コーヒーの香りで人を呼び、町をつくる。3代目のSOULと挑戦。 『OK COFFEE Saga Roastery』オーナー 福山徹さん【SAGAローカリスト4】 PR

コーヒーの香りで人を呼び、町をつくる。3代目のSOULと挑戦。 『OK COFFEE Saga Roastery』オーナー 福山徹さん【SAGAローカリスト4】

私たちが暮らすまちは、その土地の文化、歴史、産業、そしてそこで暮らす人々によって形成されています。

佐賀県には『ローカリスト』と呼ばれる多くのプレイヤーたちが正解の無い地域づくりに挑戦しています。

どんな人たちがどんな未来を目指して取り組んでいるのでしょう。

4年目を迎えたローカリストアカデミーでは、これまでにたくさんの出会いや化学反応を生み出しました。

今年のローカリスト10名が思い描く「地域づくり」「まちづくり」とは、どんなものなのでしょう?

第4回目は、『OK COFFEE Saga Roastery』オーナーの福山徹さんの活動をお届けします。

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歴史のあるまちに、新しい歴史の幕が上がる。

「歴史のまち」というイメージの強い吉野ヶ里町に、今、新しい歴史の幕が上がろうとしています。その新しいストーリーを牽引しているのが福山徹さん。2018年、地元で84年続く『株式会社アイテク』の3代目社長に就任すると、翌2019年に『OK COFFEE Saga Roastery』をオープンさせました。

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『アイテク』は印鑑の持ち手の木の部分を製造・卸販売する企業。個人の実印・認印のほか、全国の神社仏閣で使用される御朱印にも選ばれているそう!

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そして『OK COFFEE』では自家焙煎した鮮度の高いコーヒー豆をリーズナブルな価格で販売しており、併設しているオシャレなカフェ店舗も人気です。

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父の背中を見て始めた、まちへの恩返し。

福山さんには忘れられない父・和彦さんの言葉があります。「生まれ育ったまちへの恩返しをしたい」。その強い想いから、和彦さんは2010年に『吉野ヶ里夢ロマン軽トラ市』をスタート。今も続く吉野ヶ里町の人気イベントへと成長しました。そんな父の背中を見た福山さんは、別の角度からまちへ恩返しできないかと考えます。

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そして生まれたのが『OK COFFEE』。商店街の空き店舗だった場所が、コーヒーを楽しめるカフェと焙煎所へ生まれ変わりました。

「僕が幼い頃は商店街にいろいろな店が軒を連ね、活気のある場所だったようです。でも今はシャッターが降りたままの店舗も多く、あまり人も歩いていない......。だから僕がシャッターを開けて、この通りを昔の様に賑やかにしようと思ったんです」と福山さん。

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現在『OK COFFEE』は店内でゆっくり読書を楽しむ町民の姿が見られるほか、佐賀・鳥栖・久留米などからもお客さんが足を運ぶ人気店となっています。

人が集まる景色を、まちの人に見せたい。

『OK COFFEE』では不定期で『FREE COFFEE DAY』というイベントを開催。無料でコーヒーをふるまい300人ものお客さんが集まります。

福山さんは「ここに人が集まる景色を、まちの人に見せたかった」と話します。人が集まっている様子を見ることで、自分のまちに誇りをもってもらえるかもしれない。またその様子を見て「ここで商売をはじめてみよう」と思う人が出てくるかもしれない。

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吉野ヶ里町がにぎやかになっていく様子を、みんなでイメージできるようにすることがまちの未来につながると福山さんは考えています。実際に「『OK COFFEE』 の近くで飲食店を開きたい」という想いから生まれたカレー店(せなふち。)もあります!

世界を巡って生まれた、地元を誇りに思う心。

『OK COFFEE』の誕生にあたっては、福山さんの友人・知人の協力が大きかったそう。大阪でコーヒーショップを営む友人がコーヒー豆の焙煎やブレンド、提供方法まで監修し、2人の力を合わせて作り上げたのです。また店づくりにあたって必要となるブランドロゴや店舗デザイン、下水道工事、電気工事などを手掛けたのも全て異業種の友人や知人たち。「地域で経済をまわしていく」ということも、福山さんのまちづくりのポリシーとなっています。

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一時期、旅人として日本を巡り、世界を見てきた福山さんが思う吉野ヶ里町の良さは「空が広い」こと。福山さんは「空気が澄んでいる日は県外の遠くの山々までくっきり見えます。田舎だからこそ四季の変化を楽しめますよね。世界中を旅したことで地元を誇れる郷土愛が芽生えました」と笑顔。

今年は吉野ヶ里歴史公園の開園20周年記念イヤー。それを盛り上げる旗振り役としても活躍が期待される福山さん。その表情、言葉、行動すべてにおいて熱いSOULを感じられる3代目の挑戦は、ここからです。

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私がお試し地域づくり活動でやりたいこと。

プロフィール:福山 徹(ふくやま とおる)

吉野ヶ里町出身。『株式会社アイテク』代表取締役。「まちに恩返しをしたい」という思いで2019年、会社の事業のひとつとして『OK COFFEE Saga Roastery』をスタート。店舗と焙煎所で地元商店街のシャッターを2店舗開けるほか、吉野ヶ里町を「歩きたくなるまちにする」ため、さまざまなプロジェクトも計画中。

情報

店舗名 OK COFFEE Saga Roastery
住所 〒842-0031 佐賀県神埼郡吉野ヶ里町吉田273-11
WEB https://okcoffeeroastery.com/
Facebook https://www.facebook.com/OK-Coffee-Saga-Roastery
Instagram https://www.instagram.com/okcoffee_sagaroastery/
公式通販サイト https://okcoffeesaga.thebase.in/
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SAGA ローカリストアカデミー開催

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地域づくりやまちづくり。

どんな人がどんな未来を目指して取り組んでいるんだろう?

地域づくりには、正解のカタチはありません。

理想をかかげて行動すること、行動のなかで見えてくるもの、そのすべてが答えではないでしょうか?

勇気を持って種をまいた日のこと。小さな芽が出て、誰かの共感を生んだこと。
それが地域に根ざして、まちにきれいな花を咲かせています。

さあ、ローカリストとの出会いから可能性を見つけよう。次に、地域に花を咲かせるのは、あなたです。

東部会場

日程 2021年9月25日(土)
会場 佐賀県庁
※駐車場は県庁駐車場をご利用下さい。
詳細情報

参加対象:地域づくりに興味がある、佐賀県在住の概ね20代~40代の方
参加人数:50名(先着順)

【スケジュール】
13:30~ 受付開始
14:00~ 開講
14:10~ 活動紹介
15:05~ ワークショップ
17:35~ 閉講
※新型コロナウイルス感染症の発生状況により、開催方式・スケジュール等が変更になる可能性がございます。

地図

西部会場

日程 2021年10月9日(土)
会場 佐賀県庁
※駐車場は県庁駐車場をご利用下さい。
詳細情報

参加対象:地域づくりに興味がある、佐賀県在住の概ね20代~40代の方
参加人数:50名(先着順)

【スケジュール】
12:30~ 受付開始
13:00~ 開講
13:10~ 活動紹介
14:05~ ワークショップ
16:35~ 閉講
※新型コロナウイルス感染症の発生状況により、開催方式・スケジュール等が変更になる可能性がございます。

地図
公式サイト https://www.sagajikan.com/sagalocalist/
参加申込 https://docs.google.com/forms/d/e/
申込締め切り 2021年9月20日まで

文章:森 ごう
写真:藤本 幸一郎
編集:相馬 千恵子

EDITORS SAGA 編集部

SAGAローカリスト2021

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