子どもたちの未来のために、自分にできる事をする。
『とこのとこ』店主江口 智子さん
500年以上の歴史がある郷土料理 須古寿司(すこずし)を守りたいと、白石町須古地区に須古寿司を気軽に楽しめるカフェ「とこのとこ」をオープンさせた江口さん。3人の子育てをしながらフリーでイラストを描いたり、消しゴムはんこを制作したり、イベントに出たりとクリエーターとして活動されてきました。このカフェは、単なる飲食店ではなく、地域への想いが込められた場所です。江口さんはこれまでに"子どもたちが須古のことを何年経っても忘れないでもらえる活動をしたいと、子どもだけで行う"須古子どもくんち"などを企画してきました。
「結婚して間もない頃、主人の実家だった白石町には、知り合いも友達もいなくて...。それに今みたいにSNSの無かった時代だったので、結構孤独でした。でも、子どもたちの成長とともに、一番上の娘が保育園に通い始め、周りの方々が声をかけてくれるようになって。それから、小学校の子ども会などにも積極的に参加し、子どもたちと一緒に読書会やお祭り行事、劇などの企画するようになってきたんです。」子育てを通じて地域との関わりが増えてきた江口さん。子どもたちとの活動を通じて、須古に住んでいる人を好きになり、いつしか地域を好きになっていました。
自分が一番楽しむことの大切さ。私が一番子どもっぽいんです。
「地域って、作るものではないような気がしています。とにかく、その土地を好きになって、その土地で自分のやりたいことを楽しくやることが大事じゃないかと思います。」と笑顔で話す江口さん。須古地区地域づくり協議会の中に"子ども部会"が立ち上がったこと、子どもたちだけで行う"子どもくんち"を企画したことなど、子どもたちの未来の為に何ができるのかを考えている地域だからこそ、人を好きなり、地域を好きになったのだと。江口さんにとっての地域づくりのコツをお伺いすると、「自分が楽しむから、周りも楽しめる。だから自分が楽しい事しかやってません。私が一番子どもっぽいんだと思うんです。」と、照れくさそうに話してくれました。そんな江口さんの今に注目です。
江口さんプロフィール
江口智子(えぐち ともこ)
カフェ「とこのとこ」店主。管理栄養士。
福岡に生まれ、結婚を機に、白石町須古地区に住み、3人の子育てをしながら、フリーのイラストレーター、消しゴムはんこ作家、クリエーターとして活動。地域に愛される伝統料理『須古寿司』を守るため、カフェ「とこのとこ」をオープン。須古地区地域づくり協議会"子ども部会長"に就任し、地域に根付いた活動をしています。
「とこのとこ」
住所:〒849-1104 佐賀県杵島郡白石町堤624‐1
公式SNS:https://www.instagram.com/tocontoco/
文章:山本 卓
写真:鷲崎 浩太朗
編集:星野 アオイ EDITORSSAGA編集部
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日時 | 2024年9月23日(月・祝)13:00~17:00(予定)(受付開始 12:30~) |
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場所 | 佐賀県庁 新館 地下1階・SAGACHIKA-サガチカ- (〒840-0041佐賀県佐賀市城内1丁目1-59) |
参加対象 |
50名(先着申し込み順) |
参加費 |
無料 |
参加ローカリスト |
江口 智子 / 刑部 信人 / 深海 宗佑 / 吉森 旭希 |
プログラム内容 |
12:30~ 受付開始 ※参加申し込みは公式LINE「SAGAローカリスト」の応募フォームからお願いします。 |