四季が織りなす魅力
今回は武雄市にある「御船山楽園」を紹介します。武雄鍋島家ゆかりの15万坪の広大な庭園で、春は桜やツツジ、藤が咲き誇り、夏は新緑、秋は錦絵のような紅葉が広がり、冬は山茶花と、四季折々の景観を楽しむことができます。いつ訪れても違う表情を見せてくれるので何度足を運んでも毎回感動させてくれる特別な場所。
御船山は300万年前に有明海の海底が隆起して誕生した山で、中国の山水画を写したような形をしています。この武雄市のシンボルでもある御船山の断崖を借景に、狩野派の絵師が描いた地図を元に3年かけて池泉回遊式庭園が造られました。
大きな池を中心に順路があるので景観を眺めながらゆっくりと散策できます。
幻想的なライトアップと異空間のプロジェクションマッピング
一年中と言っていいほど見所のある御船山楽園。四季折々の景観を楽しめるだけではなく、数多くのライトアップイベントを開催していることも理由の一つです。
桜や新緑、紅葉が見所の時期になると夜の神秘的な空間を楽しめる仕様になっています。チームラボのプロジェクションマッピングも度々開催されており、池の水面に映像を投影し、浮かぶ小舟と共に鯉が悠々と泳ぐ姿は圧巻。鯉の群れの軌跡によって描かれるドローイングが美しく、神秘的な世界を体験することができます。
また、庭園の夏景色は緑の森に包まれた癒しの空間です。夏恒例の幻想的なイベントである「納涼竹あかり」は、毎年7月中旬~8月下旬まで開催され、庭園を3000個の竹灯ろうでやさしく照らし、人々の心に癒しと暖かさを与えてくれます。
歴史とデジタルが織りなすアートな世界。そして涼しげな幻想的な空間を是非堪能してみてください。
「Awesome!!」な景観
個人的なオススメは断トツで間近に迫ってきた桜と紅葉のシーズンです。毎年開催される「紅葉まつり」は10万人以上が訪れる秋の一大イベントです。深紅の紅葉が饗宴する秋は、池に映りこんだ景色にも風情が漂い、息をのむほどの美しさで見る人の心を鷲掴みにします。
桜は日本の象徴。ライトアップされた桜が水面にリフレクションするその光景は心が静まり、日本特有の自然美を体感することができるでしょう。
以前、海外から来た友達を桜の時期の御船山に案内した際、興奮気味に「Awesome!!(驚くばかりだ!!)」と連呼していました。
最近はめっきり暖かくなり桜の開花宣言もされました。もうすぐ、またこの美しい景色が見れると思うとワクワクします。
皆さんも是非この「Awesome!!」な景色を見に御船山楽園を訪れてみてくださいね。
情報
御船山楽園
住所:佐賀県武雄市武雄町大字武雄4100
TEL:0954-23-3131(御船山観光ホテル)
料金:入園料未定(昨年は昼の部・夜の部各大人600円、小学生300円)
アクセス:電車/JR武雄温泉駅よりタクシーで5分
車/長崎道武雄北方ICより12分
駐車場:150台