子育てしながら地域でブランドづくりも。唐津の未来を信じる輪を広げていきたい。『唐津モンテッソーリこどもの家』 理事伊藤寿賀子さん|唐津市【SAGAローカリスト7】 PR

子育てしながら地域でブランドづくりも。唐津の未来を信じる輪を広げていきたい。『唐津モンテッソーリこどもの家』 理事伊藤寿賀子さん|唐津市【SAGAローカリスト7】

私たちが暮らす地域。

その魅力は、文化や歴史、産業だけでなく、そこでの暮らしを楽しむ人々の想いによって作り出されています。佐賀県には、自分の"やりたい"ことを追い求め、人々を巻き込みながら、地域の魅力を高めている人達がいることを知っていますか?

そのような地域に暮らす人々を「ローカリスト」と呼び、皆さんにお知らせする連載。

第7回目は、「唐津モンテッソーリこどもの家」理事で「OHACCO」代表も務める伊藤寿賀子さんの活動をお届けします。

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唐津の伝統「発酵」を取り入れたブランドを開発。

唐津の老舗和菓子店「伊藤けえらん」に生まれた伊藤寿賀子さんは、高校卒業後に大学進学のため上京。雑誌の読者モデル、企業でのアパレルブランド立ち上げに5年間携わるなど幅広く活動し2015年、地元の同級生との結婚を機に、Uターンしました。

現在は3歳の男児を育てながら、唐津で新しいブランドを開発したり、子どもの豊かな知性や感性を育むための教室を開いたりと精力的に活動する伊藤さん。その背景には、唐津に帰って来ても何か新しいことを始めたいという思いが原点にあり、東京で経験したさまざまな苦労が今になって生かされていると言います。

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伊藤さんは、もともと発酵食品が好きだったこともあり、唐津の醤油蔵や酒蔵めぐりをしたことをきっかけに「発酵」に注目。「唐津は発酵のまちと言えるほど、醸造蔵が多いのにあまり知られていない。酒粕や甘酒を使ったスイーツや化粧品など、いろんな蔵で新しい製品が作られているのも面白い!」と、2017年、実家の家業であるお菓子作りと唐津の伝統を生かした「OHACCO(オハコ)」という新しいブランドを立ち上げました。

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「発酵」の文化と伝統的な「十八番」という意味を掛け合わせ、「衣・食・住」に分かれた商品を開発。そのラインナップは酒粕や豆乳を使ったスイーツから柿渋染めのエプロン、バックまで多彩です。

地域の親子達が集まる「teracco」の活動。

「OHACCO」の活動では子育て中の女性を中心に味噌造りやヨガ教室などを開いていましたが、教育や美容に熱心なお母さんたちと意見を交わすうちに、親子で集まれるキッズスペースを充実させたい、と実家の店舗の2階を利用した「teracco」を新設。ネーミングには、学びの場「寺子屋」やイタリア語で大地を意味する「terra」などの意味が込められています。

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アートで子どもたちの感性や意欲を育てていく取り組みで、貝殻や砂、松ぼっくりなど唐津らしい素材も使って自由なアート活動が行われていました。「東京では自分の足元から離れたようなことが "すごい"と言われる気がするけれど、唐津では身近にあるものを生かして小さなところからコツコツと積み上げていく活動が受け入れられる」と実感する伊藤さん。子育て真っ最中ということもあり、よりステップアップした環境へと移ります。

教育の面からも唐津の魅力を広めていきたい。

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旧酒蔵や町家の建物が残る魚屋町の通りから路地に一歩入ると現れる住宅街。伊藤さんは2019年6月、こども園を退職された先生や同級生とともに、ここに「唐津モンテソーリこどもの家」を立ち上げました。イタリアの医師モンテッソーリが考案した教育法に基づき、子どもたちが五感を使って自発的に学べる場としてスタート。ある日の教室も和室の穏やかな空間で大人が見守る中、折り紙を使って切り絵や貼り絵、針に糸を通す練習をする子ども達の姿が見られました。

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唐津の自由な教育の選択肢を広げる一助になりたいとの思いが高まり、新しい教育活動を推し進める伊藤さん。「唐津は文化や環境などの面から見ても、子育てする上で理想的な土地。それを若い世代にもどんどん伝えていきたい」と話してくれました。

子育て中の方もあきらめずに一歩を。

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唐津にUターンして5年目。小さな子どもを育てながら、新しいことにチャレンジし続ける伊藤さんは、「唐津はきっと大丈夫」とみんなが思えるような雰囲気を作っていきたい、と言います。

「都会だと埋もれがちなアイディアも、地域にとっては新鮮味があって実現できるチャンスは大きいと思います。自分の中でのスモールステップを続けて行くと、意外と全然違う人生になったりすると思うので、地方だからとあきらめないでほしい。昨年のローカリストアカデミーには子育て中の方も数人来られ、一歩踏み出してみたいと言ってくれた女性がいたことがとても嬉しかったですね。唐津にはそういう方が増えてきている気がします」と伊藤さん。

地域での新しい教育やブランディングを軸とするこれからの活動に期待が高まります。

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プロフィール:伊藤寿賀子
1984年唐津市生まれ。高校卒業後に大学進学で上京。読者モデルとして活動し、卒業後は東京の企業で約5年間、アパレルブランドの立ち上げなどに携わる。
2015年、結婚を機にUターン。2017年、唐津の発酵文化に着目しブランド「OHACCO」を立ち上げる。2018年、実家の老舗和菓子店「伊藤けえらん」の2階で「teracco」を主宰。現在は「OHACCO」代表と「唐津モンテッソーリこどもの家」理事を務める。

情報

OHACCO

伊藤けえらん(唐津駅店)内で販売
〒847-0000 佐賀県唐津市新興町
営業時間:10:00~19:00
TEL:0955-56-6901(本店)
WEB:https://ohacco.official.ec/
Instagram:@ohacco

唐津モンテッソーリこどもの家

〒847-0042 佐賀県唐津市魚屋町2041
毎週 木曜日〜土曜日
10:00〜12:00
Instagram:@karatsu_monte

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イベント

SAGAローカリストアカデミー開催決定!【応募終了】

私たちが暮らす地域。その魅力は、文化や歴史、産業だけでなく、そこでの暮らしを楽しむ人々の想いによって作り出されています。佐賀県には、自分の"やりたい"ことを追い求め、人々を巻き込みながら、地域の魅力を高めている「ローカリスト」たちがいます。
「ローカリストアカデミー」は、地域で活動する「ローカリスト」と出会える機会です。
このアカデミーで「地域づくり活動」の魅力と可能性を見つけてみませんか?

【佐賀会場】2019年9月7日(土) 13:00-16:00  SAGA CHIKA 佐賀県庁地下1F
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文:高橋香歩
写真:藤本幸一郎

EDITORS SAGA 編集部

SAGAローカリスト2019

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