ。フェスを観て、そのまま唐津にもう1泊。2つの支援を組み合わせれば、合計8,000円の支援が受けられます。これは使わない手はないですよね。ぜひ、たくさんの方に使ってもらいたいです。
「つくる・みる・泊まる」の先に、サガファンを増やしたい
お得さが目を引くサガカルですが、3つの支援には、それぞれ制度をつくった理由があります。

田中常務-
『つくる支援』の出発点は、物価が上がって家計や活動費に余裕がなくなったとき、文化活動が『まずやめておこう』と後回しになってしまうことへの危機感でした。文化の火を消さず、活動を続けてもらうために、日々必要な材料費を支えたい。そこから制度の発想が生まれています。
『みる支援』には、文化をつくる人だけでなく、観る人も増やしたいという思いがあります。観客と演者の両方が盛り上がってこそ、文化は続いていくと思うんです。
そして、文化やスポーツをきっかけに佐賀を訪れた人には、もう1泊して、まちや食、人との出会いまで楽しんでほしい。その先にあるのが、『佐賀に来てよかった』『また来たい』と思ってもらうこと。観光も文化も、そうした『サガファン』を1人でも増やしていきたいんですよね。そのためにつくった制度ですから、使わなければもったいない。ぜひ、たくさんの方に使ってもらいたいです。
ライブや舞台を観に行く。文化活動を続ける。イベントをきっかけに、佐賀でもう1泊してみる。サガカルは、そんな日常の楽しみの負担を軽くしながら、佐賀の文化や観光を次につないでいく制度です。
この秋も、SAGAアリーナやミズ ウェルビーホールをはじめ、各地でさまざまな公演が予定されています。
気になっていたけど諦めていた公演に足を運んだり、物価高騰の中にあっても文化活動を担い続けたり、また、文化・スポーツイベントにあわせて佐賀でもう1泊してみたり。サガカルを上手に使って、佐賀の文化や観光をたっぷり楽しんでください!
| サガカル 公式サイト | https://sagaculture.jp/ |
|---|---|
| KARATSU Drop FESTIVAL | https://karatsu.thedropfes.jp/ |
