どんな状況でも、私たちらしく。楽しく前向きに白石町を発信中。 『さくらむすび』 代表 林美保子さん|白石町【SAGAローカリスト3】 PR

どんな状況でも、私たちらしく。楽しく前向きに白石町を発信中。 『さくらむすび』 代表 林美保子さん|白石町【SAGAローカリスト3】

地域の魅力はその土地で暮らす人たちの思いが混ざり合い、溶け込み、形成されています。

自分のために、家族のために、そして地域のために、何ができるのだろう。
「やりたい」と思い描いた夢は共感を呼び、一滴の雫が大きな波紋となって地域に、そして人の心に広がっていきます。

ローカリストと呼ばれる地域のプレイヤーは正解の無い地域づくりに挑戦している人々。
3年目となる2020年。今年のローカリストはどんな地域の形を想い描いているのでしょう?

第3回目は、『さくらむすび』林美保子さんの活動をお届けします。

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1年間、ローカリストとして過ごして。

白石町内の女性7人でつくった団体『さくらむすび』のリーダーである林さん。

「無理なく楽しく、できる人ができることをやる」をモットーに白石町で様々な体験型イベントを企画しています。

昨年もローカリストを務めた林さんですが、ローカリストとして過ごした1年間は、様々な交流が生まれ、新たな発見に溢れていたと言います。

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ローカリストアカデミーでは、ローカリストとネクストローカリスト参加者)が交流するだけでなく、交流会でつながった人たちと共に、後日地域づくり活動を実際に体験する『お試し地域づくり活動』があります。

昨年のローカリストアカデミーでは『さくらむすび』の活動に沿ったテーマでネクストローカリストの皆さんと話し合って、意見を出し合い、文字通りお試し感覚で地域づくり活動を企画したそうです。

そうして実施されたお試し地域づくり活動が『しろフェス』という体験型のイベント。『しろ』は、白石のしろ。そして、白石の魅力を語るうえで欠かせない、お米、レンコン、タマネギなどの農産物の色から取った『しろ』。ネクストローカリストから出たアイデアも多く採用されました。

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これまでのイベントは『さくらむすび』の7名が中心となって企画・運営を行ってきましたが、今回は、ネクストローカリストと一緒につくり上げたイベント。交流も増え、輪の広がりを感じたそうです。

みんなでつくり楽しんだ「しろフェス」

2019年11月、秋晴れの空の下『しろフェス』は開催されました。

町内はもちろん、町外、さらに県外からも集まった参加者たち。『しろフェス』にちなんで、ドレスコードも『白』としました。

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舞台は、白石町にある陽興寺というお寺。ここは、白石平野と有明海が一望できる抜群のロケーション。しかし、裏山には、竹が自生していて、墓地にまで浸食し、住職さんは困り果てていました。

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そこで、『しろフェス』では参加者が、山から竹を切り出し、竹の器や箸を製作。自らつくった器に盛られた新米の炊き立てご飯や豚汁をみんなで頂きました。

本来なら厄介者の竹。どんなことでも、視点や切り口を変えて、ポジティブなものに変えてしまうのは『さくらむすび』の真骨頂です。子どもから大人まで、みんなが口を揃えて「楽しかった!」と言う姿を見ると、大きな充実感を得られたと言います。

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イベントができない世界で、たどり着いた答え。

これまで定期的にマルシェや白石の魅力を発信する体験型イベントを開催していた『さくらむすび』。

ところが、新型コロナウィルスの感染拡大に伴い、各地でイベントは中止に。『さくらむすび』が開催を予定していたイベントも年内はすべて中止、延期せざるを得ませんでした。

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「こんなときに、何ができるか?どんなことをしたら、私たちらしく楽しく過ごせるか考えました」そこでたどり着いたのが、自治体ではつくれない独自の視点で白石の冊子をつくる!という答えでした。自分たちの目線で編集した冊子の制作が始まっています。

私たちの視点と切り口で、この街を編む。

『さくらむすび』のメンバーが制作を進める『白石の魅力を発信する冊子』

定番スポットだけでなく『さくらむすび』がこれまでの活動で感じた白石の魅力、つながった人や場所などを掲載予定だと言います。これまで、街を楽しみ、人との交流を大切にしてきた『さくらむすび』だからこそできるモノになりそうです。

それでも、「メンバーもそれぞれがメインの仕事や家事、育児をやりながらなので、無理なく楽しく、がモットーです。長く続けるために、無理をしないスタンスは、きっと、ずっと変わらないと思います」と語る林さん。

冊子の制作を経て、日常を取り戻した頃には、再びみんなが楽しめる体験型イベントの開催が期待されます。誰も経験したことがないような事態を乗り越え、パワーアップした『さくらむすび』の活動から、今後も目が離せません。

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プロフィール:林美保子

1980年武雄市生まれ。結婚を機に白石町に移り住む。日本語の講師業のかたわら『さくらむすび』の代表を務める。『さくらむすび』は、体験型イベントを開催し、交流の場をつくり、町の魅力を発信する女性団体。本業も、地域づくりの活動も「自分らしく」をモットーにし、自身が楽しみながら社会とつながること、働くことを実践している。

情報

さくらむすび

Facebook https://www.facebook.com/sakuramusubi/

イベント

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SAGAローカリストアカデミー開催

生まれた場所、移り住んだ場所、愛する場所。

その地域に「こうなって欲しい」その地域で「こんなことしたい」
そんな想いを抱いていたら、地域づくりは、もう、はじまっているのかも知れません。

3回目を迎えるSAGAローカリストアカデミーは、
地域づくりを楽しむローカリストたちと、その魅力や可能性を共有できる機会です。
ひとりでできないことも、みんなの共感や協力があれば、できそうな気がする。

さあ、「やりたい」が「できる」に変わる瞬間を一緒に。

【東部会場】2020年9月26日(土) SAGA CHIKA 13:00-16:30
【西部会場】2020年10月10日(土) 漬蔵 たぞう 13:00-16:30

※新型コロナウィルス感染症の発生状況等により、開催方式・スケジュールなどが変更になる場合があります。

詳細

公式サイト https://www.sagajikan.com/sagalocalist/
申し込み https://www.sagajikan.com/sagalocalist/inquiry/

文章:岡 優一
写真:藤本 幸一郎

EDITORS SAGA 編集部

SAGAローカリスト2020

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