子どもたちが、外の世界とつながるきっかけをつくりたい。 『ぺぺんち』孫娘/『KTCおおぞら高等学院』講師 吉田誌子さん【SAGAローカリスト5】 PR

子どもたちが、外の世界とつながるきっかけをつくりたい。 『ぺぺんち』孫娘/『KTCおおぞら高等学院』講師 吉田誌子さん【SAGAローカリスト5】

私たちが暮らすまちは、その土地の文化、歴史、産業、そしてそこで暮らす人々によって形成されています。

佐賀県には『ローカリスト』と呼ばれる多くのプレイヤーたちが正解の無い地域づくりに挑戦しています。

どんな人たちがどんな未来を目指して取り組んでいるのでしょう。

4年目を迎えたローカリストアカデミーでは、これまでにたくさんの出会いや化学反応を生み出しました。

今年のローカリスト10名が思い描く「地域づくり」「まちづくり」とは、どんなものなのでしょう?

第5回目は、『ぺぺんち』の孫娘、『KTCおおぞら高等学院』講師の吉田誌子さんの活動をお届けします。

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子どもたちが地域とつながるきっかけづくりを。

2020年SAGAローカリストの一人としても活動されていた、『ぺぺんち』の吉田誌子さん。実は、『学校法人KTC学園 KTCおおぞら高等学院』の講師としての顔も持っています。

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"なりたい大人になる"ための学びの場所である『KTCおおぞら高等学院』の佐賀キャンパスで、吉田さんは英語と現代文の授業を行うほか、『みらいの架け橋レッスン』という、さまざまな体験を軸とした『KTCおおぞら高等学院』のオリジナル授業のサポートなども行っています。

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「知人から『絶対合うと思うよ!』と教えてもらって、この仕事を始めました。私が勤める佐賀キャンパスに通う子どもたちは、とても個性豊かで魅力的な子ばかりです。しかし、子どもたちの魅力が地域の方々に伝わるようなつながりはまだまだ少ないのが現状です。子どもたちがもっと地域と関わるために、今の私だからこそできることがあるんじゃないかと思って。子どもたちが外の世界とつながれるようなきっかけづくりをしたいんです」と吉田さんは話します。

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活動を通して子どもたちにも変化が。

「去年、ローカリストとして活動する中で得たつながりが、地域と生徒たちをつなぐきっかけにもなりました」と吉田さん。活動の中で、『ゆめさが大学』の方や大学生など、普段の生活の中ではあまり関わる機会が少ない世代の人たちとふれあうことができたそう。

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去年吉田さんが取り組んだ、お試し地域づくり活動『コレゾピクニック』もそのひとつ。

「イベントやボランティア活動を行う中で、活動に関わる人たちが、何をするのか、何ができるのかと自分で考え、お互いの長所を生かし合うイベントになったんです」と嬉しそうに話す吉田さん。『コレゾピクニック』の開催後には、イベントに参加した子どもたちの自主性の芽生えも多く見えたそう。

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誰かに何かを伝え、共に作り上げていくために試行錯誤するという経験の中で、吉田さん自身も、人に伝えるために具体的に言語化するという取り組みができるようになったと言います。

本当は苦手な人付き合いを勧めるわけ。

本当は人付き合いがあまり得意ではないという吉田さん。それでも子どもたちに、たくさんの人たちとつながるよう熱心に勧めるのには、ご自身の経験があるから。

「初めての子育てなどで悩んだとき、頑張って外に出てみたら、たくさんの人と知り合うことができて、いろんなことを助けてもらって。一人で抱えていた困り事が減ったと感じました」と吉田さん。

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「なかなか積極的に動けない子どもたちの気持ちもよく分かります。外に出るのには勇気がいるし、いろんな人と出会う中で、嫌な想いをすることもあるかもしれません。でも、その嫌な想いを超えるいいことがいっぱいあるから、子どもたちにはどんどん外に出て色んな人に出会えるように、サポートし続けようと思っています」。

