佐賀の新たな価値に気づく、豊かなまちを築くプロジェクト『KIZUKIプロジェクト』が始動! PR

佐賀の新たな価値に気づく、豊かなまちを築くプロジェクト『KIZUKIプロジェクト』が始動!

美しいけど、使いにくい公共空間。どこにでもあるような"新しいまち"。

そんなありふれたまちでは無く、"その地域そのものが持つ価値や資源に気づき、活かす"、"人々が訪れる、人々が集う心地よい空間を築く"ためのプロジェクトが動き出しました。

"佐賀らしさ"を誇りに。

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"地域の価値に気付き、活かすこと"、"使い手目線で築くこと"を大切に県、市町や民間が一体となって"佐賀らしさを誇りに思えるまち"を目指す『KIZUKIプロジェクト』

「どのまちにも"いいもの"がすでにある。そんな"いいもの"に気づいてほしい。そのまち"オリジナルの素敵さ"に気づくことが、これからのまちづくりには必要だ」という想いのもと、立ち上がったプロジェクトです。

様々な取り組みが行われている『KIZUKIプロジェクト』ですが、中でも佐賀に住む人たちの「公共空間の利活用」テーマに、佐賀のまちをもっと面白く、楽しい場所にしたいと奔走する人たちがいます。

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左から佐賀県 政策部企画チームの江口さん、牧野さん、県土整備部まちづくり課の河原さん、垣内さん。

普段のお仕事はそれぞれ。企画チームでは、プロジェクトのチームビルディングを行い、コラボ企画発案や活用されていない土地に人々が回遊するための仕組みづくり等を行われています。

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一方、県土整備部のお仕事は、県内の道路や河川といったインフラの整備や管理。道路に空いた穴の補修や河川堤防の草刈りといった日常的な維持管理に加え、土砂崩れや河川の氾濫などの自然災害時には、現場に駆け付け対応を行います。私たちが安心して暮らせるのも、この部署があるからと言っても過言ではないでしょう。

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そんな2つの部局が協力して、公共空間を"まちに開き"、佐賀に住む人たちに使ってもらうことで、まちを盛り上げていく、そんなまちづくりに取り組んでいます。

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偶然か必然か。素敵なストーリーが生まれた社会実験。

10月20日から31日の12日間、まちづくり課が主体となって行った『佐賀駅南テラスチャレンジ』。

佐賀駅南口から駅前交番西の交差点までの4車線ある道路を2車線に減らして、そこにできる空間や沿道の建物の軒先を活用して、"居心地がよく、歩きたくなる道路空間をつくる社会実験"です。

期間中には、ピザや焼きそば、唐揚げなどを販売するキッチンカーが車道に、ベーグルや角煮まん、カレーなどを販売する青空店舗が軒先にお店を構え、歩道を歩く人々を楽しませました。

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最近でこそ、全国各地のまちなかで行われている、このような社会実験。しかし『佐賀駅南テラスチャレンジ』は、まちづくり課としてはまさに"チャレンジ"そのものだったそう。

「道路を整備するにあたり、車や自転車、歩行者などの"交通量を測る"といった調査は普段の業務の中でもよく行います。しかし、今回のようにまちづくりの一環として、実験的な車線規制を行ったのは、県土整備部として初めてのことでした。沿道の方々への事前説明、期間中に出店していただける店舗への連絡・調整や、道路を使用するための許可申請など、社会実験に必要な段取りを手探りで1つ1つやっていきました」。

土木に携わる部署が『佐賀駅南テラスチャレンジ』のような社会実験を担うのは珍しいこと。普段は行わない仕事内容でもあり、出店いただけるお店が集まるか不安な時もあったとか。

開催前日には、Room Design Factoryの野口氏を講師に迎え、県庁や市役所の職員、ボランティアの学生たちと机やベンチ、サイクルラックなどのDIYを行うなど、『佐賀駅南テラスチャレンジ』に向けたお店集めから、空間作りまですべてを自分たちで行いました。

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12日間かけて行った『佐賀駅南テラスチャレンジ』は、事故や苦情も無く大成功! 地元の人たちからも好評をいただきました。

社会実験の初めの頃は、物珍しそうにその光景を見て通り過ぎる人も多かったそう。しかし、日数を重ねるごとに、キッチンカーや青空店舗で商品を購入し、DIYで作った空間を利用する人が増えていきました。

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また、実験中には素敵な出来事が起こったそう。

「社会実験も終盤という時に、ある男性から『この場所でオカリナを吹いてもいいですか?』と尋ねられたんです。本当に、そう言われたときはびっくりしました!」。

もちろん、すぐにOKしました!と、河原さんはその日を思い出しながら話します。

子どもたちをはじめ、その場を訪れた人たちは、男性の奏でる音色に耳を傾けるという豊かな時間が生まれたそうです。

公共空間を地域の人たちが自由に利活用することを目的として、始まった今回の社会実験。そこで起こった"素敵なストーリー"。委託ではなく、実際に自分たちで企画し、中期的に行うことで、初めは見ているだけだったまちの人たちが、今回の社会実験を自分事としてとらえてくれる過程が見えたそう。

社会実験を自ら行ったことで、今まで机上の空論だった歩行空間のあり方やまちの見え方が変わり、やりたい事、やるべき事の解像度が大きく変わったといいます。

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扱うものは硬くても、頭は柔らかく。

「もっと公共空間を自由に、自分のものとして使って欲しい」と話すKIZUKIプロジェクトの皆さん。

社会実験で12日間だけ現れた、まちなかにキッチンカーや青空店舗が出店し、まちに設置されたベンチで人々が憩う空間を佐賀の日常にしたいといいます。

車のドライバーや歩行者、道路に面した場所にお店を構える事業者など、まちの色んな人々が関わった、今回の社会実験。実際に体験することで、これからの道路のあり方を考えるキッカケになったのではないでしょうか。

「 "知らない"と"何となく知っている"では、全然違うと思うんです。一般の人に公共空間やまちづくりのことを全部分かって!なんてハードルの高いことは言うつもりなくて。これから変わっていく佐賀のまちに対して、まずはその"何となく"を意識してほしいです」と牧野さんは話します。

"何となく"公共空間を意識した時、こんなことがしたい、あんなことがしたいと思った。そんな人たちのやりたいことを大切にして、どうやったら実現できるのかを一緒に考える、実際に行うためのお手伝いをする、公共空間を"使えることを前提としたまちづくり"がこれから始まります。

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EDITORS SAGA編集部 相馬

公共空間の利活用

KIZUKIプロジェクト

”佐賀らしさを誇りに思えるまち” 佐賀に住む人たちが、佐賀が好き。その場所を大切にしている。 新しい価値を取り入れ、もっと良くして...

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