ウェブサイトは情報共有の場。ローカル情報は暮らしのインフラです。『大字基山』編集長 江藤裕子さん【SAGAローカリスト1】 PR

ウェブサイトは情報共有の場。ローカル情報は暮らしのインフラです。『大字基山』編集長 江藤裕子さん【SAGAローカリスト1】

私たちが暮らすまちは、その土地の文化、歴史、産業、そしてそこで暮らす人々によって形成されています。

佐賀県には『ローカリスト』と呼ばれる多くのプレイヤーたちが正解の無い地域づくりに挑戦しています。

どんな人たちがどんな未来を目指して取り組んでいるのでしょう。

4年目を迎えたローカリストアカデミーでは、これまでにたくさんの出会いや化学反応を生み出しました。

今年のローカリスト10名が思い描く「地域づくり」「まちづくり」とは、どんなものなのでしょう?

第1回目は、『大字基山』 編集長の江藤裕子さんの活動をお届けします。

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世界に!ではなく、地域へ情報を届ける。

ウェブメディア『大字基山』は「基山町の魅力を世界に発信!」のようなPR目的のサイトではありません。

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サイト内の記事は基山町とその周辺エリアの「ニュース・情報」がメイン。新しくオープンしたお店のこと、地域のお出かけ情報、子育てに役立つ記事などをアップしており、このエリアで必要とする人に向けた「情報共有の場」となっています。

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サイトを立ち上げ、現在も編集長を務めるのが江藤裕子さん。江藤さんは福岡市出身で、2012年、結婚を機に基山町に移り住んできました。

いい町なのに、情報がないのはもったいない!

サイトを立ち上げたきっかけを伺うと「フラストレーションです」という意外な答えが。

「基山町に引っ越してきて感じたのは、このまちは本当に暮らしやすいということ。自然もあるし、どこに行くにもアクセスが良い。まちの人もみんなやさしい。でも!妊娠を機にまちに産婦人科のある病院がないと初めて知って。アクセスが良いので、おとなりの鳥栖市や福岡県内の病院が選択肢になるんですが、役場にもインターネットにも、痒い所に手が届くような情報がなくて......。当時は近郊に知人がいなくて、本当に困りました。そして、地元の暮らしに関わる情報が少ないことに『いい町なのにもったいない!』と思ったんです」。

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1人目のお子さんが幼稚園への入園を検討するタイミングでも、口コミ以外の情報を得るのが難しくストレスだったと話す江藤さん。「情報さえあれば、もっと快適に楽しく暮らせる」という確信が、サイトを立ち上げるモチベーションになったと言います。

サイトの記事が会話や交流のきっかけになることも。

「もっとまちの情報を!」。そんな江藤さんの想いに賛同した仲間が集まり、2017年にウェブサイト『大字基山』が誕生。その年の冬には地域にたくさんあるお寺の「除夜の鐘」を特集した記事をアップしました。すると、引っ越してきたばかりという読者から「行ってみます!」という感謝のメッセージが。「私たちが知りたいと思うローカル情報を、同じように求めている方がいる」と、江藤さんたちも手ごたえと喜びを感じました。

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今では、『大字基山』が、まちの人々の会話や行動のきっかけになることも。地元の友人同士や、離れて暮らす家族間で『大字基山』が話題になっていることは、江藤さんたち編集部のみなさんのやりがいになっています。

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『大字基山』編集部の活動はサイト制作だけにとどまりません。古い物に新しい価値を与えて再利用する「アップサイクル」を目的とした『クリーニングデイ』というイベントの企画・運営もされています。文化交流の場を作り、近郊に住む人々の暮らす楽しみを増やすこと。そこで読者のみなさんと直接会えることが、江藤さん自身の楽しみにもなっています。

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インターネット社会に、ローカル情報は必要不可欠なもの。

そんな『大字基山』ですが、現在過渡期を迎えています。編集部の会議中は笑い声が絶えませんが、現実的にサイトを運用し続けていくには資金の捻出が必要。地域の人々へ魅力的な記事を届けるために、たくさんの情熱と時間をかけているからこそ、活動に対する対価を生み出していくことが今後の課題となっています。

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「都会であれ田舎であれ、住んでいるエリアの情報は私たちの暮らしに必要なインフラなんです。情報共有の場として、このサイトを続けていきたいですし、活動を続けるためのアイデアを考えています」と話す江藤さん。インターネットが私たちの生活に欠かせなくなった現在、江藤さんはサイトとまちの未来を考えながらも仲間たちと笑顔を絶やさず、地域の生活に役立つ情報をアップし続けています。

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私がお試し地域づくり活動でやりたいこと。

プロフィール:江藤 裕子(えとう ゆうこ)
福岡県福岡市出身。『大字基山』編集長。結婚を機に基山町に移住。2児の母。「口コミ以外の地元の暮らし情報が欲しい!」とウェブメディア『大字基山』を立ち上げ、仲間たちと地元に密着した記事を発信。前職・PRプランナーの経験を活かしフリーの編集者・ライターとして活動の場を広げている。

情報

WEB https://ooaza.com/
Facebook https://www.facebook.com/ooaza.kiyama/
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Twitter https://twitter.com/ooaza_kiyama

SAGA ローカリストアカデミー開催

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地域づくりやまちづくり。

どんな人がどんな未来を目指して取り組んでいるんだろう?

地域づくりには、正解のカタチはありません。

理想をかかげて行動すること、行動のなかで見えてくるもの、そのすべてが答えではないでしょうか?

勇気を持って種をまいた日のこと。小さな芽が出て、誰かの共感を生んだこと。
それが地域に根ざして、まちにきれいな花を咲かせています。

さあ、ローカリストとの出会いから可能性を見つけよう。次に、地域に花を咲かせるのは、あなたです。

東部会場

日程 2021年9月25日(土)
会場 佐賀県庁
※駐車場は県庁駐車場をご利用下さい。
詳細情報

参加対象:地域づくりに興味がある、佐賀県在住の概ね20代~40代の方
参加人数:50名(先着順)

【スケジュール】
13:30~ 受付開始
14:00~ 開講
14:10~ 活動紹介
15:05~ ワークショップ
17:35~ 閉講
※新型コロナウイルス感染症の発生状況により、開催方式・スケジュール等が変更になる可能性がございます。

地図

西部会場

日程 2021年10月9日(土)
会場 佐賀県庁
※駐車場は県庁駐車場をご利用下さい。
詳細情報

参加対象:地域づくりに興味がある、佐賀県在住の概ね20代~40代の方
参加人数:50名(先着順)

【スケジュール】
12:30~ 受付開始
13:00~ 開講
13:10~ 活動紹介
14:05~ ワークショップ
16:35~ 閉講
※新型コロナウイルス感染症の発生状況により、開催方式・スケジュール等が変更になる可能性がございます。

地図
公式サイト https://www.sagajikan.com/sagalocalist/
参加申込 https://docs.google.com/forms/d/e/
申込締め切り 2021年9月20日まで

文章:森 ごう
写真:藤本 幸一郎
編集:相馬 千恵子

EDITORS SAGA 編集部

SAGAローカリスト2021

私たちが暮らすまちは、その土地の文化、歴史、産業、そしてそこで暮らす人々によって形成されています。 佐賀県には『ローカリスト』と...

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