子どもたちが安心できる場所をつくりたい。

現在はコロナ禍の影響もあり、『ペペんち』は吉田さんの『手が届く範囲の人たち』が集まる空間となっています。

「ここに来れば知っている人がいる、子どもたちにとって『安心できる場所』。子どもたち同士の関わり合いの中で、一人ひとりの良いところが引き出されて、お互いが育ち合いながら、心地よい距離感をお互いで作っています。今はクローズドな空間にしていますが、こうして安心できる場所があるからこそ、子どもたちは安心して外に出ていけると思うんです」。

『ぺぺんち』と『KTCおおぞら高等学院』での活動、どちらも子どもたちが安心して育っていく場所をつくりたい、という思いは共通しています。

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子どもたちが成長して、佐賀を離れた後も、佐賀をふとした時に思い出せるような種をたくさん持たせてあげたいという吉田さん。まずは自身の知識の枠を広げ、『知識の分母』を増やすため、様々な資格も取得しました。

未来へと大きく羽ばたく子どもたちのサポートをしたいという思いから、自分自身も学び続ける吉田さんの周りには、今日も子どもたちの笑顔が溢れています。

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私がお試し地域づくり活動でやりたいこと。

プロフィール:吉田 誌子

佐賀市生まれ。進学で佐賀を離れ、子育てを機に帰郷。2018年に祖母の家を子どもたちが育ち合う場所『ぺぺんち』として使用開始。2019年からは『KTCおおぞら高等学院』佐賀キャンパスの講師としても活動し、子どもたちがさまざまな人と出会い、外の世界とつながるきっかけづくりと、安心して過ごせる居場所づくりに勤しんでいる。

情報

ぺぺんち

住所 〒840-0032 佐賀市赤松町10-12

KTCおおぞら高等学院 佐賀キャンパス

住所 〒840-0816 佐賀県佐賀市駅南本町3-3 地産開発ビル2F
公式サイト https://www.ktc-school.com/
地図

SAGA ローカリストアカデミー開催

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地域づくりやまちづくり。

どんな人がどんな未来を目指して取り組んでいるんだろう?

地域づくりには、正解のカタチはありません。

理想をかかげて行動すること、行動のなかで見えてくるもの、そのすべてが答えではないでしょうか?

勇気を持って種をまいた日のこと。小さな芽が出て、誰かの共感を生んだこと。
それが地域に根ざして、まちにきれいな花を咲かせています。

さあ、ローカリストとの出会いから可能性を見つけよう。次に、地域に花を咲かせるのは、あなたです。

東部会場

日程 2021年9月25日(土)
会場 佐賀県庁
※駐車場は県庁駐車場をご利用下さい。
詳細情報

参加対象:地域づくりに興味がある、佐賀県在住の概ね20代~40代の方
参加人数:50名(先着順)

【スケジュール】
13:30~ 受付開始
14:00~ 開講
14:10~ 活動紹介
15:05~ ワークショップ
17:35~ 閉講
※新型コロナウイルス感染症の発生状況により、開催方式・スケジュール等が変更になる可能性がございます。

地図

西部会場

日程 2021年10月9日(土)
会場 佐賀県庁
※駐車場は県庁駐車場をご利用下さい。
詳細情報

参加対象:地域づくりに興味がある、佐賀県在住の概ね20代~40代の方
参加人数:50名(先着順)

【スケジュール】
12:30~ 受付開始
13:00~ 開講
13:10~ 活動紹介
14:05~ ワークショップ
16:35~ 閉講
※新型コロナウイルス感染症の発生状況により、開催方式・スケジュール等が変更になる可能性がございます。

地図
公式サイト https://www.sagajikan.com/sagalocalist/
参加申込 https://docs.google.com/forms/d/e/
申込締め切り 2021年9月20日まで

文章:亀井 玲奈
写真:藤本 幸一郎
編集:相馬 千恵子

EDITORS SAGA 編集部

SAGAローカリスト2021

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